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Posted by ミリタリーブログ at

2018年09月27日

東京マルイ M4 CRW HC ちょいカスタム!

久々のM4 CRWネタです。



配線&コネクタを高効率化してFETも組み込みたいと思います。


東京マルイ M4 CRWハイサイクルのカスタム履歴はコチラ




レベルアップサバゲーでショートストロークスイッチの組み込みしただけでFETを入れてなかったのでやっていきます。


一応、ショートストローク化したらFETを入れることを推奨します。

FETは入れなくても普通に使えますが、引き方によってはスパークが起こりやすくなり、端子が摩耗しやすくなります。

ショートストロークスイッチの組み込み解説記事















リポバッテリーを使ってセミを連射するとすぐに端子が熱くなるのでリポ使うなら配線関係も変えた方が良いですね。

てなわけで分解!M4 CRWの分解方法はコチラを参照してください。















中継端子とヒューズがあるのでこれも直通にして高効率化を図ります。


最近はヒューズを入れた方が良いのか?と、聞かれることも多いので解説します。


そもそもヒューズとは何か?
端的に言うと、皆さんの家にあるブレーカーのようなものです。要は電動ガンを守る為の安全装置になります。

配線の被膜が破れてショートした時やメカボ内の破損など、なんらかの原因で過放電があった場合に通電を遮断する為にヒューズがあります。


因みに過放電とは普通に使用してて本来流れるはずの無い量の電気が流れることを言います。

通常の電動ガンは大体10A~15Aの電流量で動いています。それ以上の電流が流れるのは異常なのでヒューズは一定の電流量を超えたら溶けて切れるようになっています。


ヒューズを飛ばして動かなくすることで内部メカがそれ以上壊れないようにしているんですね。






ヒューズが無かった場合、異常があってもトリガーを引いて通電させるとモーターは力いっぱい回ろうとするので内部メカが余計に壊れてしまいます。

ピストンクラッシュしてピストンの欠片が他のギヤに挟まってギヤが動かなくなってしまった場合でもスイッチが入ればモーターはそれを力いっぱい回そうとして大量の電流を要求します。これが異常な状態です。

回路のどこかにヒューズがあればヒューズを飛ばすことでそれ以上動かなくできますが、ヒューズが無い場合はギヤに異物が挟まっていようがモーターはそのまま回り続けようとするのでギヤの軸が折れたり、軸受けが割れたりすることもあります。



ノーマル電動ガンの軸受けはその為に柔らかいナイロン素材になっていて、自らが割れることでメカボックスに被害が及ばないように設計されているのですが、メタル軸受けの場合はメカボックス自体が割れてしまうこともあります。

というわけで、そのような二次被害を防ぐためにヒューズがあるわけですね。








エアガン初心者の方はヒューズあった方が良いかなと個人的に思います。

これまでに色んなフィールドで電動ガンが壊れる瞬間を何度も目の当たりにしましたが、ほとんどの方は壊れた事実が受け入れられずに「あれ?おっかしーな」と言いながら異音が鳴る壊れた電動ガンを叩きながらトリガーを何度も引いてギュンギュン通電させてしまう傾向にあるので。








電動ガンの内部構造を理解し、トラブったらすぐに撃つのをやめることができる&壊れても多少の修理費が掛かっても直す!という気合があればヒューズは無くても大丈夫です(笑)





ヒューズを無くすメリットとして、通電効率が上がって秒間サイクルが向上することが挙げられます。まぁささやかですが。

ヒューズレスにするとなぜ通電効率が上がるかは以前に解説していますのでそちらを参照してください。

バッテリースペースがタイトな場合はヒューズレスにすることでスペースを確保できるメリットもあります。









CRWのメカボを開けるのは久々です。

















とりあえずノーマルの配線は取っ払って1.25sqの銀コードに交換です。


FETはXCORTECHのMOSFETにしました。
ACETECHのFETにしようと思ったのですが、作業机にXCORTECHのFETが配線済みの状態で放置してあったので(笑)




こちらのFETは生田さんのスコーピオンに組み込んだ時に配線方法などを書いているのでそちらをご覧ください。
















ピストンも摩耗していたのでライラクスのハードピストンに交換します。ピストンヘッドもライラクスのやつです。


ハイサイクルなので一番後ろの歯を削りました。














スプリングはアングスのハイサイクルスプリングのSサイズです。


















ギヤ関係はノーマルのままです。



















M4 CRWのストックにはPEQタイプのバッテリーは入らないので加工してPEQタイプが使えるようにしてみたいと思います。
赤丸のところに仕切りがあって邪魔なので切り落としてスペースを広げたいと思います。



他の電動ガンがPEQ対応なのでこのCRWもPEQが使えるようになると楽なのだ。















プラスチック用ノコギリでズバっと!






使ったノコギリはコレです↓









奥にある仕切りも切り落としました。ラージバッテリーも入るくらいのスペースになりました。

















FETからバッテリー側に伸ばす配線はいつも通り、イーグルフォースの銀コードです。柔軟性が高く、EGエレメントコードと同等の通電効率なのでバッテリースペースに収める際に使い易いです。



















PEQを入れてもなおスペースが余るくらいになりました。


もしかしたらラジコン用の4000mAhも入るかも?











今回はついでにライラクスの新製品のワイドユースメタルチャンバーに交換してみたいと思います。


新製品といっても発売されたのは半年前くらいですが。

ノーマルのチャンバーでも精度は問題ないのですがホップ調整がやり難いので同軸タイプにてゲーム中にも簡単に飛距離を変えられるようにします。













ライラクスは以前からメタルチャンバーは販売しておりましたが、同軸タイプが新しく発売されました。VFCやクライタックなどの海外製のスタンダード電動ガン対応です。


同軸タイプは微調整もしやすくてズレないので良いですよね~!次世代のHOPも同軸タイプですし。


パッキンと押しゴムは同梱されていないのでマルイのを使います。












ホップアームも押したときにパッキンに対して水平に当たるような形状になっています。















マルイのスタンダード電動ガンのM4はテイクダウンを再現する為にチャンバーが上下分割式になっており、それに伴いフレームもこの様になっています。


このままではワイドユースメタルチャンバーが使えないので加工します。















加工後。このようにリューターでガバっと削り落としました。これで一体型チャンバーが使えるようになります。








リューターは↓のがオススメです。ビットは浦和工業の超硬ビットなら亜鉛合金もアルミも余裕で削れます。












アッパーレシーバーを組んでみたら無調整でガタも無く良い感じです。前後左右一切ガタがありません。

海外製チャンバーは寸法が合ってなくてガタついたりするのでプラ板を貼って調整しないといけなかったりするのですがこれはイイですね!



スタンダード電動ガンに入れるにはリューターでフレーム内部を削る作業が必要なので少しハードル高いかもしれませんがオススメのチャンバーです。

ダイヤルの中にはOリングが入っていて、結構固めなのでズレることは無さそうです。












初速はこんな感じです。


程よいですね!













サイクルは秒間24発になりました。












セミのキレはこんな感じ。













ハイサイクルの場合はこのくらいのプチカスタムで丁度良いですね。






今回はスプリングを交換して若干の初速UP&通電効率アップをしました。


東京マルイの凄く頭の良い人たちが作った製品のバランスを崩してしまいました。

スプリング交換によって起るサイクル低下を通電効率アップすることで少し補った感じになりますのでこれらの負担が全てモーターにかかります。







スプリングを少し強くしたことでモーターが要求する電流量は増加しました。その要求量に応えられるように配線高効率化によりリポの大電流が抵抗なくモーターに流れるようになりました。

EG-30000モーターは比較的柔らかめのスプリングをニッケル水素電池の低いパワーで高速で回す為に作られたモーターです。




今回のカスタムは硬いスプリングを入れたのにも関わらず、13:1の低トルクギヤで回す為、モーターの力に頼りきっている状態です。

そこをリポの大電流で無理やり回すのは本来の使い方ではないので寿命が結構短くなります。


あと、電力消費量が増えたことで燃費も悪くなります。











何かを求めると何かを失う・・・電動ガンのカスタムはトレードオフなのです。

私はエアガンをカスタムすること自体が好きなのでやっていますが、普通にサバゲーするだけなら箱出しで十分かと思います。
というか箱出し状態がトータルバランスで最も優れているのです。
















ということでまた次回!











  

Posted by 大門団長 at 21:00Comments(0)電動ガン M4CRW HC

2018年09月25日

マルゼン ショットガン CA870ソードオフ レビュー!

MARUZENのCA870 ソードオフを購入したのでレビューしたいと思います!







余談ですが、私個人のYouTubeチャンネルの登録もお願い致します。

大門団長チャンネル
私は実はレベルアップサバゲーチャンネルへのログイン権限はないので、家で1人でカスタムしたりする配信が出来ません。

個人チャンネルなら気軽にちょっとしたカスタム生配信なども出来るようになりますので是非とも登録をお願い致します。
Youtubeはチャンネル登録者1000人以上いないと生配信できない仕様になっているのでご協力をお願い致します。






さて、先日行われた24耐サバゲーに参加してCA870を使ったのでそれを踏まえてレビューしますよ!

最近の24耐はゲーム開始直後の4時間はNO電動ガンタイムになっており、電動ガン以外のエアガンで戦う必要があるのでその為に購入したというわけです。



エアコッキングガンの長物はいくつか持っていますが、レベルアップサバゲーの撮影時にてっちゃんのCA870を触らせてもらってしっくり来たので購入に踏み切りました。


















一応、モデルになったのはレミントンM870になります。


ソードオフとはノコギリで切って切り詰めたという意味です。

実銃だとドアの丁番や鍵を破壊する為や、室内閉所の近接戦闘においての取り回しを目的としたカスタムスタイルになります。
バレルが短いことで弾が散りやすくなり近距離戦でのストッピングパワーは増大するようです。


FPSゲームなどの影響もあってショットガンは近距離戦用というイメージが浸透していますが、通常のショットガンは50mほどの有効射程があります。ハンドガンと同じくらいですね。

サバイバルゲームフィールドSPLASHオーナーの内藤さんは鴨猟をするために実銃の免許を所持しているのですが、ショットガンで40m先の飛んでいる鴨に当てることができるそうです。











ホントにスッキリしていてシンプルですね!1300gなので非常に軽量です。


マガジンが実銃には無い形なのでリアルではないです。

ただ、そもそもこのCA870はサバゲーに特化した製品というイメージが浸透しているのでリアルかどうかは誰も気にしてないのではないでしょうか。



本体から飛び出ない短いタイプの20連マガジンがG&Pから発売されていますので気になる方は↓



リアルなM870が欲しい人は同社のライブカート式のM870を買うと良いでしょう。












CA870はショットガンタイプのエアガンですが発射できるのは1発づつになります。

3発同時発射じゃないのでエアガンビギナーには何故かがっかりされることが多いというのはあるあるネタな気がします。

しかし、この製品の最大の特徴は精度の高さにあります。
同社の製品にはAPSシリーズという精密シューティングに適したエアガンがあり、それに搭載されているメカニズムがCA870にも採用されてるので巷では"ショットガンの皮を被ったスナイパーライフル"と揶揄されていますよね。




CA870は玄人に好まれる逸品なのだ。














ガワはガラス繊維入りの強化プラスチックの一種を採用しており、質感が独特で結構好きな素材です。


同社のガスブロP99もこの素材です。









刻印はマルゼンオリジナルです。



リリースレバーは飾りなので動きません。



サバゲーに特化したエアガンという免罪符がリアルでない部分を全てチャラにしてくれます。

サバゲーにおいて安い、良く飛ぶ、精度が良い、軽いは絶対正義であり、それ以外になにも要りません。

下手に可動箇所を増やして故障の原因を増やすよりは単純な構造にして耐久性を高めた方が機械として優秀なのだ。


そして壊れないという信頼こそが過酷な耐久ゲームにおいて最も大事なファクターなのである。














こちらがセーフティ。押し込むと撃てる状態になります。















トリガープルの軽さも特徴の一つ。



マルイのショットガンのようなラピッドファイアはできません。

ラピッドファイアというのはトリガーを引いたままコッキングすると、コッキングした瞬間に弾が発射されるという機能です。











フロント部分はこんな感じ。


実銃ではアウターバレルを先細りにして絞ることで集弾性を上げているのでそれを再現していますね。

見た目だけで言えば、個人的には絞りの入ったバレルより、一直線のブルバレルの方が好みです。













シェルチューブの先端にはスリングスイベルが備わっています。チューブのフタを緩めると角度を変えることが可能。





このチューブのフタはアウターバレルとインナーバレルの固定をする役割も担っているので緩めたら必ず締め直しましょう。

命中精度に影響しますよ。







グリップ底部にもスイベルがあります。














フォアエンドグリップは凹凸になっており、細身で握り易いです。そしてコッキングがめちゃくちゃ軽い!!


溝の深さが1ミリくらいあるのでグローブなどをしていても滑ることはありません。

一度コッキングすると撃つまではフォアエンドがロックされる二度引き防止機構が備わっておりますので初心者に貸すときにも割と安心?








ホップ調整の穴が上部にあり、6角レンチで調節可能です。


所謂イモネジ式というやつですが、よくあるイモネジで直接ホップパッキンを押すタイプではなくホップアームを介していますので精度は問題ありません。













マガジンは40発装填可能。モナカ構造でとても軽く、チープだと言われることも多いマガジンですがサバゲー特化のエアガンなのでそれでいいのです。むしろそれがいいのです。


しかもスペアマガジンの定価が680円という驚異の価格!

これなら紛失しても全然ヘコまずに済みます。









リップの形状はこのようになっており、真上から給弾可能です。


ただ、上から給弾する場合は横の穴を指で押さえながらじゃないと盛大にお漏らししますのでご注意を。








ダブルカラムになっています。


ん~それにしても680円て安すぎないか・・・。ありがとうマルゼン。








さて、気になる初速はこんな感じ。



東京マルイ0.2gプラ弾を適正ホップで平均89.5m/sでした!事前に調べた情報より高い数値が出ました。

因みにホップを掛けた方が初速が上がるプチ流速仕様になっていました。








電動ガンなどは常にスプリングにテンションが掛かっているのですぐにヘタって初速低下しますが、このCA870のメインスプリングはコッキングしていない状態ではほぼ伸び切った状態になっているのでヘタり難いかと思います。


その証拠に撃った後にバネ鳴りがしちゃうんですよね。

スプリングが伸び切った時にバイーンという音が鳴り、ちょっと気になります。

アングスから「ノンばいーん」という専用スプリングが発売されているので近いうちに組み込み記事を書きたいと思います。


この記事の執筆時には実はもう組み込み済みだったり・・・(笑)

ピンマイクでノーマル時とノンばいーん組み込み後の音の違いも録音したのでそれも紹介しますのでお楽しみに。












ということで、24耐でガッツリ酷使してきた感想を書きます。





前評判通り狙ったところにしっかりと飛んでいきますので素性は抜群です。

マガジンはライラクスのM4バイトマグに入ります。このように下向きに入れても落ちることはありませんでした。
奥まで押し込み過ぎると取るのが大変なので注意。




マガジンが軽いので本当に楽でした。
電動ガン禁止タイムはCA870で正解でした。当初はガスブロの使用も考慮していたのですが、ガスブロ使ってたらマガジンが重くてキツかっただろうなと思いますよ。

一応マガジンは合計で5つ用意していましたが実際のところは3本で足りました。

てっちゃんは2本じゃ足りないと言っていましたので大体の人は3本あればいいのかなと。




やはりスナイパーライフルタイプのエアコッキングガンとは違い、連射性はかなり高いです。

スナイパーライフルはボルトを引く際に片手を銃から離してしまうのでどうしても次弾の発射までに時間がかかりますが、CA870は両手を銃から離さず、照準を保ったまま次弾を発射できるのは大きな利点と言えます。


また、CA870は音もかなり小さいのでサイレンサーを付けなくてもブッシュでは位置バレし難いですね。






しかし、ソードオフを使って分かったのがストックの重要性です。


立っている状態では30m以遠の小さいターゲットに当てるのが少々難しく感じました。しかも銃自体が軽いので余計に。実銃でもソードオフで30m先を狙うというのは無いシチュエーションですからね~!

24耐の舞台となったBB-Jungleには10センチ間隔の隙間があるパレットバリケが沢山置いてあります。30m先にあるパレットの後ろに居る敵にはその隙間から露出している体に当てればヒットを取れるんですが、そういった状況において1発でその隙間を抜いて当てるというのが難しいですね。


ちょっと欲張りし過ぎかもしれませんが電動ならフルオートで一瞬だけブワッとバースト射撃でもすれば数発は隙間を抜けて当てられるシチュエーションなだけに、もどかしさを感じました。

ストックがあればもう少し簡単に隙間狙えた気がするので同じ状況でストックありでやってみたいです。




もちろん、体をモロ出しで突っ立っている人なら40m先でもスタンディングでストック無しでも簡単に当てられます。





ニーリングすれば先ほどのようなシチュエーションでも利き手の肘を膝やバリケードに委託できるので各段と命中精度が上がります。


プローンともなれば腕も地面に付いちゃってますし、倒木なんかに銃身も固定できるのでストックは無くても35mヘッドショットは可能でした。この場合はストックあっても無くても同じです。


基本的に立った状態での射撃が多い人、遠距離で戦う人はストックがあった方がいいかと思いました。
ストックありの方が重量も増加するので銃身が安定しますし、連射したい時にストックがあると次弾発射時に照準がズレ難いです。




ブッシュに潜る人やCQBなどで取り回しを求める場合は取り回しの良いソードオフが適しているかと思います。

軽いので匍匐時に負担になりませんし、ストックも無いので硬めの植物が生い茂っているところでも引っかからず入っていけます。
ただ、匍匐していると両肘が地面に付いているのでその状態でのコッキング動作が少々窮屈に感じました。

また、5mの交戦距離になるブッシュ戦ではこのコッキング動作で位置バレすることもあったので気を付ける必要があります。


てっちゃんにこのデメリットを言ったのですが、てっちゃんは私ほど地面にベタで匍匐しないので、それは大門だけじゃない?と言われました・・・。








CA870には固定ストックやピストルグリップで伸縮ストックのタイプもありますのでその辺は自分のスタイルに合わせて選べば良いのではないかと思います。

チャージャーなんかはM4に慣れてる人にもなじみやすいと思います。ただ、重量が2100gにもなりますが・・・







(マルゼン公式サイト引用 http://www.maruzen-aps.com/product/shotgun_03.htm )












CA870 ソードオフはレベルアップサバゲーでも紹介していますので是非ご覧ください!











ということでまた次回!








  

Posted by 大門団長 at 20:50Comments(0)CA870 ソードオフ

2018年09月17日

VFC アヴァロン レオパルド ♯4 レスポンスアップカスタム 後編

前回の続きです。




とりあえずサイクルアップとレスポンス向上を狙ってVFC純正メカボの配線とコネクタを高効率化してZC LEOPARDのハイトルクモーターを11.1vで回したらセミで2バーストしてしまいました。







なぜバーストしたかと言うと、モーターが盛大にオーバーランしているからです。

基本的にどんなモーターでも電気を遮断したからといってすぐにピタっと止まるわけではなく、ある程度惰性で回転し続けます。



今回の構成だと、高トルクのモーターを高電圧で勢いよく回しているので、勢いがついっちゃったモンは電気を遮断してもすぐに止まることができません。
惰性で回転し続けることでピストンを余計に引いてしまい、2バーストになるということです。

スプリングで負荷かけられてるのにそんなに惰性で回るのか?と思われる方もいるかもしれませんが、回っちゃうんですね~。








なので電気を遮断した後にモーターの回転をすぐに止めてやる必要があります。

選択肢としては

1.スプリングを強くする
私のVFC Avalon Leopard CQBのスプリングは結構ヘタってきているのでM80程度まで柔らかくなっていますので割と簡単に惰性で回せてしまうということです。
ですからこのスプリングを強いものにしてモーターに負荷をかけて惰性を止めるという考え方です。

デメリットとしては燃費が悪くなることです。
モーターへの負荷を増やすわけですから当然ですね。
もう一つのデメリットはインナーバレルを切ったりシリンダーを交換しなきゃいけなくなることですね。

惰性を止めるにはM100~M130などの強いスプリングを入れないといけなくなります。
そうなると初速が大幅に上がってしまうので、法定初速以内に収める為にインナーバレルを切ったり、シリンダーを交換して初速を抑える調整までしなければいけなくなります。



2.モーターを少し遅いもの、トルクの低いものに交換する
ZCのハイトルクモーターは一瞬でマックススピードまで上がる強さなので電気を遮断してもモーターが回り続けるわけです。
ですから、ZCよりもトルクの低いEG-1000などに変えると惰性で回る回数が少なくなるのでバーストが解消されるという考え方です。

デメリットはレスポンスと秒間サイクルが下がることですね。



3.バッテリーの電圧や容量を下げる
モーターの考え方に近いです。強い電圧で勢いよく回すからオーバランするので7.4vにすれば良いという考え方です。
こちらもデメリットはモーターと同じです。



4.ギヤ比を遅くする
現在は18:1のギヤ比になっています。
つまり、モーターが18回転すれば1回ピストンが落ちるということです。
18:1で2バーストするということは通電を遮断した後も18回転までいかないまでも、それに近いくらい惰性で回っていることになります。
ですからギヤ比を32:1などの遅いギヤに変えてるとやればいいのです。
モーターの惰性自体はとまりませんが、18:1よりも多く回転しないとピストンが落ちない為、2バーストを防げるという考え方です。
これもデメリットはモーターと同じく、サイクルとレスポンスが遅くなります。



5.アクティブブレーキ付きFETを付ける
アクティブブレーキというのは電気遮断後のモーターのオーバーランを止める為に一瞬だけ逆電流を流す機能です。
モーターはプラスとマイナスが決まっていて、電気を流すと正回転するのですが、プラスとマイナスを逆にして電流を流すと逆回転する性質を持っています。
ですので、通電を遮断した瞬間に少しだけ逆電流を流してモーターに逆回転させる力を加えることで素早く惰性を止めるということです。

飛行機が着陸した時の逆噴射みたいな感じです。

一応、ロックタイムも早くなるのでセミ連射がしやすくなるという謳い文句がありますが、普通の電動ガンはアクティブブレーキが無くても人間の指がトリガーを戻す間にギヤは止まっているので実質的な効果を感じることはまずないでしょう。
ギヤノイズが止まるのがノーマルよりも早いので、音で実感は得られるかもしれませんけどね。

デメリットはモーターの寿命が短くなってしまうことですね。











で!今回は色々考慮した結果、スプリングを強くしてオーバーランを止めてみたいと思います。

現時点では初速が0.2gで82m/s程度なのである程度スプリングを強くしても規制値までに余裕があります。
加速シリンダーですし、インナーバレルも17cmしかないですので。

フルサイズシリンダーでインナーバレルが30センチとかだと無理な選択肢ですね。





さて、今回用意したのはアングスのハイサイクル用0.9Jスプリング。



SS.S.M.Lとありますが、これはスプリングの長さではなくインナーバレルの長さに対応しているという意味です。
ただ、シリンダーによっても初速は大きく変わるのであくまでも目安ですね。


今回はその中でも一番硬いSSを入れました!














組んでみたらバーストは解消!やったぜ!


かなりプリコックされた状態で止まっている(笑)
Sサイズだったらギリギリセーフかバーストしちゃってた気がしますね。



初速は0.2gで96m/sになってしまいました。



満充電の11.1vでコレなんですが、撃っているとバッテリーが温まって電圧が上がるとバーストになりますし、スプリングが少し弱まってきたらまたバーストが始まる可能性もありますので保険でセクターギヤの歯をカットしたいと思います。

いわゆるセクカというやつですね。


セクカすることで初速も少し下げられるので一石三鳥!









タペットプレートのタイミングなどを考慮して前を2枚、後ろを1枚カットすることにしました。

















サクっとカット!



セクターカットの方法は過去のカスタム記事で紹介しています。





セクターカットしたら初速が93m/s程度まで落ちました。
丁度良いですね。

スプリングがヘタったら91m/sくらいでしょうか。



動画を撮ってみたので是非ご覧ください。



秒間サイクルは24.5発です。





7.4vだと秒間19発くらいでした。







ということでカスタムしたらバーストしてしまった!という方は参考までに。

因みにマルイのハイサイクルも機種によりますがコネクタとバッテリー端子を高効率にしてFETを入れて容量の大きい7.4vのリポ、又は11.1vで回すとバーストしてしまう場合がありますのでお気をつけを。





あと、バーストと言えばショートストロークスイッチを入れた際にトリガーをゆっくり引くとバーストになるけど素早く引けば大丈夫っていう症状になる個体もありますが、これの原因は別にあります。

こういった症状の場合はスイッチの通電ポイントが近すぎてカットオフレバーが空回りしてしまうことで起こるので端子のメス側を少しグイっと広げて接触するタイミングを遅らせると治りますよ。

今回のカスタムではそれを恐れてトリガーストロークに余裕を持たせてあります。冒険すればあと1ミリくらいは詰められる余地はありますね。



前回説明した通り、ショートストロークトリガーで引きしろを詰めたことでのレスポンス向上&エアガンそのものの動作を早めたことでかなりキレの良い仕上がりになりました。


そしてカスタムの理解を深めれば深めるほどマルイの箱出しがいかにバランスがとれているかわかるという・・・。

サバゲーにおいて最強なのはリコイルを抜いた次世代M4シリーズ or SCAR説が更に濃厚になってきました(笑)








ということでまた次回!






  

Posted by 大門団長 at 20:06Comments(0)電動ガン VFC AVALON LEOPARD CQB

2018年09月11日

VFC アヴァロン レオパルド ♯4 レスポンスアップカスタム 前編







いや~約1カ月も更新を怠ってしまいました・・・!


ネタはたまっているのですがブログに書く時間があまりとれず、結構な間が空いてしまいました。


さて、今回はVFC Avalon Leopard CQBのレスポンスアップカスタムをやってみたいと思います。













以前に行った初期調整の内容をおさらい。

1.ピストンの左右のガタ取り
2.チャンバーのガタ取り
3.メカボ磨き
4.ショートストロークスイッチ組み込み




という感じでした。



ショートストロークスイッチ入れてレスポンスアップは完了じゃないの?って思っている方もいるかもしれませんが、ちょっと違います。

さて、ここで電動ガンのレスポンスとは何かを解説します。




前にも少し書きましたが、人間は"撃つ"と脳が指令を出し、人差し指を動かしてトリガーの引き始めから弾が発射されるまでの一連の流れを全て含めてレスポンスと感じています。

つまり、まだ電動ガンが動く前段階の指がトリガーを引いている時間までもレスポンスの一部と感じてしまっているということです。


電動ガンのレスポンスと言うとメカボ内部のことを語られがちですが、どちららかと言うとトリガーの遊びを無くし、人間の指の動きを少なくしてやるほうが圧倒的にレスポンスが良くなったと感じます。

つまり、トリガーの引きしろが有るか無いかがレスポンスの感じ方に多大な影響を与えているということです




下の図を見てください。



図で分かりやすく書きましたが、Bの電動ガンが動作して発射されるまでの時間よりもAの脳が指令を出してトリガーを引いて通電させるまでの時間の方が長いです。

実際のところ、Aのトリガーを引いている時間は図より更に長いと思います。






トリガーを引いている時間ってそんなに長いか?と思われる方がいるかもしれません。

例えば、大体の電動ガンはフルオートで秒間15発程度撃てるのですから、理論的にはセミ連射でも秒間14発は撃てるはずですよね?





でもそれは無理ですよね?何故か?

それはトリガーの引きしろがあるのと人間の指が遅いからです。

電動ガン自体は少なくとも1秒間に10発以上撃てるポテンシャルを持っていますが、トリガーを引くという動作の遅さがそれを不可能にしているのです。




セミで連射するという観点からすると、撃った後にトリガーを元の位置まで戻す動作まで必要になります。


人間の脳が指令を出し、人差し指がノーマル電動ガンのトリガーを1センチほど引ききり、更にそのトリガーを1センチほど元の位置に戻さなければ次弾は撃つことができず、この動作を完了させるには少なくとも0.2秒以上はかかります。



ここの動作がネックになっているからノーマル電動ガンでセミを高速連射するのが難しいのです。

因みにスタンダード電動ガンが通電してから発射されるまでの時間は0.06~0.07秒程度で、ハイサイクル電動ガンの場合は0.03~0.04秒程度ですので電動ガン自体の動作はトリガーを引く指の遅さに比べたら微々たるもので、ここを更に頑張ってレスポンス上げたとしても大した実感は得られません。

電動ガン自体は0.05秒で仕事をするのに、人間はトリガーを引いて通電させるまでの動作が0.1秒以上もあります。







果たして0.05秒しかない電動ガンの動作を縮めるか、0.1秒もある人間の動作を縮めるか、どちらが効果を感じられるでしょうか・・・??








レスポンスが良くなったと好評いただいているショートストロークスイッチですが、「入れただけでレスポンスが良くなった」「キレがよくなった」と、感じるのは指を動かすAの時間を大幅に短縮できるからです。


実際にサバゲーでは相手を視認し、撃つと決めてから発射されるまでの時間の短さが求められています。


ですから、電動ガン自体の動作を早くするよりも人間がトリガーを引ききるという動作を早く完了させる為の補助をした方が実質的なレスポンスがアップするということです。





ショートストロークスイッチを入れたことでエアガンそのものの動作はなんら変わりはありませんが、必要な指の動きをノーマルから1/3~1/4程度に抑えることができますから、キレが良くなったと感じるのは道理です。



ショートストロークスイッチはあくまで人間がトリガーを引くときに指の動作を少なくしてあげる為のものなので、内部メカ自体のレスポンスはアップには寄与していません。



電子トリガー=レスポンスアップ
という概念で捉えている人も多いですが、何故レスポンスを良く感じるかというと、入れるだけでトリガーのストロークが短くなることが大きな要因です。


もちろん、プリコック機能が備わっているDTM、TAITAN、陽炎なんかはピストンを予め引いた状態で止めるプリコック機能や、アクティブブレーキが備わっているので電動ガン自体の発射までのスピードを速くしていますが。




トレポンやG&GのETUを搭載した電動ガンがレスポンス良いという風潮もありますが、そう感じるのは引きしろが短いのとハイトルクモーターを11.1Vで回しているからであって特別な何かがあるわけではありません。

まぁそれが特別っちゃ特別なのですが。


ちなみにETUは普通のFETにマイコン制御のバースト機能を付与しただけのものですのでエアガンの動作自体は普通です。
ショートストロークスイッチでも同じトリガーフィーリングを作れます。



ですから、安価にレスポンスを良くしたいならショートストロークスイッチを入れ、コネクタと配線を高効率化して13:1のギヤでも入れて、任意で7.4Vか11.1のリポを使えばトレポン並みのキレに出来ます。










で!今回カスタムするAvalon Leopard CQBはトリガーストロークはギリギリまで短くしてあるので、実際に通電してから発射されるまでのBの時間、つまり電動ガン自体の動作を短くしてみたいと思います。


前置きで電動ガン自体のレスポンスアップはそこまでの実感を得られないと言っておきながらカスタムします(笑)




ショートストロークスイッチとレスポンスの話をしたかったのでレスポンスカスタムと記事のタイトルに書きましたが、今回のカスタムの本来の目的は秒間サイクルを上げることにあります。

で、副産物としてセミのレスポンスも向上すれば良いなという感じです。



ある程度サバゲーでの耐久性も欲しい&そんなにお金かけたくないのでお手軽な感じでいきたいと思います。

モーターはZC Leopard製のハイトルクモーターにします。



このモーターの立ち位置的にはEG-1000とEG-30000の中間あたりのサイクルですが、トルクがサマコバよりちょっと上という感じ。

なんといっても5000円でお釣りがきちゃう価格が良いですね!

リポでの使用を前提にしているモーターなので耐久性もそこそこのオススメモーターです。






バッテリーは11.1VのPEQタイプです。




いつもは7.4Vでやってますが、今回はパワーゴリ押しの脳筋カスタムです(笑)


バッテリーとモーターで無理やりサイクル上げる感じですね。

本来ならギヤは13:1とかにする必要があるんですが、エア容量を確保したままレスポンス(サイクル)を上げたいのでとりあえずギヤは純正のままいきます。

とりあえず欲張ってみて、あとから落としどころを見つけるスタイル!!







単純にレスポンスだけ限界まで求めるならダブルセクターギヤやアクティブブレーキ付きFETとかTAITANのFCUなどいろいろと選択肢があるのですが、基本的にレスポンスを求めれば求めるほバッテリー消費が激しくなり、細かなメンテナンスを必要とします。

耐久サバゲーなんかでは低燃費であることも大事なファクターですので、今回はサバゲーで普段使いするのちょうどいい感じを目指します。




いつも結論は同じですが、自分でカスタムしてハイサイクルを作るなら最初からマルイのハイサイクル買った方が効率的です。
お金、手間、時間、全てにおいてです。

しかし、それを言っちゃあおしめぇよ!的なアレなので元も子もないことは考えずにやっていきましょう。





まず今回の構成で11.1vだとミニコネクタは溶けてしまいそうなのでオミットです。切り飛ばしてしまいます。


というか基本的にリポバッテリーを使うならミニコネクタはやめた方がいいです。










さらっとメカボまでたどり着きました。



VFCのM4タイプの電動ガンの分解方法は過去記事を参照してください。










VFCのVer.2改は後ろからスプリング取れるのが良いですよね~!!これをQDスプリング方式といいます。



QDとはクイックデタッチャブルといい、手早く簡単に着脱可能という意味です。










ご開帳!




前回整備してからあんまり使ってないのでキレイです。









高効率配線に取り換えるのでVFC純正FETを取り出しました。







被膜を剥いてみた。






うーむ、新しい配線をハンダ付けし直すのがめんどくさそうなのでもうこれは使わないことにします。
それに11.1の電圧&高電流の脳筋カスタムに耐えれるか微妙ですので。






というわけでFETは安心安全安価のACETECH製MOSFETにしました!



モーター側の配線はライラクスのEGエレメントコードで、バッテリー側はイーグルフォースの16Gのシルバーコードにしました。

バッテリー側は窮屈なのでエレメントコードだと硬すぎるんですよね。
イーグルフォースのはシリコン被膜なので取り回しが容易です。

因みにガンジニアさんのデータによると両者の通電効率はほぼ同じ。
















配線はこんな感じ。


今回気づいたのですが、普通のFETは信号線が1本だから本線もスイッチまで伸ばさないといけませんが、ACETECHのMOSFETは信号線が2本スイッチに行くので本線が短く済むのでいいですね!

















ギヤ類を組付けました。さてどうなることやら


今回もQRSストック内にFETを収めるので基部にこのような大きい穴を空けました。











未加工の物と比べるとこんな感じ。


というか、この穴拡張加工をしないとストックを組んでからFETを取り付けないといけなくなるのでめちゃくちゃ面倒になります。

ここはそこまで強度に関係ないはずなので最初から大穴空けた状態で発売してほしかったー。











こんな感じで収まりました。


今回はバッテリーが少し小さいのでスペース的にも問題ありません。












コネクタはT型にしました。XT60も用意していたのですがガンズグローバの社長さんに聞いたら流石にオーバースペックだと言われたので今回はT型にしました。このコネクタは50Aまでいけます。相当な負荷をかけない限りは50Aなんて超えないので全く問題ないでしょう。




モーターにもいつもの丸端子でネジ留めしたので通電関係の抵抗は可能な限り排除しました。

まぁ欲を言えば配線は2.0sqあたりの方が良いのかもしれませんが・・・。


T型コネクタはAmazonで大量に入っている安いやつ買ったことあるのですが、オスとメスのかみ合わせが悪かったりするので下記リンクのスクエア製がオススメです。














で、組み上げて撃ってみるとセミでバーストしてしまうという症状が・・・・!

うーむ、やはり脳筋過ぎたか・・・。



バーストの原因の説明と解消方法は後編に持ち越し!!










ということでまた次回!




後編はコチラ




  

Posted by 大門団長 at 22:30Comments(0)電動ガン VFC AVALON LEOPARD CQB