2016年12月23日
最強の電動ハンドガンを作る④ ピストンヘッド自作!
師走だというのに外は20度超えててバーベキューしたい気分にさせてくれますな!!!
2017年1月千葉県サバゲーフィールド定例会スケジュールを更新しましたので是非ご利用ください!
では最強の電動ハンドガン計画の続きをやっていきますよ~今回の記事は濃くて長いですよ(笑)
なかなか仕事が忙しくて進まんのですが何とか年内には完成できそうな雰囲気!
いよいよメカボのカスタムに入ります。
今回の計画では電動ハンドガンの欠点である飛距離を伸ばしたいのでフルシリンダーで182mmのロングバレルを使い、ライラクスのパワースプリングを使って飛距離を稼ぎます。
その組み合わせは巷でよく行われているカスタムですが、今回は更に電動拳銃工房さんが考案した薄型ピストンヘッド装着したコンパクト電動ガンのフルストロークピストンを使用することで、エア容量を稼いで飛距離のアップを図ります。
詳しくは電動拳銃工房さんのページを読んでください。
電拳カスタム・ハンドガン編 コン電用のピストン移植
電動ハンドガンのピストンよりもコンパクト電動ガンのピストンの方が長いのでコレを使うことでエア容量が増えて初速が上がるという作戦です。
このカスタムの真髄はエア容量のアップにあります。
スプリングを強くすれば初速は大幅に上がりますが飛距離の伸びはそれほど変わりません。
結局は押し出すエアーの容量は変わらないからです。
この電拳カスタムは初速値で言えばたった3m/sほどの上昇にしかなりませんが、吐き出すエアーの容量がアップするので飛距離が伸びるのです。
しかし、コンパクト電動ガン用ピストンはこのままでは電動ハンドガン用メカボックスに入れることができない為、全長を短くする必要があります。
そこで電動拳銃工房さんで考案されたのがコンパクト電動ガン用ピストンのヘッドを薄くして全長を抑えるというもの。
0.5mmのステンレス板を使いゴム板をサンドイッチした自作ピストンをコンパクト電動ガン用ピストンに装着すれば電ハン用メカボックスにも搭載できるフルストロークピストンの完成というワケ!!
いや~よくこんなこと思いつきますよね。
そしてその思いついたことを実際にやってみて結果を残したってのは本当にすごいことです。
私はモノづくりをしているので分りますが、「あーそれ自分も前から考えてたよ」的な事をたまに言われるんです。
いやいやいや、「こういうの出来たらいいな~」レベルのことを考えるなんて誰でも出来るんすよ。
じゃあそれを形にするには?寸法は?材料は?加工方法は?道具は?技術はあるの?・・・・実際に手を動かして試行錯誤します。材料買うのに金も掛かります膨大な時間も掛かります。それらを犠牲にし、行動して手を動かして作業してちゃんと形にした奴が一番偉いんです。
この電拳カスタムもHPではサラっと紹介されていますが結構な試行錯誤があったと思います。
本当に脱帽です。
で、話は戻りますが電ハン用ピストンが39.66mmに対し・・・
コン電用ピストンは42.47mmと約2.8mm長くなっており、これではメカボックスに収めることができません。
よくよく見るとピストンヘッドが結構な厚みがあるのでココを薄くしちゃえばOKというわけ!
んで、電動拳銃工房さんで自作ピストンヘッドの寸法が公開されていたのでCADで図面を書いてみました。
そんで出来上がってきたのがコレ!!!
0.5mmのステンレス板をレーザーカットしたものになります。
なんとチームの仲間のK氏が金属加工会社に勤めていたのでお願いして作ってもらいました!!ありがとうございます。
ネットでもこういう加工をしてくれるサービスを行っている会社がありますのでやってみたい方は探してみるといいでしょう。
それじゃあコイツを組み立ててピストンヘッドの自作にチャレンジしちゃいますぞ!!
まずはコン電用ピストンの分解からです。
普通にドライバーで外せます。
ピストンヘッドを外すとネジ受けの樹脂パーツが飛び出ていますので飛び出ている部分だけカットしてしまいます。
ニッパーでカットしてからデザインナイフで整えます。
ピストン本体の加工はこれでOK。
0.5mm厚と1mm厚のゴムシートをコンパスカッターにて直径16.5mmの円形にカットします。
カット後にネジが通る穴を4mmと3mmのポンチで空け、エアの吸気穴を塞がないように外周を6箇所カットします。外周の吸気穴は2mmのポンチでカットしました。
これで材料が整いました!
ステンレス板とゴム板は全て両面テープで接着します。
接着するとこんな感じ。一気にピストンヘッドっぽくなった!
ヘッドのエッジでシリンダー内を引っかくと怖いのでエッジはヤスリで丸めました。
で、中心はネジの皿部分が入るように面取りしました。
6mmの面取りカッタービットを使いました。
コレを電動ドリルに装着してゴリゴリ削っていくのです。
それをピストン本体に装着して完成!!
ネジとピストンヘッドがツライチになっていれば大丈夫です。
電動拳銃工房さんがレシピを公開してくれていたのでなんとかなりました!
さぁ、まだ終わりませんよ。
あのコン電用ピストンは歯が1枚多いのでセクターギアもコン電用のを使わなければなりません。
ただし、電ハン用とコン電用ではノズルを後退させる突起の位置が異なるのでコン電用のギアを電ハンメカボックスで使用できるように加工しなければなりません。
長モノ電動ガンで言うならばセクターギアのタペットカムの位置が違うから使えないってことです。
なのでカムを新設してノズルを後退できるようにしますよ。
カムの新設には2mm径のスチール棒を使います。
2mmともなるとペンチでのカットがキツイので砥石でカットしていきます。
そんで、2mmのドリルで棒が入る穴を空けます。
これも電動ドリルで加工しました。
棒を入れたらこんな感じ!
高強度瞬間接着剤のシアノンを隙間に流し込んでガッチリ固定!
シアノンは硬化後も粘りがあって衝撃に強いのでオススメ。その分値段も高いけど(笑)
で、元々あったカムは要らないので切除して完成!
お馴染のビットをリューターにセットしてガリガリいきました。
普通の長モノ電動ガンはほとんどの場合ピストンが寿命で死んでしまうわけだけど、電動ハンドガンの場合はセクターギアが削れて寿命を迎える仕組みになっています。セクターとスパーが噛み合う部分がゴリゴリに削れて終わります。よっぽどのことが無い限りピストンは無傷。
ですから、今後このセクターギアが寿命を迎えた時の為にこれを何個も作らないといけないのです・・・めんどくせっ(笑)
さてピストンですが、長さは40.28mmになりました。
加工前と比べて2.2mm短縮に成功しました。
電ハン用ピストンと短くしたコン電用ピストンを見比べてみましょう。
自作Verは歯が一枚多いにも関わらず電ハン用とほとんど長さが同じになりました。まだ0.5mm程度長いですが、最大後退時にベベルギアと干渉する部分をほんの少し削るだけで使用できるようになります。
ということで何とか山場を越えることができました!
メカボックスも綺麗にしたのでいよいよ組込みです!!
長くなってしまったのでまた次回!!
続き→ 最強の電動ハンドガンを作る⑤ ほぼ完成!
2017年1月千葉県サバゲーフィールド定例会スケジュールを更新しましたので是非ご利用ください!
では最強の電動ハンドガン計画の続きをやっていきますよ~今回の記事は濃くて長いですよ(笑)
なかなか仕事が忙しくて進まんのですが何とか年内には完成できそうな雰囲気!
いよいよメカボのカスタムに入ります。
今回の計画では電動ハンドガンの欠点である飛距離を伸ばしたいのでフルシリンダーで182mmのロングバレルを使い、ライラクスのパワースプリングを使って飛距離を稼ぎます。
その組み合わせは巷でよく行われているカスタムですが、今回は更に電動拳銃工房さんが考案した薄型ピストンヘッド装着したコンパクト電動ガンのフルストロークピストンを使用することで、エア容量を稼いで飛距離のアップを図ります。
詳しくは電動拳銃工房さんのページを読んでください。
電拳カスタム・ハンドガン編 コン電用のピストン移植
電動ハンドガンのピストンよりもコンパクト電動ガンのピストンの方が長いのでコレを使うことでエア容量が増えて初速が上がるという作戦です。
このカスタムの真髄はエア容量のアップにあります。
スプリングを強くすれば初速は大幅に上がりますが飛距離の伸びはそれほど変わりません。
結局は押し出すエアーの容量は変わらないからです。
この電拳カスタムは初速値で言えばたった3m/sほどの上昇にしかなりませんが、吐き出すエアーの容量がアップするので飛距離が伸びるのです。
しかし、コンパクト電動ガン用ピストンはこのままでは電動ハンドガン用メカボックスに入れることができない為、全長を短くする必要があります。
そこで電動拳銃工房さんで考案されたのがコンパクト電動ガン用ピストンのヘッドを薄くして全長を抑えるというもの。
0.5mmのステンレス板を使いゴム板をサンドイッチした自作ピストンをコンパクト電動ガン用ピストンに装着すれば電ハン用メカボックスにも搭載できるフルストロークピストンの完成というワケ!!
いや~よくこんなこと思いつきますよね。
そしてその思いついたことを実際にやってみて結果を残したってのは本当にすごいことです。
私はモノづくりをしているので分りますが、「あーそれ自分も前から考えてたよ」的な事をたまに言われるんです。
いやいやいや、「こういうの出来たらいいな~」レベルのことを考えるなんて誰でも出来るんすよ。
じゃあそれを形にするには?寸法は?材料は?加工方法は?道具は?技術はあるの?・・・・実際に手を動かして試行錯誤します。材料買うのに金も掛かります膨大な時間も掛かります。それらを犠牲にし、行動して手を動かして作業してちゃんと形にした奴が一番偉いんです。
この電拳カスタムもHPではサラっと紹介されていますが結構な試行錯誤があったと思います。
本当に脱帽です。
で、話は戻りますが電ハン用ピストンが39.66mmに対し・・・
コン電用ピストンは42.47mmと約2.8mm長くなっており、これではメカボックスに収めることができません。
よくよく見るとピストンヘッドが結構な厚みがあるのでココを薄くしちゃえばOKというわけ!
んで、電動拳銃工房さんで自作ピストンヘッドの寸法が公開されていたのでCADで図面を書いてみました。
そんで出来上がってきたのがコレ!!!
0.5mmのステンレス板をレーザーカットしたものになります。
なんとチームの仲間のK氏が金属加工会社に勤めていたのでお願いして作ってもらいました!!ありがとうございます。
ネットでもこういう加工をしてくれるサービスを行っている会社がありますのでやってみたい方は探してみるといいでしょう。
それじゃあコイツを組み立ててピストンヘッドの自作にチャレンジしちゃいますぞ!!
まずはコン電用ピストンの分解からです。
普通にドライバーで外せます。
ピストンヘッドを外すとネジ受けの樹脂パーツが飛び出ていますので飛び出ている部分だけカットしてしまいます。
ニッパーでカットしてからデザインナイフで整えます。
ピストン本体の加工はこれでOK。
0.5mm厚と1mm厚のゴムシートをコンパスカッターにて直径16.5mmの円形にカットします。
カット後にネジが通る穴を4mmと3mmのポンチで空け、エアの吸気穴を塞がないように外周を6箇所カットします。外周の吸気穴は2mmのポンチでカットしました。
これで材料が整いました!
ステンレス板とゴム板は全て両面テープで接着します。
接着するとこんな感じ。一気にピストンヘッドっぽくなった!
ヘッドのエッジでシリンダー内を引っかくと怖いのでエッジはヤスリで丸めました。
で、中心はネジの皿部分が入るように面取りしました。
6mmの面取りカッタービットを使いました。
コレを電動ドリルに装着してゴリゴリ削っていくのです。
それをピストン本体に装着して完成!!
ネジとピストンヘッドがツライチになっていれば大丈夫です。
電動拳銃工房さんがレシピを公開してくれていたのでなんとかなりました!
さぁ、まだ終わりませんよ。
あのコン電用ピストンは歯が1枚多いのでセクターギアもコン電用のを使わなければなりません。
ただし、電ハン用とコン電用ではノズルを後退させる突起の位置が異なるのでコン電用のギアを電ハンメカボックスで使用できるように加工しなければなりません。
長モノ電動ガンで言うならばセクターギアのタペットカムの位置が違うから使えないってことです。
なのでカムを新設してノズルを後退できるようにしますよ。
カムの新設には2mm径のスチール棒を使います。
2mmともなるとペンチでのカットがキツイので砥石でカットしていきます。
そんで、2mmのドリルで棒が入る穴を空けます。
これも電動ドリルで加工しました。
棒を入れたらこんな感じ!
高強度瞬間接着剤のシアノンを隙間に流し込んでガッチリ固定!
シアノンは硬化後も粘りがあって衝撃に強いのでオススメ。その分値段も高いけど(笑)
で、元々あったカムは要らないので切除して完成!
お馴染のビットをリューターにセットしてガリガリいきました。
普通の長モノ電動ガンはほとんどの場合ピストンが寿命で死んでしまうわけだけど、電動ハンドガンの場合はセクターギアが削れて寿命を迎える仕組みになっています。セクターとスパーが噛み合う部分がゴリゴリに削れて終わります。よっぽどのことが無い限りピストンは無傷。
ですから、今後このセクターギアが寿命を迎えた時の為にこれを何個も作らないといけないのです・・・めんどくせっ(笑)
さてピストンですが、長さは40.28mmになりました。
加工前と比べて2.2mm短縮に成功しました。
電ハン用ピストンと短くしたコン電用ピストンを見比べてみましょう。
自作Verは歯が一枚多いにも関わらず電ハン用とほとんど長さが同じになりました。まだ0.5mm程度長いですが、最大後退時にベベルギアと干渉する部分をほんの少し削るだけで使用できるようになります。
ということで何とか山場を越えることができました!
メカボックスも綺麗にしたのでいよいよ組込みです!!
長くなってしまったのでまた次回!!
続き→ 最強の電動ハンドガンを作る⑤ ほぼ完成!
Posted by 大門団長 at 21:30│Comments(0)
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