2019年08月08日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑥ メカボの組み立て中編
その⑤からの続きです。
DSGを使うということでタペットプレートを加工してノズルの前進、後退タイミングを調整する必要があります。
その確認作業を行うためにはまずピストンも用意しなければなりませんのでピストンから仕上げていきます。
今回使うピストンはレトロアームズのフルスチールピストンです。

ピストンヘッドは無難にライラクスのピストンヘッドPOM NEOです。
AOE調整の為、GAWのスペーサーを挟んであります。
AOE調整ついてはこちらの記事を参照してください。
レトロアームズのフルスチールピストンはAOE調整した時にセクターの歯と当たらないように2枚目が無く、3枚目も半分カットされています。自分で加工すると面倒な作業なのでこれはありがたい!
また、このような加工がされていることでピストンのバウンド対策にもなります。
不等ピッチなどの引き始めが軽いスプリングの場合はピストンがシリンダーヘッドに当たった後にバウンドしやすい傾向にあり、そのようなスプリングで高サイクルをやると、ピストンがシリンダーヘッドに当たってバウンドした時にもう一周してきたセクターに当たってクラッシュということがあります。まぁ相当な高サイクルでなければ気にしなくても大丈夫な気がしますが。
ガンジニアの石岡さんが次世代G36のピストンがバウンドする様子を超ハイスピードカメラで撮影して公開しておりましたが、目測でも5mm以上はバウンドしている感じでしたね。
シリンダーはライラクスのタイプFです。マルイのクルツよりも2mm程度、吸気穴が後ろにあるくらいのやつです。
ではSHSのDSGに付属していたタペットプレートを加工していきます。
このままポン付けでも発射すること自体は可能ですが、気密が取れず、初速が上がらないので加工する必要があります。

このような構成でピストンの前進とタペットプレートの動きを確認します。写真では何故かタイプDのシリンダーをハメてしまってますが間違いです(笑)

先述したように、ノズルの前進と後退のタイミングはタペットプレートの羽の形状で変わってきます。手でギヤをとタペットプレート動かしてみて発射される工程を入念に確認します。
勘所は以下の2点。
・ピストンを引ききる前にノズルが前進しきっていること。
・また、ピストンが前進しきって一呼吸おいてからノズルが後退するようにすること。
そうしなければ初速が大幅に下がってしまいます。
これらを踏まえ、タペットプレートを加工。
これを・・・

このように加工しました。

ガンジニアさんでも詳しく解説されておりますのでその通りにやれば問題ありません。
ただし、DSGを組み込む場合はこの写真と同じ量をカットして加工すればOKというわけではなく、使用するバッテリーや配線、その他諸々のパーツ構成からサイクルを予測し、このサイクルならこれ位のカットが必要かな?等々、考えて加工する必要があります。
以前に仲間の銃をDSGカスタムした時は秒間36発程度でしたが、その時もこれ位の加工で大丈夫でした。
それ以上のサイクルになってくるともう少しタペットの羽を短くする等、煮詰めないといけないかもしれません。
今回は7.4vのリポで18:1のギヤをサマコバで回す程度のお手軽ハイサイクルなのでこれで余裕なハズです。
これはピストンが解放される瞬間ですが、その時点でタペットプレートが前進できるようになりました。

タペットも通常より早く前進しなければならないのでリターンスプリングを3巻きほどカットしました。


メインスプリングはG.A.WのDSG用M95スプリングです。

巻き数も多く、DSG専用のかなり硬いスプリングです。
G.A.W. Anti Shrink Spring for DSG M95
ピストンの開放位置はこのくらいです。

2mm程度の加速する猶予がありますが2mmが加速にどれほど寄与するか微妙に思えますし、スプリングもめちゃくちゃ硬いので加速領域の無いフルシリンダーでも一気に押し切れそうな気がします。
ただ、今回は165mmのバレルですのでフルだとエアが余るのでこれで良いのかもしれません。
この辺になってくるとピストンの重さやバレル長やシリンダー容量などが細かく関係してくるので経験が必要ですね。
私は素人に毛が生えた程度の技術と経験しかないのでとりあえずこんなもんで様子見です。
ノズルはレトロアームズのアジャスタブルノズルを使います。今回のように全てのパーツのメーカーがバラバラで寸法もチグハグの場合はこのアジャスタブルノズルが役に立ちます。
ノズルが2ピース構成になっていて、ネジになっているのでノズル長を自由に変えることができます。
タペットプレートが最前進した時にノズルの先端がホップパッキンに軽くムギュッと押し当てられるくらいが適正となります。
アジャスタブルノズルの内側が段構造になっていて、前後運動する際にライラクスのシリンダーノズルのフチに少し引っかかる感じがありました。
引っ掛かりを避ける為、フチをヤスリで削ってC面を作りました。これでスムーズに前後運動ができるようになりました。

今回使っているスプリングは非常に強力ですから、マルイなどの亜鉛合金メカボの場合にメタルシリンダーヘッドを使うとピストンの衝撃がダイレクトにメカボの先端に伝わって割れてしまうことが危惧されます。
亜鉛合金メカボの場合は樹脂製のシリンダーヘッドがオススメです。あと、チャンバーをメタルにして、しっかりとメカボに押し付けるようにすれば衝撃をチャンバー→アウターバレルにも分散させることができるのでメカボ割れ防止に一役買いますよ。
今回は超々ジュラルミンメカボですから上記のような衝撃対策をしなくてもメカボが割れる心配が皆無なのでメタルのシリンダーヘッドを使っています。
ということでまた長くなってしまったので次回!
その⑦へ
DSGを使うということでタペットプレートを加工してノズルの前進、後退タイミングを調整する必要があります。
その確認作業を行うためにはまずピストンも用意しなければなりませんのでピストンから仕上げていきます。
今回使うピストンはレトロアームズのフルスチールピストンです。

ピストンヘッドは無難にライラクスのピストンヘッドPOM NEOです。
AOE調整の為、GAWのスペーサーを挟んであります。
AOE調整ついてはこちらの記事を参照してください。
レトロアームズのフルスチールピストンはAOE調整した時にセクターの歯と当たらないように2枚目が無く、3枚目も半分カットされています。自分で加工すると面倒な作業なのでこれはありがたい!

また、このような加工がされていることでピストンのバウンド対策にもなります。
不等ピッチなどの引き始めが軽いスプリングの場合はピストンがシリンダーヘッドに当たった後にバウンドしやすい傾向にあり、そのようなスプリングで高サイクルをやると、ピストンがシリンダーヘッドに当たってバウンドした時にもう一周してきたセクターに当たってクラッシュということがあります。まぁ相当な高サイクルでなければ気にしなくても大丈夫な気がしますが。
ガンジニアの石岡さんが次世代G36のピストンがバウンドする様子を超ハイスピードカメラで撮影して公開しておりましたが、目測でも5mm以上はバウンドしている感じでしたね。
シリンダーはライラクスのタイプFです。マルイのクルツよりも2mm程度、吸気穴が後ろにあるくらいのやつです。

ではSHSのDSGに付属していたタペットプレートを加工していきます。
このままポン付けでも発射すること自体は可能ですが、気密が取れず、初速が上がらないので加工する必要があります。

このような構成でピストンの前進とタペットプレートの動きを確認します。写真では何故かタイプDのシリンダーをハメてしまってますが間違いです(笑)

先述したように、ノズルの前進と後退のタイミングはタペットプレートの羽の形状で変わってきます。手でギヤをとタペットプレート動かしてみて発射される工程を入念に確認します。
勘所は以下の2点。
・ピストンを引ききる前にノズルが前進しきっていること。
・また、ピストンが前進しきって一呼吸おいてからノズルが後退するようにすること。
そうしなければ初速が大幅に下がってしまいます。
これらを踏まえ、タペットプレートを加工。
これを・・・

このように加工しました。

ガンジニアさんでも詳しく解説されておりますのでその通りにやれば問題ありません。
ただし、DSGを組み込む場合はこの写真と同じ量をカットして加工すればOKというわけではなく、使用するバッテリーや配線、その他諸々のパーツ構成からサイクルを予測し、このサイクルならこれ位のカットが必要かな?等々、考えて加工する必要があります。
以前に仲間の銃をDSGカスタムした時は秒間36発程度でしたが、その時もこれ位の加工で大丈夫でした。
それ以上のサイクルになってくるともう少しタペットの羽を短くする等、煮詰めないといけないかもしれません。
今回は7.4vのリポで18:1のギヤをサマコバで回す程度のお手軽ハイサイクルなのでこれで余裕なハズです。
これはピストンが解放される瞬間ですが、その時点でタペットプレートが前進できるようになりました。

タペットも通常より早く前進しなければならないのでリターンスプリングを3巻きほどカットしました。


メインスプリングはG.A.WのDSG用M95スプリングです。

巻き数も多く、DSG専用のかなり硬いスプリングです。
G.A.W. Anti Shrink Spring for DSG M95
ピストンの開放位置はこのくらいです。

2mm程度の加速する猶予がありますが2mmが加速にどれほど寄与するか微妙に思えますし、スプリングもめちゃくちゃ硬いので加速領域の無いフルシリンダーでも一気に押し切れそうな気がします。
ただ、今回は165mmのバレルですのでフルだとエアが余るのでこれで良いのかもしれません。
この辺になってくるとピストンの重さやバレル長やシリンダー容量などが細かく関係してくるので経験が必要ですね。
私は素人に毛が生えた程度の技術と経験しかないのでとりあえずこんなもんで様子見です。
ノズルはレトロアームズのアジャスタブルノズルを使います。今回のように全てのパーツのメーカーがバラバラで寸法もチグハグの場合はこのアジャスタブルノズルが役に立ちます。

ノズルが2ピース構成になっていて、ネジになっているのでノズル長を自由に変えることができます。
タペットプレートが最前進した時にノズルの先端がホップパッキンに軽くムギュッと押し当てられるくらいが適正となります。
アジャスタブルノズルの内側が段構造になっていて、前後運動する際にライラクスのシリンダーノズルのフチに少し引っかかる感じがありました。
引っ掛かりを避ける為、フチをヤスリで削ってC面を作りました。これでスムーズに前後運動ができるようになりました。

今回使っているスプリングは非常に強力ですから、マルイなどの亜鉛合金メカボの場合にメタルシリンダーヘッドを使うとピストンの衝撃がダイレクトにメカボの先端に伝わって割れてしまうことが危惧されます。
亜鉛合金メカボの場合は樹脂製のシリンダーヘッドがオススメです。あと、チャンバーをメタルにして、しっかりとメカボに押し付けるようにすれば衝撃をチャンバー→アウターバレルにも分散させることができるのでメカボ割れ防止に一役買いますよ。
今回は超々ジュラルミンメカボですから上記のような衝撃対策をしなくてもメカボが割れる心配が皆無なのでメタルのシリンダーヘッドを使っています。
ということでまた長くなってしまったので次回!
その⑦へ
Posted by 大門団長 at 21:53│Comments(0)
│電動ガン 自作軽量M4
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