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Posted by ミリタリーブログ at

2017年01月17日

VFC M4 ES スティンガー #19 再カスタム前編

電動ハンドガンは一旦お休みしてメイン銃を弄りたいと思います。


ブログネタは山ほどあるんだけど忙しくて書くのが追いつかないんすよ!!

買ってから半年以上放置してある銃もあるし・・・(笑)












っていうことでやっていきます。

とても良い調子で使えてたのですが、モーター内部に異物が入り込んで動かなくなってしまったので修理するついでに全体のバランスを見直して再カスタムすることにします。




















電動ガンのカスタムってネット上で記述されている記事が沢山ありますが、実はそれらの記事って推論が多くて、それも1人の人間が自分の電動ガンを数丁カスタムして数年使ったノウハウを書いているだけので、初心者がそれを読んでマネするのは結構危険なことだったりします。

昔、給弾不良にはノズルを削ると良いというウソ情報に騙されたこともあったな・・・





ところで、ハイサイクル電動ガンの飛距離が欲しい場合はスプリングを交換するっていうのが割と定番っていう認識ですよね。
それでもいいんですが、それだと色んな所に負担が掛かります。

ハイサイで単純にスプリングだけ変えると固いスプリングを回す為のトルクが足りなくなります。

ハイサイのギアはハイスピード系なのでトルクが無く、またモーターのEG-30000もスピードはあるけどトルクが少ないっていうタイプなのでギアとモーターに負担が掛かりすぎてしまいます。

それでも固いスプリングを回さないといけなくなるのでモーターは通常よりも大きな電流を要求します。

バッテリーの減りも早くなりますし、端子も熱くなって溶ける可能性も出てきます。


ミニ四駆に例えるならレブチューンモーターとハイスピードギアを付けて大径タイヤで坂道登らせるようなもんです。もし坂道を早く登らせることができるミニ四駆を作るならトルクチューンモーターに標準ギアに小径タイヤの方が良いってのはミニ四駆世代の人なら分るんじゃないでしょうか?





ですので、もしハイサイクル電動ガンのスプリングを変えて飛距離を伸ばしたいのならまずギヤ比を落として固いスプリングでも問題なく引くことができるトルクを持たせたギヤに変え、モーターもトルクのある物に変えます。

それだとサイクルが落ちるので大電流を流せるリポバッテリーに変えるとかの必要性が出てきます。


ちゃんと飛距離を出すならインナーバレルの長さも変えてシリンダーも変えて・・・・・・まぁとにかく1つのパーツを変えたら他のパーツも変えないとバランスが崩れて早く故障してしまう原因になるということです。



東京マルイの箱出し状態のバランスが最高な状態なのでそれを崩すっていうことは必ずどこかにしわ寄せが来るのです。





カスタムするにはまず目的を決めます。その上でどのギヤ比で回すか、どのモーター、バッテリーで回すかなどを決定していきます。









オールラウンドに戦える銃っていうことで求めたのが飛距離は出来るだけ欲しいけどサイクルも23発程度は欲しい、トリガーコントロールは上手くやる!変な引き方をしない!っていう条件、以下のパーツを組み込むことに。




ギヤはVFC純正の18:1でセクターのギヤを前後1枚づつカットして使うことにしました。




















能書きが長くなってしまいましたので作業の風景を載せていきますよ。








私の銃は元々こんな感じでしたが






ハンドガードをG&PのMOTS KEYMODハンドガード6インチに換装しています。



んで、このハンドガード凄く細いから配線通すのが大変なんだなこりゃ。















バラしてインナーバレルを覗いてみると結構汚れておりました・・・・
















メカボまで辿り付きました!

























ご開帳!




長々とお世話になったこのセッティングともお別れ!

試行錯誤で大変だったなぁ~因みに秒間23発で初速90m/sで飛距離が40mフラットな感じでした。
















なんとシリンダーヘッドが割れていた!
















このピストンで10万発以上撃ってますが言うほど削れてないですね。















とりあえずバラバラに。













最近はフィールドのレンタル銃も頻繁に修理することがあるのでブレークリーンという洗浄スプレーを使って汚れとグリスを飛ばしています。



















ピストンはライラクスのハードピストン!

プチハイサイなので一番後ろのギヤは削りました。






















ピストンヘッドもライラクス!

















そんじゃセクターギヤを削っていきますか!




この2つの歯を削りますよ。



















万力でガッチリ固定してダイヤモンドヤスリのビットで削り落としていきます。




使用している万力はこちら





因みにこの作業をハンディリューターでやるなら電源式の2万以上するやつじゃないとトルクが足りなくて削れないですから注意!


ちょっと扱いづらいけどボッシュとかのグラインダーのが安く済みます。


これも持ってますが音がうるさいので夜は使えないです(笑)

金属パイプ切ったりとか何でもできますよ。














途中まで削るとこんな感じ。あとはズバっといってしまえばOK。


























お次は反対側を削りますよ。
















こちらもズバっと。



ちょっと他の部分にビットを当てて傷つけてしまった・・・(笑)
















次はスパーギヤを改良します。

VFC純正ギヤはスプリングシムというのを採用しています。






スプリングシムってなんぞや?って話ですが、VFCのメカボックスっていうのは鋳造成型されています。鋳造っていうのは砂の型に金属を流し込んで固めるってやつです。

ですのでこれを大量生産した場合、冷えて固まった時にそれぞれが微妙にメカボックスの厚みが変わったりするのでコンマ数ミリ以下の世界で個体差が現れてきます。


で、メーカーは商品を生産する際、個体差のあるメカボックスにギヤを入れ、ギヤがガタつかないようにメカボごとに異なる厚さのシムを入れて調整して・・・・ちゅーのをを大量に作らないといけないワケですよね。
でもそれじゃあ時間がかかりすぎて話にならないので、バネでギヤを突っ張らせておけば厚みに個体差があるどんなメカボックスにも対応できて、大量生産する場合に工場で働くおばちゃんも組み立て楽じゃん!生産時間短縮で人件費削減じゃん!っていうことでVFCではスプリングシムってのを使っているんですね。

生産効率が良く、それでいてまぁまぁ普通に使えますよっていうレベルに仕上げることができるのがスプリングシムってことですね。

極端な悪い言い方をすると手抜きってことです。






因みに東京マルイのメカボックスは精度が良いのでスプリングシムではありません。各ギヤの軸にはどの薄さのシムを使うかが一応決まっています。
それでも微妙な個体差はあるのでマルイのメカボでも自分で出来るならシム調整はやった方が良いです。

シム調整してギヤのブレ、ガタつきを無くすことでノイズを抑えることができ、的確にギヤが力の伝達を行えるようになります。
そうすると結果的に微妙なサイクルアップと耐久性の向上につながります。






このスプリングシムでも問題なく駆動して撃てますが、バネで押さえつけているだけなので振動したりして他のギヤと擦れたり、噛み合わせが悪くなったりであまり耐久性がよろしくないのです。

VFCは高級電動ガンメーカーで見た目も良いだけにシムスプリングが残念。他はものすごく良いんですけどね!





余談ですが、先日電動ガンを沢山持っている仲間が話していましたが、海外製電動ガンの中でロアフレームとアッパーレシーバの隙間からメカボックスが見えないのはVFCだけだって言ってましたね。

ほかの海外製電動ガンはフレームの精度が悪くてフレームの隙間からメカボックスが見えるらしく、G&Pのを見せてもらいましたが確かに銀色のメカボックスが隙間から輝いて見えていました(笑)












スプリングシムだけに話が弾んでしまいました。

































































久々のワラシナ登場でございました。









で!!えっと、なので諸々の理由からスプリングシムをオミットしてギヤの軸に真鍮パイプを被せ、最後はシム調整してギヤがメカボックス内で一切ガタつかないようにします。




使用する真鍮パイプは内径が3mmのものです。大きめのホームセンターに行けば1メートルとかの長さが400円くらいで買えます。


















それをパイプカッターで適切な長さにカットします。





















カットしたものがこちら。デザインナイフとヤスリでバリ取りをします。



長すぎるとメカボックスが閉まらなくなるし、短すぎるとシムを大量に入れるハメになります。














そんで、それをスパーギヤにセット!




ちょっとキツかったので3.2mmのピンバイスで内径を拡張したらぴったりになりました。
















で、セクターもやりました!




このパイプはすこし長めに切ってからヤスリで削って長さを微調整しました。

ヤスリはこれを使用。真鍮は比較的軟らかい金属なので普通のヤスリで削ることができます。



ヤスリで整える場合はしっかりと水平に削らないとダメですよ!
















今回は能書きが長くなってしまったので続きはまた今度!