2018年12月17日

【故障】 電動ハンドガン トラブルシューティング 【修理】

冬本番の寒さが到来し、ガスブロから電動ハンドガンに衣替えした方も多いのではないでしょうか。


ということで今回は電動ハンドガンのトラブルシューティング的な内容でお送りいたします。



余談ですが、私個人のYouTubeチャンネルの登録もお願い致します。

大門団長チャンネル
私は実はレベルアップサバゲーチャンネルへのログイン権限はないので、家で1人でカスタムしたりする配信が出来ません。

個人チャンネルなら気軽にちょっとしたカスタム生配信なども出来るようになりますので是非とも登録をお願い致します。
Youtubeはチャンネル登録者1000人以上いないと生配信できない仕様になっているのでご協力をお願い致します。






さて、私はサバイバルゲームフィールドSTINGERでレンタル用にG18Cを30丁運用しています。

個人ではG18Cを3丁、USPを1丁、M9A1を1丁、M93Rを2丁、ハイキャパEを3丁持っていて何度も自分で修理やカスタムをしているので電動ハンドガンに関してはそこそこのノウハウを蓄積しています。



サバイバルゲームフィールドSTINGERのレンタル用G18Cなんかは3年10ヵ月運用しており、お客さんに貸してどのくらい撃てば寿命が来るのか、何をしたら壊れるかを間近に見ており、またそれを修理をするということを何度もしています。

STINGERに遊びに来る実に様々な人間に使用された20丁の電ハンの最初から最後まで全てを見ています。それはある意味世の中の電動ハンドガンの平均寿命を見ていると言っても過言ではありません。


使用される様を全て見届けた上で自分で修理していることを鑑みると寿命や症例に関してのノウハウは下手したらショップさんよりもあるかもしれません。



ということでやっていきますが、ひとくちにトラブルといってもいろいろな症状があります。

全てのトラブルの原因と対処法を説明するには本が一冊出来てしまうくらいの量になるので今回は電動ハンドガン全機種に共通する"よくある"症例を対象とし、直すときはこうした方がいいですよ的な解説になります。




先によくあるトラブルを挙げると・・・

①トリガーを引くと 「ガー!」と音が鳴って撃てない




②トリガーを引いても「カッ・・・」というだけで一切撃てない




③給弾したりしなかったりする









といった感じでしょうか。
定例会に来るお客さんの電ハントラブルを見てても大体はこんな症状です。



①トリガーを引くと 「ガー!」と音が鳴って撃てない
②トリガーを引いても「カッ・・・」というだけで一切撃てない
③給弾したりしなかったりする


この3つの症状はどの電動ハンドガンでも、いずれ必ず発症します。

セミをメインで撃つか、フルをメインにしているか、リポバッテリーを使っているかどうかなどの条件により、発症する順番が異なってきますが遅かれ早かれ皆さんが使っている電動ハンドガンは必ずこの3つのトラブルに見舞われます。100%です。


これらのトラブルはメカボックス内部の部品の摩耗により発症するので壊れたというよりかは寿命と言う方が正しいですね。





ちょうど壊れた電動ハンドガン G18Cがあるのでこれを直しつつ解説します。







分解方法などは電動拳銃工房さんの分解組立ページを参照してください。

↓のリンク先に作業に必要な道具の解説もあります。
電動拳銃工房



















まずは、①トリガーを引いても 「ガー!」と音が鳴って撃てなくなるという症状の解説からです。



電動ハンドガンのメカボックスを開けるとこのようになっています。


この症状の場合はほぼ100%がセクターギヤの摩耗が原因で起こります。

セクターギヤとはピストンを後退させるための一番負荷のかかるギヤです。


どのような運用をしていても大体の電動ハンドガンはまずセクターがダメになる傾向にあります。





取り出したセクターギヤ。一応まだ使えますが歯がすり減っているので交換してしまいます。



STINGERのレンタル銃を見ている限りではセミオートで撃ち続けた場合、15000~25000発程度で壊れるようです。結構ムラがありますね。
リポバッテリーだともう少し早く寿命が来るかもしれません。



余談ですが、電動ハンドガンはセクターギヤが壊れることで他の部品に被害が及ばないように設計されています。

各ギヤを見てみるとセクターギヤだけ柔らかい素材になっています。よく考えられていますね。

ですから壊れるという表現は語弊があるかもしれませんね。





セクターギヤの隣のスパーギヤは必ず中性洗剤&歯ブラシでしっかり掃除しましょう!台所用洗剤のジョイがオススメ。



セクターギヤの削れた歯の粉がグリスと混ざって研磨剤の役割を果たしてしまいます。特に8枚ギヤの谷に汚れや削れたセクターの歯がガッツリ埋まってるので入念に掃除しましょう。

ギヤの谷底に詰まったセクターギヤの破片は歯ブラシでも取れないことがありますので爪楊枝などで掻き出しましょう。


このスパーギヤをしっかりクリーニングしないとセクターギヤを新品に交換したとしてもまたすぐに壊れてしまいます。

因みに、セクターギヤを交換する際にわざとスパーギヤをクリーニングしなかった個体はクリーニングした個体よりも7000発ほど早く壊れました。

修理する際は他のギヤもしっかりとクリーニングしてからグリスを塗り直しましょう。











次のトラブル、②トリガーを引いても「カッ・・・」というだけで一切撃てないの解説です。









さて、この症状が発症した電動ハンドガンを直していきますが、この症状は電気系統に問題があります。

スイッチを見るとカーボンが外側にまでこびりついていますね。茶色のスス汚れがカーボンで、こいつがこの症状の原因である場合が多いです。












カバーを外してみると尋常じゃないカーボンが!!


スイッチに電気が流れるとスパークが発生するのですが、その際にカーボンが生成されます。

物質はなんでも高温に熱したりすると炭化するわけですが、スイッチも同じです。


皆さんもコンセントにプラグを挿す瞬間に青白い光を見たことがあるかと思いますが、電動ガンのスイッチではトリガーを引く度にあれが発生していると思って下さい。あのスパークのおかげでスイッチの端子がどんどん炭化してスイッチが摩耗していきます。

そしてそのカーボン(炭化物)がスイッチ周りに蓄積されていきます。




カーボンが蓄積されていくと接点不良が起こります。何故ならカーボンは電気を通さないからです。

要は電気の流れる入口が狭くなるということです。初期症状としてはセミのキレが低下したり、サイクルが低下したりします。


水道で例えると家の蛇口がサビで詰まって水の出が悪くなっているのを想像してもらえると分かりやすいかと思います。


リポの場合はハイパワーなので入口が狭くなってようが無理やり電気を押し込んで流すので初期症状が分かり辛いですが純正のニッケル水素バッテリーだと症状が顕著に表れてきます。

先ほどの写真のレベルまで汚れてしまうとカーボンがスイッチに流れる電気をせき止めてしまうため、撃てなくなるという訳です。

厳密には微量な電気は流れてモーターは動こうとはするのですが、電流が微量すぎてギヤを動かすまでの力は出せないという状態になります。

だから「カッ・・・」とモーターが動いてピニオンギヤがベベルギヤに当たる音だけ聞こえてくるわけです。







「カッ・・・」と鳴って動かない状態になったら無理にトリガーを引いて通電させようとするとバッテリーに大きな負荷がかかってしまいます。

あれ?おっかしいな~なんて調子でトリガーを何度も引いて「カッカッカッ」とやってると純正バッテリーは過負荷で死んでしまいますのでやめましょう。

そのままトリガーを引き続けるとリポの場合は最悪発火することも考えられますのでこのような症状の場合はすぐに使用を中止しましょう。







この症状の原因のほとんどがスイッチに付着したカーボンによるものですが、スイッチ端子の受け側が摩耗で折れていることが原因の場合もあります。

他にも、バッテリーが寿命を迎えてしまい、必要な電流量を流す能力を失っていることも考えられます。

また純正ニッケル水素バッテリーの場合は新品だとしてもキンキンに冷えると出力が落ちてこうなります。

因みにSTINGERで使っている純正バッテリーはデルタピーク式充電器で小まめに充電して過放電にならないよう運用していますが、それでも約2年で寿命を迎えてしまいます。


あとは何らかの破片がギアに挟まった時も同じような症状になりますがそれは超レアケースです。



実際のところ「カッ・・・」の8割くらいがスイッチの摩耗やカーボンによる接点不良が原因です。






さて、スイッチのオス側を取り出してカーボンを拭き取ってみると接触面がおもいっきり摩耗しています。


これだけ摩耗しているとスイッチのメス端子と接触出来ていないかもしれませんね。








オス側の対処は簡単です。
スイッチをこのように抜き取って・・・








向きを入れ替えて入れるだけ!これで新品同様です。スパークが起こるのは片側だけなので、裏返すと使えます。









スイッチは矢印の方向へ動いてメスと接触するので、摩耗している面は端子と接触しない方にすればOK。














メス側のカーボンをふき取ってみると・・・スパークが起こる方のメス端子が摩耗して途中から折れてました。こりゃ通電しないわけだ。












新品と比べると一目瞭然ですね。この端子はモーター側に繋がっていて、スパークが起こるのでこのようになります。


因みにこの個体は純正ニッケル水素で運用して約3年の間に25000発ほど撃った個体です。

リポバッテリーで運用した場合はスパークが更に強いのでもっと早めにスイッチが焼き切れているはずです。








こちらはバッテリー側に繋がっている端子ですが無傷ですね。こちらは先にオスと触れる方の端子ですのでスパークが起こらず摩耗しないということですね。















メス側は東京マルイから取り寄せた新品に取り替えて接点グリスで保護。


接点グリスは必須ですよ!必ず塗って下さい。






東京マルイのアフターサービスではメス側の銅板だけを注文可能です。

基本的には現金書留で注文になりますが、ショップなどでも取り寄せてくれるところがあります。
ホビーショップタムタムさんは全店で取り寄せ可能です。

個人ショップなどでは断られるところもあるので事前に電話などで確認しましょう。





パーツごとの価格は電動拳銃工房さんの掲示板でまとめられています。

このメス側の銅板は324円です。価格は機種により異なります。









電動ハンドガンに限らず、長物電動ガンもそうなのですがトリガーを引く際は素早く最後までしっかりと引ききって下さい。

初心者の方に多いのですが、ゆっくり引き絞ったり、トリガーを引くのを途中で止めるのは絶対にNGです。

トリガーをゆっくり引けばその分スパークの起こる時間が長くなりますのでスイッチの摩耗が早まります。


トリガーは素早く引ききる!鉄則です。










忘れがちですがバッテリー端子も綿棒などで掃除しておきましょう。









②トリガーを引いても「カッ・・・」というだけで一切撃てない
この症状の原因は

・スイッチに蓄積されたカーボン
・スイッチのメス端子の摩耗
・バッテリーの寿命

です。

なので、スイッチとバッテリーを新品に交換すれば直ります。






最後に
③給弾したりしなかったりする
の解説になります。




この症状は複数のパーツの摩耗が原因で起こります。


中でも一番の要因がタペットプレートです。これはセクターギヤと連動し、ノズルを後退させ、BB弾の給弾をする為のパーツです。







矢印の面が摩耗するとノズルの後退距離が短くなって給弾不良を起こします。


このタペットプレートはセクターギアのカムとも連動するのでセクターギヤの摩耗も給弾不良の一因と言えます。








これはタペットプレートと連動するノズルカムという部品ですが、ノズルカムの矢印の部分の摩耗も給弾不良の一因になりますので交換した方が良いパーツです。


因みに金色のパイプはノズルの後退量を稼ぐ為に取り付けたものです。給弾不良の症状の発生を先送りにする対症療法的なパーツです。






ということで給弾不良は主にタペットプレート、セクターギヤ、ノズルカムという3つのパーツの摩耗が重なって起こります。

各パーツを1個づつ新品と見比べて摩耗をチェックしても目視ではほとんど違いが分かりませんが、3つのパーツの摩耗を合計すると結構なものになります。



ですので、タペットプレート、セクターギヤ、ノズルカムを取り替えてしまえば大体の給弾不良は治ります。

G&Gの弾はマルイより少し大きいので給弾不良が比較的起こりやすいです。その場合、マルイの弾に切り替えたら給弾できる場合もあります。

いずれにせよ、内部パーツの摩耗が原因ですのでマルイの弾を使っても近いうちに完全な給弾不良になります。



100連マガジンの場合はマガジンキャッチの掛る溝が摩耗すると本体に挿しても上下にガタつきが発生します。そうなるとマガジンのフォロワーが十分に開放されなくなり、給弾不良を起こすことがあります。

その場合は修理するよりも買い替えた方が早いです。


STINGERのレンタル用100連マガジンも摩耗で給弾不良になったので一度全て新品に取り替えています。














他の症例として

セミで撃ったあとに「ウニュ」と音が鳴ることが稀にあります。

これは逆転防止ラッチのキックスプリングが折れたことで起こる症状になりますのでキックスプリングさえ取り替えたら大丈夫です。











修理したらこの段階でバッテリーを繋いで動作確認しましょう。








いかがだったでしょうか。
電動ハンドガンで起こるトラブルは大体がこれです。


①トリガーを引いても 「ガー!」と音が鳴って撃てなくなる

②トリガーを引いても「カッ・・・」というだけで一切撃てない

③給弾したりしなかったりする


箱出しノーマルに純正バッテリーを使い、主にセミオート運用している場合は大体がこの順番で症状が現れるかと思います。

リポバッテリーを使っていたり、セミオートとフルオートの使用頻度によって発生する順番が異なることがあります。





しかし、どのような運用方法をとっているかに関わらず3つの症状は間を空けず、たて続けに発生します。

ですから、もし自分で直す場合は

・セクターギア
・タペットプレート
・ノズルカム
・スイッチのメス側の銅板


この4点はまだ使える程度の摩耗だとしても全て一気に交換してしまいましょう。

そうすることでまた箱出しに近いくらいの状態に戻ります。





セクターギヤが寿命を迎えて壊れたらスイッチも寿命間近と考えて良いです。

給弾不良が起こり始めたらセクターもスイッチも寿命間近ということです。




給弾不良だからといってタペットだけ取り替えても、ちょっと使うと今度はセクターギヤが寿命になったり、スイッチが寿命になったりしますので修理の二度手間、三度手間になります。

修理で一度メカボックスを開けたなら、上記の4点のパーツは必ず全て交換しましょう。







自分で修理できない方も症例と原因だけ知識として覚えておけば、いざフィールドでトラブルになったときにうろたえずに済むと思います。

いずれ壊れることが知ってた上で壊れるのと何も知らずに壊れるのではその時が来た時の精神衛生面で全然違いますよ。









あと、電ハンはスイッチが弱いのでFETやSBDで保護する方も多いかと思いますが、SBDを入れる場合は出来れば矢印の壁面に両面テープで貼り付けるなどしてモーターから離してください。


セミで連射しているとモーターは結構熱くなりますのでSBDが熱で壊れてしまうことがあります。ですからなるべく離れた位置に置いて下さい。


一応SBDはスペック的に高温に耐えうるものもありますが、大量生産されているものは少なからず個体差があり、全てがスペックシートに記載してある要件を満たしているとは限りませんので熱対策は必須です。


SBDはガンジニアさんやダーティワークスさんのが手軽で安価に手にはいります。








電ハンに入れるFETはジェフトロンやXCORTECのがオススメです。



ジェフトロン↓
Micro mosfet2 with wiring






かなり長くなってしまいましたが、電動ハンドガンユーザーはよくあるトラブルの症例と原因は覚えておいて損は無いかと思います。








ということでまた次回!










  

2017年07月30日

電動ハンドガンUSP用 ハイブリッドサイト・ハイブリッドゴーストリングサイト発売!

電動ハンドガン USP用のハイブリッドサイトとゴーストリングサイトを販売開始しました。




購入はサバイバルゲームフィールドSTINGER通販ページから

クレジットカードを利用したい方はヤフオクからどうぞ。

ヤフオク販売ページ

電動ハンドガン USP用ハイブリッドサイト 4000円(税抜き)














スペック

・材質:焼結ナイロン(3Dプリンタ出力)
・重量:2.5g
・上部ドット:1.6mm径 集光アクリルドット
・下部ドット:1.6mm径 高輝度蓄光ドット
・発光時間:約60分間、視認可能時間約45分間(3V紫外線LED15秒照射時)





電動ハンドガン USP用ハイブリッドゴーストリングサイト 4000円(税抜き)














スペック

・材質:焼結ナイロン(3Dプリンタ出力)
・重量:2.5g
・フロントドット:2.6mm径 蓄光・集光アクリルドット
・リアドット:1.6mm径 高輝度蓄光ドット
・リアサイトリング内径:8mm
・発光時間:約60分間、視認可能時間約45分間(3V紫外線LED15秒照射時)










というワケで先にUSP用が仕上がりましたので発売です。



試作に試作を重ねて開発費が尋常じゃないですよ(笑)

こういう形状を作ること自体はとても簡単なのですが、3Dプリンターで出力すると設計した寸法よりも幅が大きかったり小さかったりとズレが生じるのでそれの修正に時間が掛かりました。


しっかりと寸法は詰めたのでドライバーが1本あれば無加工で誰でも簡単に取り付けが可能となっています。


蓄光剤も従来より粒度が大きめの物に変更しました。
粒度が高い方が輝度が高く、発光時間も長くなります。

ただし、粒度が高すぎると樹脂に混ぜ込んで成型できなくなるので様々な粒度の蓄光剤を試してギリギリ成型できる粒度のものを選択しました。

他社は市販品の蓄光棒を入れているだけですが、当方は1から型を作り、高輝度の蓄光剤を混ぜ込んでいるオリジナルの蓄光ドットなので輝度、発光時間共に他社を大きく上回るものとなりました。


集光アクリルも他社の場合はレーザーカッターでのカットをしている物がありますが、レーザーカッターだと断面が溶けてしまうので綺麗にはなりません。

当方が製作しているサイトの集光アクリルはカット後にヤスリとコンパウンドで磨き上げている為、他社に比べて断面の綺麗さが全然違います。







拡大写真で見ると3Dプリンタで出力したナイロン特有のザラザラ感がありますが、実際に銃に装着すると見た感じではほとんど違和感はありません。


ナイロンですので樹脂系の中では強度は強い方ですが流石に純正のメタル製に劣ります。サバゲーで使用する際は気をつけて下さい。



電動ハンドガンを買ったらマストで付けてもらいたいアイテムですね!

ぜひご購入お待ちしております。





  

Posted by 大門団長 at 21:00Comments(0)電動USP

2017年07月18日

ハイブリッドサイト&ゴーストハイブリッドサイト進捗状況

いや~ちょっと更新が遅れてしまいました!


というわけで先月くらいからカスタムサイト製作に注力している大門団長です。




現在、電動ハンドガン ハイキャパ・USP・グロックのハイブリッドサイト、ゴーストリングサイトが微調整終わったところです。
















そういや、今回のレベルアップサバゲー15発目は匍匐の回です!外なのでテンション高めです(笑)

いつもどういう姿勢で匍匐しているかってのを説明しています。サバゲーは射撃技術よりも洞察力と身のこなしが肝要。

いつもインドアに居るので、私の押さえつけられていたリビドーが開放されて喋りまくってしまいました。そのせいで生田さんがほとんど喋れずに終わるという・・・生田ファンに申し訳ない。

今度からはもうちょっと掛け合い出来るように頑張ります。









あと、私が運営するインドアサバイバルゲームフィールドSTINGERのTシャツを販売開始しました!


税込 3000円になります。

フィールドロゴをデザインしてくれた友人に依頼して製作してもらいました。
広告代理店でデザイナーをやっていた人間なので結構かっこよくできていると思います。普段着でも全然イケるデザインなので普通に出歩く際も着用してます(笑)




先日のSTINGER定例会では沢山の方が買ってその場で着てくれました!ありがとうございます!




シャツはSTINGERのホームページからも購入できますので宜しくお願い致します。

http://www.stinger-survivalgame.com/















そんで、カスタムサイトの進捗状況の説明に戻ります。

とりあえずは来週中に電動ハンドガン ハイキャパE用のハイブリッドサイトとハイブリッドゴーストリングサイトが販売開始できそうな感じです。





イイ感じに仕上がりました。


他社の3Dプリンタ製カスタムサイトみたく「ご自身で調整できる方にオススメ」とかは書きたくないので0.05mm単位で微調整しています。

ドライバーだけで誰でも取り付けできるようにしてありますので作業が苦手な方でも問題ないですよ。

取り付けは元のサイトに使われているタップネジをそのまま使用可能です。








今回はドラムマガジンジョイントと違って、取り付けの寸法がシビアなので素材のクセを掴むのと、取り付けのし易さを追求するのに何度も微調整ました。なので予定が少し遅れてしまいましたよ。

そのおかげでナイフで削ったりしなきゃいけないとかは一切ありませんので安心して購入してください。

3Dデータ上ではバッチリ寸法が合っていても3Dプリンタで出力すると最大で0.4mmもズレが生じたりするので、今度はそのズレを考慮してのデータ修正するのに時間が掛かりました。



あとは、ドットやゴーストリングの穴がしっかりとした円になるように造形方向を指定したりと、かなりこだわりました。



写真でいう上方向に造形してしまうとゴーストリングの円が微妙に楕円になってしまうのだ。ほとんど気にならないレベルなんだけどね。










取り付けるとこんな感じ。










近くで見るとザラザラしててナイロン感が出てますが、プラを溶かして積層するFDM方式よりは100倍マシかと。











こっちはハイブリッドサイト。











肉眼でパッと見た感じでは許せるレベルなのではないかなーという印象。ホントはスライドと同じ質感にしたいけども。













元のサイトとの比較。

形状もそんなに違和感はないかと思います。



重さは2.5g程度しかありません。


取り付けの際もキツすぎずユルすぎずといった具合に仕上がりました。


量産品が届いたらフィールドのHPとフィールドの受付にて販売しますので宜しくお願い致します!











ということでまた次回!







  

Posted by 大門団長 at 23:51Comments(0)電動G18C電動USP電動ハイキャパ

2017年06月14日

ハイブリッドゴーストリングサイト!

どうもです。

以前の記事で、原型屋としてのプライドを捨てて商人になってしまった大門団長です。
ちょっと内容が尖りすぎてたかなーと、ちょっと反省してますが、それほどモノづくりに対する熱い思いがあったということなんすよ。

要は人の作ったものを劣化コピーしてユーザーの評判下げてんじゃないよ!って言いたかったんですね。
ましてや個人で作っているレベルの私の後を追っかけるとかプライド無いんかってね。





3Dプリンタ製品商戦の現状を鑑みて、私はモノの質を落として安くして沢山売るっていうような商人的な考えになってしまったものの、自分の作ったもので皆さんをビックリさせたり喜ばせたりしたいというのは変わらずなので今後も是非応援していただけると嬉しいです。





ちょっとブログの更新が遅れましたが、その分商品の開発に心血をそそいでおりましたよ!


紹介したいものが溢れてるのですが、今回は電動ハンドガンUSP用のハイブリッドゴーストリングサイトです!!





ただのゴーストリングサイトじゃねぇぞ!


"ハイブリッド"ゴーストリングサイトじゃ!!!


ええ、気合入ってますよ。


















さて、紹介していきたいと思います。




リアサイトはこんな感じで、グロックと同じような感じです。8mm径の穴の両サイドに1.6mmの蓄光ドットが仕込んであります。







実はというと、USP用のゴーストリングサイトはちょうど1年前に既に試作原型は出来ていて、あとはシリコンで型取りして複製すれば商品化できる状態にあったのですが、いかんせん複製作業がダルいので先延ばしになっていました。

しかし、3Dプリントしたままの状態で売ってもいいっていうなら話は別。業者から送られてきたモノに集光と蓄光を入れて発送するだけなので以前の製法に比べて作業量が1/10以下!

もうシリコンを型どりして複製すんのがホント面倒でね・・・(笑)

その面倒な作業が無いとなればこんなレベルの造形品なんか一瞬で商品化です。
















取りつけた横の姿




素材がポリアミドだから表面はザラザラなのだけど、遠めから見る分には許せるレベルかなと思います。














そんで、フロントサイトは集光にしました!!




しかも2.4mm径の集光ドットなので視認性バツグンです。


















いつも書いてますが、横からも集光できるようなデザインは一気にレースガンっぽくなるのであんまり好きではありません。なのであくまでも上から採光するだけです。それでも全然明るいので問題ナシ。

あと、むき出しの集光ファイバーってゲーム中でも結構目立つんすよね。藪の中とか特に。






んで、フロントのドットが2.4mmと聞くと大きいように思えますが、ノーマルグロックのフロントサイトのドットも同じサイズですから標準的です。

精密射撃よりもCQBでの素早い射撃に念頭を置いた設計になっています。

















サイトピクチャーはこんな感じ。



すっげー見やすいですよ。

サバゲーでも10m~20mの距離で戦うなら精度は問題ないし、とにかく瞬時に狙いをつけられるってことで、グロックのゴーストリングも非常に評判が良かったですね。














で、だな。


こう思っただろう?



「待てよ団長、後ろは蓄光なのに前は集光じゃあ夜はどうすんだよ!?後ろだけ光ってもしょうがないだろ!?」



まぁ待てよ、大門団長がそんな意味無いことするワケないだろう!?


















集光もちゃんと光るんだよ!!



へへへ、どうだい。


めっちゃいいだろ!


なんとだな、フロントサイトの集光ファイバーの奥に蓄光剤を仕込んであるのさ!!

これがオリジナリティってもんだぜ?














明るい場所では普通に見やすい集光ドット。








夜は蓄光剤の光が集光ファイバーを通して見える!









世界レベルだと調べきれてないからわかんないけど、日本国内でこの機能を持ったサイトを最初に作ったのは間違いなく私、大門団長が初。





1つのドットで集光と蓄光の機能を併せ持ってるから「ハイブリッドゴーストリングサイト」って名前にしたわけ!

この機能は斬新だと思っているので特許取ろうかなと登録代行業者に問い合わせ中。でもたっかいね値段が(笑)















明るい場所から急に暗い場所に入った際もサイティングが可能になります。


あと、最近私が運営するインドアフィールドSTINGERでも夜間定例会を行っているのですが、やっぱり蓄光ドットのサイトが載っていないと敵に狙いを付けられているかが分らないという参加者が多かったです。


昼でも夜でも使えるハイブリッドゴーストリングサイトはマジでオススメです。

ハンドガンに慣れてない方でもテキトーに目の前に銃を構えれば、とりあえずリングの中にフロントサイトが納まるのですぐに標的に照準をつけることが可能です。

ドットサイト的に使えますね。ゴーストリングサイトは。





ハンドガンのサイトの精度について前も書いたのですが、そもそもガスブロも電動ハンドガンもスライドが銃身と別になっている時点で精度なんてお察しなのです。

ましてや実銃でもハンドガンは10mを超える射撃は「遠距離射撃」と言われるのですから、だったら近距離で素早く狙える方がいいでしょ?っていうのがこのサイトの持つ意味になります。

ハンドガンのサイトに精度を持たせたいならフレームに固定するタイプのマウントにドットを載せるとか、そもそもバレル自体にサイト載せればいい話です。

電動ハンドガンのスライドがインナーバレルと完全に水平になっている保証なんてないんですからね。



















この電動ハンドガンUSP用 ハイブリッドゴーストリングサイトの価格は4200円で発売は7月初旬を予定しています。



販売ページをSTINGERのHP内に移行中なので準備が整いましたら購入先のページ等を告知します。



あとは以下の商品が発売予定です。(発売順)

6月中
・電動ハンドガン ハイキャパE 用ドラムマガジンジョイント
・電動ハンドガン USP用 ドラムマガジンジョイント
・電動ハンドガン M93R用 ドラムマガジンジョイント

7月中

・電動ハンドガン グロック18C用 ハイブリッドサイト
・電動ハンドガン グロック18C用 ハイブリッドゴーストリングサイト
・電動ハンドガン USP用 ハイブリッドサイト
・電動ハンドガン ハイキャパE用 ハイブリッドサイト
・電動ハンドガン ハイキャパE用 ハイブリッドゴーストリングサイト

・ガスブロ ハイキャパ5.1用 ハイブリッドサイト
・ガスブロ ハイキャパ5.1用 ハイブリッドゴーストリングサイト
・ガスブロ ハイキャパ4.3用 ハイブリッドサイト
・ガスブロ ハイキャパ4.3用 ハイブリッドゴーストリングサイト

・電動コンパクトマシンガン MP7A1用ドラムマガジンジョイント

全て試作品は出来上がっており、微調整して量産するだけの状態です。

どうっすか、大門団長本気出したら仕事早いでしょ?(笑)

ハイブリッドサイトとハイブリッドゴーストリングサイトは今年中に10機種くらいのガスブロに対応させたいなと。

もちろん需要がある機種順にな!!







これらの商品は私が運営しているサバイバルゲームフィールドSTINGERの店頭でも販売します。
実際にフィールドに来場して定例会に参加した方には定例会参加割引価格での販売を予定しております。

朝フィールド来て買って取り付けてすぐゲームで使えるって最高じゃないかなと。しかもスティンガーはハイブリッドゴーストリングサイトがかなり活きるフィールドですからね。







是非今後にご期待下さい!













おまけ。




極悪仕様です(笑)










ということでまた次回!






  

Posted by 大門団長 at 21:29Comments(0)電動USP

2017年02月27日

電動ハンドガンのバッテリーと配線によるレスポンスの比較

前回のモーターレスポンスを数値化して比較する記事がかなり好評だったので今度は電動ハンドガンを題材にしたいと思います。


電動ガンは空気を圧縮する動作をモーターとギヤで行うため、ガスガンやエアコッキングガンと比べるとどうしてもトリガーを引いてから弾が発射されるまでタイムラグが現れてしまいます。

数ある電動ガンの種類の中でも特に電動ハンドガンはトリガーを引いてから弾が発射されるまでのレスポンスが遅いので、そこに違和感を感じる人が多く、このレスポンスを短くしたいというのが電動ハンドガンユーザーの至上命題だったりするのです。








今回はバッテリーの種類によるレスポンスの違いを計測し、更に配線を高効率の物に変えた状態でどのようにレスポンスが変化するかを調べていきます。





なんか小学校の自由研究みたいだな(笑)
自分で言うのもなんですが、かなり資料的価値の高い記事になってると思います。だれか金くれっ!!!







今回の記事はいつも以上に長いのでスマホで見ている方はスワイプする親指が腱鞘炎にならぬよう・・・・。






”レスポンスを擬音で表現するのは卒業する”が今回の裏テーマでして、ブログやSNSが一般化した現代社会においてレスポンスを「ウィポポ」という表現を多用する状況が長きに渡って続いております。その最たる原因が電動ハンドガンであり、そのレスポンスの遅さから「ウィポ」系の擬音を世にはびこらせた諸悪の根源であります。

そういった状況を一変すべく、当ブログでは今後レスポンスを擬音で表現することは一切やらずにしっかりとミリセカンドという単位を使ってお伝えしますよ!!


今回は電動ハンドガン USPが実験台です。

















今回もモーターレスポンス比較検証時と同様にマイクで動作音を録音し、波形を見てモーターの回り始めからピストンが落ちるまでのスピードを計測する方法で検証します。














まず最初は新品の完全ノーマルUSPを新品のニッケル水素で駆動させた時のレスポンスを見ていきましょう。

バッテリーは最大限に性能を発揮できるよう、計測毎にデルタピーク式充電器で満充電状態にし、更に人肌に暖めた状態にします。





結果はというと・・・・・
























おっっっせ!




新品の電ハンに新品のバッテリーだとレスポンスが95msecとなりました。

1msecは1/1000秒となります。

なので95msecというのは"ほぼ0.1秒"っていうことですね。おせー。


波形の一番大きなところがピストンの打撃音になるのですが、そのあともギアノイズが続いていますね。

"ピストンが落ちた後も少しギヤが回ったところで通電が遮断される"のでこのようにノイズが後を引くわけですね。
セクターギヤが一周してまた最初にピストンが途中まで引かれた状態で止まるということです。

さらにピストンを引いた状態だとバネの力でギヤが少し逆転してベベルギヤの逆転防止ラッチに引っかかって止まりますのでその逆転ノイズも入っているものと思われます。

なので完全にギヤが止まるまでは0.14秒近くかかっています。













次に完全ノーマル状態のUSPをリポバッテリーで駆動させた場合のレスポンスはどうか。

リポバッテリーは計測毎にバランス充電器で2セルとも90%まで充電した状態にします。
接続にはトリガートークのリポバッテリー変換コネクターを使用しています。



ただ、このリポは6年前のだからけっこうコンディション悪いかもです(笑)






結果はこのようになりました。





82msecということで流石にニッケル水素よりは早いですね!

百分率でニッケル水素のレスポンスを100%とした場合、リポバッテリーは84%になります。

つまり16%のレスポンス向上となるわけですね。

多分、新品のリポだったらもう少し早いと思います。
















では、次に配線を高効率のものに変えてニッケル水素とリポバッテリーのレスポンスがどのように変化するかを調べていきます。




使用する導線はイーグルフォースの18ゲージ 銀コードです。
大変お世話になっている電動拳銃工房さんで電ハンに一番適しているとされているコードになります。



純正のコードよりも芯線が太く、電導効率が良くなっています。












サクっと交換。













ニッケル水素バッテリーでも計測するので接点端子もハンダ付けします。














このようにノーマルの状態と接点は全く同じ構成で、導線のみ銀コードに変えた状態にして計測します。




後のことを考えてノーマル状態よりも2センチほど導線が長い状態にしてあります。














さて、配線を高効率の物に変えただけでどのくらいレスポンスが変わるのか!?
























まずニッケル水素から。



おおおお!

すっげえ!配線変えただけで14msecも短縮されたぞ!!




配線変える前のリポとほぼ同じレスポンスになりました。

銀コードすげぇ!すげぇよ!

配線変える前はのニッケル水素は95secで交換後は81secなので15%の短縮になりました。















こうなってくると否が応にもリポのレスポンスを期待しちゃいますな!








配線交換後のリポのレスポンスは・・・・


















58msec!!!





配線交換前のリポは82msecで交換後のリポは58msecでしたから24msecもの短縮!!

実に30%もの短縮です。



ニッケル水素よりもリポの方がレスポンスの上昇率が高かったことからノーマルの配線がリポの突入電流をかなりスポイルしていたってことが分りますね。




















さて、しかしながら電動ハンドガンの配線にはまだまだ改善する余地があります。





この画像を見てもらうとわかるとおり、変換コネクタを使った場合は通常の長モノ電動ガンよりも接点が2箇所も多くなってしまいます。



この接点により、かなりの抵抗が生じていると考えられるので今度はこの接点を取り払った状態でのレスポンスを計測してみたいと思います。

















なぁ、ワクワクするだろ!?




















ちゅーわけで、モーターとスイッチから伸びている線に電動ハンドガン用リポバッテリーと同じBEC端子を直接取り付けます。




芯線が太いのでBEC端子の圧着はかなりギリギリ!














こんな感じになりました。
ニッケル水素はもう一生使わないってことで完全に専用バッテリー用端子は取り払いました。




うまいこと穴をあけて片方に配線をまとめました。

























うん。良い配線だ。我ながら良い仕事をしたぞ。

















で!!













この状態で計測した結果がコチラ!!





55msec!!




なんと接点を廃したことで更に3msec短縮できました。





ノーマルにリポを使用した状態が82secでしたからパーセンテージで言うと実に33%もの短縮になりました。


ほとんどの方が変換コネクタを介してリポバッテリーを使用していると思いますが、配線を変えるだけでレスポンスが2/3になるということです。










更に言えば、ニッケル水素を使っている人は配線を変えてリポにすればレスポンスを約半分にすることができるのです。

今回実験で使ったリポは6年前のやつなので新品のリポだったならば「約半分」じゃなくて「半分」になるかもしれませんね。

因みに電動ハンドガンはメカボックスが全て同じなので基本的にどの機種でも私と同じような結果になると思います。


















オマケとしてフルオートのサイクルも測ってみました。





まずは完全ノーマル状態でニッケル水素を使ったサイクル。



秒間12発になりました。ちょっと物足りないですね。


















次に銀コードに交換後のニッケル水素のサイクル。




なんと秒間14発!!


配線を変えるだけで秒間2発も増えました。




















次に新品ノーマル状態のUSPにトリガートークのコネクタを介してリポバッテリーを使った場合のサイクル。




秒間16発になりました。

スタンダード電動ガンの箱出し状態と同じですね!



















次に銀コードに交換後、トリガートークのコネクタを介してリポバッテリーを使った場合のサイクル。




16発となりましたが、波形を見てもらえば分るとおりほぼ17発と言っていいでしょう。

配線を変えることで秒間1発増えました。






















最後にコネクターを介さず、銀コードに直接BNC端子を取り付けた場合のサイクルがこちら。




18発になりました。

なんとリポでも配線を効率化するだけで秒間16発から18発まで向上することができました。すげーな銀コード。


ただ、最後の18発っていうのは波形上の数字であって、トリガーを引いた瞬間からの秒間サイクルで言えば17.5発程度になると思います。
すっげー細かい話ですが(笑)







各データのまとめ


■純正ニッケル水素

セミのレスポンス

ノーマル状態 95msec

配線交換後 81msec

配線交換で15%のレスポンス向上

フルオート時の秒間サイクル

ノーマル状態 秒間12発

配線交換後 秒間 14発

配線交換で秒間2発のサイクル向上



■リポバッテリー


セミのレスポンス

ノーマル状態 82msec

配線交換後 58msec

配線交換+中間端子・リポコネクタオミット 55msec

最終的に33%のレスポンス向上

フルオート時の秒間サイクル

ノーマル状態 秒間16発

配線交換後 秒間17発

配線交換+中間端子・リポコネクタオミット 秒間18発

最終的に秒間2発のサイクル向上



結論として電動ハンドガンにおいて高効率配線に変えるだけでレスポンスと秒間サイクルは大きく向上するということが分りました。




じゃあなんで東京マルイは純正の配線にを効率悪い物にしてんだ?っていう話になるのでその考察を書いていきます。


通常の長モノ電動ガンはピストンに負荷を逃がしてピストンだけが寿命を迎えることでメカボ全体に被害が及ばないような設計になっています。

これが電動ハンドガンの場合、長モノとは違ってセクターギヤだけ壊れるようになっています。
(私のフィールドのレンタル銃が12丁ほど寿命を迎えたが、すべてがセクターの磨耗による故障)







これが磨耗してしまったセクターギヤです。



スパーギヤと噛み合うギヤが削れている。



歯の引っかかり面積もそんなに広くない電動ハンドガンのギヤで高レスポンス、高サイクルをやってしまうとこのセクターギヤがすぐに磨耗して壊れてしまいます。


ですので東京マルイ的にはわざと導線で電流をスポイルさせて遅いサイクルにしたのではないかなと思います。

これも会社的事情なんでしょうが、すぐに壊れて修理が殺到しても対応に困るし「電ハンはすぐに壊れる」と言われても困るっていう側面もあるのでそこそこの性能でそこそこのタイミングで壊れる状態にしてバランスを取ったんでしょう。きっと。




これで高効率の配線にしてレスポンスもサイクルも長モノと変わらないっていう商品的価値を高めたところで寿命が短ければ本末転倒です。

「レスポンスとサイクルも長モノと変わらない」という長所よりも「割とすぐ寿命迎える」という短所の方が大きく印象に残ります。

人って基本的に良い印象よりも悪い部分の印象のが強く残りますから売上げにも大きく影響するでしょう。
そういったリスクを回避したとも考えられます。


ほとんどのユーザーは冬でも使えるコンパクトな電動ガンっていうところで十分にプライオリティを感じる訳で、しかも命中精度もバツグンときている製品です。そこへきて「でも発射サイクルとレスポンスは悪いよね」って言う人は一部のチューナーを除いてほとんど居ません。

しかもサバゲーにおいてはレスポンスが30msec短くなった程度で相手を倒せるようになるかと言えばそうではありませんしね。



ただ、撃っていてレスポンスは短いほうが気持ちはいいので配線の交換はオススメですね!

そのかわり銃の寿命も短くなることをお忘れなく!!

でも電ハンって修理簡単だしギヤ1個取り替えるだけで直るから自分で弄れるようになればかなり面白いエアガンになると思いますよ。





ニッケル水素用の端子を取っ払うと変換コネクタ使用時よりも1センチ余裕が生まれますので配線バランス端子も無理なく綺麗にまとまります。




本体側の端子の線も出来るだけ短くすることでスライドカバーに配線を挟んでしまうなんてことも避けられます。

コネクタを使っているとかなり無理やり押し込む感じになり、バッテリーのコードが断線する恐れもありますから、これはかなりオススメできるカスタムです。










最後に思ったのがBEC端子の断面積が銀コードよりも小さかったので端子で電流がスポイルされてるんじゃないかっていう疑問も・・・・。

だから銀コードをリポバッテリーに直付けしたら更にレスポンスよくなったりするかもしれませんね!でもバッテリーメーカーが最初からBEC端子付けてるってことはスポイルされることはないってことなのかな・・・。




とりあえず今回はバッテリーの種類と配線の交換によるレスポンスの違いを確認したかっただけなのでFETとか端子の種類を変えるとどうなるかというのはまた今度。



あのね~結構めんどくさいのよこの実験(笑)

だからしばらくはやりません!













ということでまた次回!!









  

Posted by 大門団長 at 21:44Comments(9)電動USP