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Posted by ミリタリーブログ at

2013年12月21日

ホロサイトのレンズを明るくしてみる!まとめ

以前ホロサイトのレンズを明るくする記事をかいたのですが、思いのほか反響がありました。

私よりさらに体とお金を張ってレンズを明るくするという命題に立ち向かっていった勇者が現れ、幸いにも一般レベルで加工可能な最高の材料が見つかったので今回は「まとめ」として勇者達の軌跡と共に加工後のホロサイトを紹介していきますよ!



前回の記事を読んでいないとこの記事だけ読んでもなんのこっちゃ分からないと思います。
リンクを貼っておきますので、まず先にコチラの記事を是非読んでみて下さい。

ホロサイトのレンズを明るくしてみる!










私は前回の記事にも書きましたが、安価で加工しやすい尚且つ手に入れやすい素材ということでタミヤの透明プラバン0.2mm厚を選定し、レティクルが2重に投影されて若干滲みますが、一応実用可能なレベルに達しました。







で、タミヤ0.2mmプラバンよりも良い結果が出そうな素材が頭に浮かんではいたのですが、もう分解して様々な素材を試すということに疲れたのもあって私の中でレンズを明るくするという課題は終焉を迎えました。





しかし手を出すことができなかった素材を試す勇者が現れてくれたので彼らがどのような実験をしていったのか紹介していきます。

彼らの出費と努力はこの記事に書き、多くの人に読んで頂けることで報われるハズです。


まずコメントを頂いたDSTT氏。

2重反射による滲みを抑える目的でプラ板にスマホ用のフィルムを貼ったらしいのですが、プラ板とフィルムの間の境界で光が反射してしまいました。

次にパソコンのモニターに使われている片面がアンチグレア加工されているアクリル板を試されたようです。
これも2重反射を抑える目的でした。
結果は見事2重反射は消えたのですが、アンチグレアコート剤でレティクルがぼやけて見えてしまうとのことでこちらも残念な結果になってしまいました。この素材すげー高いんですよ!?

最終的に0.2mmのアクリル板で試されたようで、結果のコメントは頂いておりませんが、恐らく成功していると思います。














次にコメントを頂いたざきやま氏。

ざきやま氏とは以後メールでのやりとりでした。

DSTT氏が試した結果、滲みを抑える為の素材は厳しいことが判明したので、ざきやま氏は0.2mmでの滲みは最初から受け入れ、0.2mm厚でタミヤプラ板より良い素材を試す方向で実験してらっしゃいました。

タミヤプラ板は素材が歪みやすいポリスチレンなので正直あまり良いものではなく、切り取った場所によっては厚みに誤差があり、歪みが生まれてしまう場合もあったのです。さらに傷がつきやすいのでかなり気をつけてカットをしていかないと表面が擦り傷だらけで使えなくなってしまうという欠点もありました。


で、ざきやま氏が選定したのが0.2mmのガラス板と0.2mmのポリカーボネート板でした。



まずガラス板。
ガラス板は一番硬い素材で絶対に「面」を保っていられ、LEDの光を歪みなく確実に反射できる素材なので期待していたのですが、届いた物を触って厚さに違和感を感じたらしく、ざきやま氏が自ら実測してみたところ厚さが0.3mmだったという悲しいオチということでした。


次に0.2mmポリカーボネート板です。
実は私も0.1mmのポリカーボネート板を購入していたのですがあまりに紙みたくペラペラなので使い物になりませんでした。

というのもあり、ペラペラな0.1mmが2枚重なったレベルのものは使い物にならないと考えていたのですが、結果は大当たりのようで実際に0.2mmポリカを試したざきやま氏は「コレは使える!」との事!

さらにざきやま氏は試験的にスマホの画面に使用されるような0.5mmの強化ガラスも試されたらしいのですが、硬過ぎて加工に難があるとのことでした。


結果、0.2mmポリカ板が加工し易さと透明度、程良い硬さでベストということに。






で!なんとなんと!ざきやま氏がご好意でカットされたポリカ板をプレゼントして下さいました~!本当に有難うございます。





なので今回は頂いたポリカで実際に組み込みを行ってみました。


これが頂いたポリカです。青いフィルムが貼ってあるので傷が付き難いのも良い所ですね!まぁ元よりポリカは素の状態でも引っかき耐性が高いですが。













因みに私が買って使えなかった0.1mmポリカ。どうしようもないですコレ。ただ捨てるのはもったいない気がするので丸めて部屋の隅っこに放置中です(笑)



















では組み込んで行きますがもう何度もこの長いネジを取り外すのはもう面倒なので横着しちゃいますよ。

もう長すぎて嫌になっちゃうんですよねこのネジ(笑)














なので赤いラインに切れ込みを入れて、いちいち分解しなくてもレンズを入れられるようにしてみます。






















使用するのはプラスチック用ノコギリ。




















ガリガリいっちゃいました。ノコギリは引くときに力を入れると切れます。





















こんな感じで入れられるようになりました。切り込みは組立後に見えなくなるので全然OK!

瞬間接着剤を剥がした後が白くなって汚いですね・・・。

















入れられるように四隅をカットします。


















接着剤はエポキシ系がオススメです。私のはウェーブ製の2液性エポキシで、両者を混ぜ合わせると2分で硬化します。

2分はちょっと早いのでみなさんがもしやるときは5分硬化とか10分硬化を選ぶと良いかもです。



レンズを貼ったら接着剤が硬化する前に最後まで組上げてしまってください。
というのも硬化後に組上げると最後に金属のガワを戻したとき、ガワに押されてハウジングが歪み、それにともなってレンズも歪んでしまう場合があるからです。

エポキシは硬化前なら弾力があるので素早くガワも組み込んでから硬化することでレンズが歪まず、しっかりとした面になります。



なんか説明難しいですが、とりあえず接着剤が固まる前に元に戻してくださいって事です。













んで手っ取り早く組み込んでみました!カメラの設定のせいで暗く見えますがバッチリ投影されています。滲みも殆ど気にならないレベル。肉眼だともっと滲みが目立たなくなります。


















どうでしょうか?この写真なんかレンズの明るさが良くわかりますね~!








ということでホロサイトのレンズを明るくしたいという方は0.2mm厚のポリカーボネート板を使ってください!
DSTT氏とざきやま氏に感謝!























ということでまた次回!