2018年03月27日
VFC アヴァロン レオパルド ♯3 分解&調整 後編
前回からの続きです。
メカボックスを組んだ時にピストンとピストンレールの間に遊びがあると良くないのでこの隙間も埋めていきます。

今回はピストンの溝に0.14mm厚のプラストライプを貼り付けました。隙間が結構空いてたら0.3mmのタミヤのプラ板でもOKです。

メカボックスを貼り合わせた時にピストンが左右に多少の遊びがあると、ピストンの直進性も低下して初速に影響しますし、左右にブレまくるとメカボのピストンレールの凸の方がどんどん削れていって最終的にピスクラしてメカボも使えなくなるらしいです!
凸が徐々にすり減ると更にピストンの直進性が悪くなり、ピストンヘッドがシリンダーの内壁にぶつかったりもし始めるらしいので耐久性アップのカスタムには必須な作業です。
左右の遊びは0.2~0.3mm程度にしておきました。

ではショートストロークスイッチを入れていきます。
このAVALON REOPARD CQBは標準でFET搭載ですからショートストロークスイッチとの相性は抜群です。
純正以外のパーツを組み込むのは「調整」の範疇を超えて「カスタム」になってしまう気がしますが最早ショートストロークスイッチを入れるのはマスト!
東京マルイとVFCのスイッチを基準に設計してるのでもちろんポン付け可能です。
そういえば、TwitterのフォロワーさんがショートストロークスイッチをG&GのCM16 Raider 2.0に入れてもポン付け出来たみたいです。
ということでマルイのスイッチと同じように反対側から2.5mmのドリルで穴を空け、端子を固定しているピンをピンポンチで抜き取ります。


端子をショートストロークスイッチに移植して完成。


さすがFET搭載している銃なだけあって1年間使っても端子は全く摩耗していませんね。
組み込みました。

やれる人は自分でスイッチにプラ板を貼ってショートストローク化しても良いとは思いますが、マルイなどのスイッチに使われているPOM(ポリアセタール)というのはフッ素系樹脂なので分子構造的に接着剤を受け付けません。
そしてPOMは熱可塑性樹脂といって、熱で軟化する樹脂なのでそのうち貼り付けたプラが剥がれます。
ギアの摩擦熱、ピストンの摩擦熱、シリンダー内の空気の圧縮熱、スイッチ端子の通電による発熱でメカボックス内の温度は上がります。
40度くらいでもPOMのスイッチは軽度に軟化し、表面が柔らかくなります。
そうするとプラ板を貼り付けていた接着剤がパリっと剥がれてしまうんですね。POMとは対照的に瞬間接着剤はシアノアクリレートという硬度の高い素材になりますから軟性のあるPOMとは相性が良くないのです。
夏場にセミの連射とかしていると割と早々に剥がれてしまう場合もあります。
とあるチューナーさんの話では某ショップでカスタムした電動ガンの修理を依頼され、メカボを空けたらスイッチにプラを貼り付けた自作ショートストロークのプラ板が取れてギアに噛んでしまってるという話を聞きました。
カットオフのかかるツメの調整が必要無い、熱によってスイッチからプラ板が剥がれるという心配を解消しているのがショートストロークスイッチの特徴です。
モーターのシャフトが通る部分の配線も接着剤で貼り付け!

ライラクスのEGエレメントコードに交換したいけど今回はあくまでも調整なのでそれはまた今度。
セーフティバーとトリガーの間に1mm程度の隙間が空いています。ショートストローク化しているのでこの隙間があるだけでもトリガーを引くと撃ててしまうのでしっかりセーフティが掛かるようにしていきます。
トリガー側に1mm厚のプラ板を貼っていきます。

まずはニッパーでテキトーにプラ板を切り出します。
トリガーに瞬間接着剤を塗布します。

プラ板を貼り付け・・・

余った部分をニッパーでカットします。

このままだとセーフティバーに干渉してしまうのでデザインナイフで軽く削ってこのような形状になりました。


鉛筆削りの要領で削れますよ。
ナイフは1つ持っていた方が何かと使えますよ。
トリガー自体の遊びも無くしていきます。

今回は1mmの真鍮線を使って引きしろを詰めます。
こんな風に貼り付けました。

今回はFET搭載ですからスイッチの接触面積による通電効率を気にする必要がありませんので更にメカボックス側に0.5mmのプラ板を貼って攻めてみました!
スイッチ周りが完成!

パーツ類を元に戻します。良い眺めだ・・・

スパーギアとセクターギアに真鍮パイプを被せてシムスプリングをオミット化するのは面倒なのでまた今度カスタムした時にします。
メカボを閉め、セレクターギアを組んでいきます。

ギヤはこのような向き合わせで取り付けます。

ギヤの角度を間違うとセレクターが右と左でチグハグになるので注意ですぞ!
ギヤは手で押さえたままフレームに取り付けます。

先にトリガーを入れてからハメます。
ボルトリリースレバーを取り付け、先端のツメを矢印で示した溝に入れます。


赤〇の部分を下に押し下げるとツメを入れることができます。

ピンをこちらから打ちます。

マガジンキャッチを取り付けます。円形のボタンを回しすぎるとマガジンが抜けなくなるのでこのくらいの幅で回すのを止め、イモネジで固定してしまいましょう。
チャンバーもガタつきを無くす為に加工をしていきます。

チャンバー単体を頑張って仕上げても組んだ時にガタついていたら全く意味がありません。
特にフルオート時での集弾性にモロに影響が出ます。
羽の両サイドに0.5mm、上下に0.14mmのプラ板を貼りました。

写真では影になっていますが、チャンバー側に密着させるためにプラ板を貼っています。
アッパーを組んだ時にギュっとメカボに押し付けられるイメージ。なのでスプリングは入れてません。
PROWINチャンバーが良いという風潮がありますが、あれって結構ガタつきますのでプラ板貼るなりしてガタを取らないと全然ダメですね。
ライラのメタルチャンバーは加工無しでも比較的ガタが無くていい感じですよ。
組んだ状態でチャンバーを指で強めに押してみて前後左右にガタつきが一切なければOK。
というわけで調整終了!

動画でショートストローク化した様子をご覧ください。
チューニングしたので動作音も静かになりました。
ショートストローク化をした場合に満充電の11.1Vのリポを使うとピストンがオーバーランして軽くプリコックした状態になってしまい、次弾を発射する際に2バーストすることがあります。バッテリー容量が少し減れば11.1Vでもバーストしなくなりますが。
ですので基本的には7.4Vを使用してください。
もし11.1Vを使う場合はスプリングレートを上げてオーバーランしないようにすれば2バーストは防げます。参考までに。
今回はあくまでも調整だったのでモーター変えたり、配線引きなおしたり、スプリング変えたりってのはまた今度やりたいと思います。
メカボックスを組んだ時にピストンとピストンレールの間に遊びがあると良くないのでこの隙間も埋めていきます。

今回はピストンの溝に0.14mm厚のプラストライプを貼り付けました。隙間が結構空いてたら0.3mmのタミヤのプラ板でもOKです。

メカボックスを貼り合わせた時にピストンが左右に多少の遊びがあると、ピストンの直進性も低下して初速に影響しますし、左右にブレまくるとメカボのピストンレールの凸の方がどんどん削れていって最終的にピスクラしてメカボも使えなくなるらしいです!
凸が徐々にすり減ると更にピストンの直進性が悪くなり、ピストンヘッドがシリンダーの内壁にぶつかったりもし始めるらしいので耐久性アップのカスタムには必須な作業です。
左右の遊びは0.2~0.3mm程度にしておきました。

ではショートストロークスイッチを入れていきます。

このAVALON REOPARD CQBは標準でFET搭載ですからショートストロークスイッチとの相性は抜群です。
純正以外のパーツを組み込むのは「調整」の範疇を超えて「カスタム」になってしまう気がしますが最早ショートストロークスイッチを入れるのはマスト!
東京マルイとVFCのスイッチを基準に設計してるのでもちろんポン付け可能です。
そういえば、TwitterのフォロワーさんがショートストロークスイッチをG&GのCM16 Raider 2.0に入れてもポン付け出来たみたいです。
ということでマルイのスイッチと同じように反対側から2.5mmのドリルで穴を空け、端子を固定しているピンをピンポンチで抜き取ります。


端子をショートストロークスイッチに移植して完成。


さすがFET搭載している銃なだけあって1年間使っても端子は全く摩耗していませんね。
組み込みました。

やれる人は自分でスイッチにプラ板を貼ってショートストローク化しても良いとは思いますが、マルイなどのスイッチに使われているPOM(ポリアセタール)というのはフッ素系樹脂なので分子構造的に接着剤を受け付けません。
そしてPOMは熱可塑性樹脂といって、熱で軟化する樹脂なのでそのうち貼り付けたプラが剥がれます。
ギアの摩擦熱、ピストンの摩擦熱、シリンダー内の空気の圧縮熱、スイッチ端子の通電による発熱でメカボックス内の温度は上がります。
40度くらいでもPOMのスイッチは軽度に軟化し、表面が柔らかくなります。
そうするとプラ板を貼り付けていた接着剤がパリっと剥がれてしまうんですね。POMとは対照的に瞬間接着剤はシアノアクリレートという硬度の高い素材になりますから軟性のあるPOMとは相性が良くないのです。
夏場にセミの連射とかしていると割と早々に剥がれてしまう場合もあります。
とあるチューナーさんの話では某ショップでカスタムした電動ガンの修理を依頼され、メカボを空けたらスイッチにプラを貼り付けた自作ショートストロークのプラ板が取れてギアに噛んでしまってるという話を聞きました。
カットオフのかかるツメの調整が必要無い、熱によってスイッチからプラ板が剥がれるという心配を解消しているのがショートストロークスイッチの特徴です。
モーターのシャフトが通る部分の配線も接着剤で貼り付け!

ライラクスのEGエレメントコードに交換したいけど今回はあくまでも調整なのでそれはまた今度。
セーフティバーとトリガーの間に1mm程度の隙間が空いています。ショートストローク化しているのでこの隙間があるだけでもトリガーを引くと撃ててしまうのでしっかりセーフティが掛かるようにしていきます。

トリガー側に1mm厚のプラ板を貼っていきます。

まずはニッパーでテキトーにプラ板を切り出します。
トリガーに瞬間接着剤を塗布します。

プラ板を貼り付け・・・

余った部分をニッパーでカットします。

このままだとセーフティバーに干渉してしまうのでデザインナイフで軽く削ってこのような形状になりました。


鉛筆削りの要領で削れますよ。
ナイフは1つ持っていた方が何かと使えますよ。
トリガー自体の遊びも無くしていきます。

今回は1mmの真鍮線を使って引きしろを詰めます。
こんな風に貼り付けました。

今回はFET搭載ですからスイッチの接触面積による通電効率を気にする必要がありませんので更にメカボックス側に0.5mmのプラ板を貼って攻めてみました!

スイッチ周りが完成!

パーツ類を元に戻します。良い眺めだ・・・

スパーギアとセクターギアに真鍮パイプを被せてシムスプリングをオミット化するのは面倒なのでまた今度カスタムした時にします。
メカボを閉め、セレクターギアを組んでいきます。

ギヤはこのような向き合わせで取り付けます。

ギヤの角度を間違うとセレクターが右と左でチグハグになるので注意ですぞ!
ギヤは手で押さえたままフレームに取り付けます。

先にトリガーを入れてからハメます。
ボルトリリースレバーを取り付け、先端のツメを矢印で示した溝に入れます。


赤〇の部分を下に押し下げるとツメを入れることができます。

ピンをこちらから打ちます。

マガジンキャッチを取り付けます。円形のボタンを回しすぎるとマガジンが抜けなくなるのでこのくらいの幅で回すのを止め、イモネジで固定してしまいましょう。

チャンバーもガタつきを無くす為に加工をしていきます。

チャンバー単体を頑張って仕上げても組んだ時にガタついていたら全く意味がありません。
特にフルオート時での集弾性にモロに影響が出ます。
羽の両サイドに0.5mm、上下に0.14mmのプラ板を貼りました。

写真では影になっていますが、チャンバー側に密着させるためにプラ板を貼っています。
アッパーを組んだ時にギュっとメカボに押し付けられるイメージ。なのでスプリングは入れてません。
PROWINチャンバーが良いという風潮がありますが、あれって結構ガタつきますのでプラ板貼るなりしてガタを取らないと全然ダメですね。
ライラのメタルチャンバーは加工無しでも比較的ガタが無くていい感じですよ。
組んだ状態でチャンバーを指で強めに押してみて前後左右にガタつきが一切なければOK。

というわけで調整終了!

動画でショートストローク化した様子をご覧ください。
VFC Avalon Leopard CQB pic.twitter.com/klCcHyEKAi
— 大門団長@STINGERオーナー (@daimondanchou) 2018年3月27日
チューニングしたので動作音も静かになりました。
ショートストローク化をした場合に満充電の11.1Vのリポを使うとピストンがオーバーランして軽くプリコックした状態になってしまい、次弾を発射する際に2バーストすることがあります。バッテリー容量が少し減れば11.1Vでもバーストしなくなりますが。
ですので基本的には7.4Vを使用してください。
もし11.1Vを使う場合はスプリングレートを上げてオーバーランしないようにすれば2バーストは防げます。参考までに。
今回はあくまでも調整だったのでモーター変えたり、配線引きなおしたり、スプリング変えたりってのはまた今度やりたいと思います。
Posted by 大門団長 at 21:00│Comments(0)
│電動ガン VFC AVALON LEOPARD CQB
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