2019年10月30日
超軽量フルメタルM4 その⑨ 外装と中身を少々いじる
さて以前に制作した超軽量M4ですが少々改良を加えたので紹介します。
外見に関してはハンドストップを追加。 中身的にはバネ鳴り対策を施したのでそれの紹介をしていきたいと思います 。
外見をちょっと変えたかったので今回は M ロックのハンドストップを取り付けました。
これは SLR のハンドストップのレプリカですね。
Amazon で1500円ほどでした。
無垢のアルミですが、それなりに軽いですし最近流行りの SLR なので良い買い物をしたと思っています。
とりあえず取り付けてみましたが私はハンドガードの中にサイレンサーを仕込んでいるのでネジがこのように当たってしまいます。
サイレンサーがネジに押されて斜めになってしまいますのでこれはよろしくありません。
ですのでいつもの超硬ビットでネジを少し削って短くしました。
また ハンドガードの裏側から固定するパーツ自体も少し薄く削ってサイレンサーと干渉しないようにしました。
アルミや亜鉛合金程度ならこの金ヤスリでゴリゴリ削れますよ。
これでうまいこと取り付けることができましたがハンドストップの位置が少し後ろすぎる気がします。
個人的にはハンドストップの先端がハンドガードとツライチになる方がかっこいいと思いますのでまた少し加工していきたいと思います。
ハンドストップの取り付ける面はこのような形になっておりますので、前側の楕円の突起を削ってしまえばもうちょっと前にずらせるはずです 。
ということで超硬ビットで荒削りした後に金やすりで削ってこのように平らにしてみました。
これでハンドガードとツライチに!!
ガイドになる突起を一つ削ったことでズレたりするかと思いましたがネジをちゃんと締めればズレることはありませんでした。
なかなかかっこよく仕上がったかと思います。
ハンドストップを付けた時は通常の長さのマガジンの方が似合いますね。
ちなみにこのマガジンはAD classicのP-MAG300連マガジンになります。
AD classicの多弾マガジンは海外製の中でもかなり出来が良く普通に使えるのでおすすめです 。
初めて買ったAD classicのP-MAGは2012年に買ったものですが未だに現役で使えております 。
また、透明な窓から残弾が確認できるのが良い点。
お次に中身ですが、メインスプリングのバネ鳴りが少しうるさかったのでスプリングガイドに熱収縮チューブを被せました。
バネ鳴りというのはスプリングが伸びきってテンションがフリーになったときに震える音なのでスプリングとスプリングガイドやピストンの隙間などをタイトにしてしまえばかなりバネ鳴りを軽減させることが可能です。
基本的にバネ鳴りりすること自体はそんなに悪い事ではないですし、動作にそこまで問題はありません。
ただ、あまりにもバネがフリーになりすぎてたわんだりするとフルオートの際にピストンクラッシュの原因になったりもする可能性があります。
熱収縮チューブを被せるのはあくまでも対症療法なので本来は太いスプリングガイド、またはスプリングの内径が小さいものを使用することが望ましいかと思います。
またスプリングと擦れることによって収縮チューブが劣化してメカボ内部に被害を及ぼす恐れも考えられますのでこれに関しては今後の経過を見て行こうかと思います。
やはり軽い銃はいいですね。
少し後ろのポジションから遠距離射撃をする方であれば少し重い銃の方が銃身が安定するので命中精度に寄与するという利点もありますが、私の場合は敵との距離が非常に近く、銃の命中精度はそこまで勝敗に関係がないので軽いに越したことはありません。
ということでまた次回!
外見に関してはハンドストップを追加。 中身的にはバネ鳴り対策を施したのでそれの紹介をしていきたいと思います 。
外見をちょっと変えたかったので今回は M ロックのハンドストップを取り付けました。
これは SLR のハンドストップのレプリカですね。
Amazon で1500円ほどでした。
無垢のアルミですが、それなりに軽いですし最近流行りの SLR なので良い買い物をしたと思っています。
とりあえず取り付けてみましたが私はハンドガードの中にサイレンサーを仕込んでいるのでネジがこのように当たってしまいます。
サイレンサーがネジに押されて斜めになってしまいますのでこれはよろしくありません。
ですのでいつもの超硬ビットでネジを少し削って短くしました。
また ハンドガードの裏側から固定するパーツ自体も少し薄く削ってサイレンサーと干渉しないようにしました。
アルミや亜鉛合金程度ならこの金ヤスリでゴリゴリ削れますよ。
これでうまいこと取り付けることができましたがハンドストップの位置が少し後ろすぎる気がします。
個人的にはハンドストップの先端がハンドガードとツライチになる方がかっこいいと思いますのでまた少し加工していきたいと思います。
ハンドストップの取り付ける面はこのような形になっておりますので、前側の楕円の突起を削ってしまえばもうちょっと前にずらせるはずです 。
ということで超硬ビットで荒削りした後に金やすりで削ってこのように平らにしてみました。
これでハンドガードとツライチに!!
ガイドになる突起を一つ削ったことでズレたりするかと思いましたがネジをちゃんと締めればズレることはありませんでした。
なかなかかっこよく仕上がったかと思います。
ハンドストップを付けた時は通常の長さのマガジンの方が似合いますね。
ちなみにこのマガジンはAD classicのP-MAG300連マガジンになります。
AD classicの多弾マガジンは海外製の中でもかなり出来が良く普通に使えるのでおすすめです 。
初めて買ったAD classicのP-MAGは2012年に買ったものですが未だに現役で使えております 。
また、透明な窓から残弾が確認できるのが良い点。
お次に中身ですが、メインスプリングのバネ鳴りが少しうるさかったのでスプリングガイドに熱収縮チューブを被せました。
バネ鳴りというのはスプリングが伸びきってテンションがフリーになったときに震える音なのでスプリングとスプリングガイドやピストンの隙間などをタイトにしてしまえばかなりバネ鳴りを軽減させることが可能です。
基本的にバネ鳴りりすること自体はそんなに悪い事ではないですし、動作にそこまで問題はありません。
ただ、あまりにもバネがフリーになりすぎてたわんだりするとフルオートの際にピストンクラッシュの原因になったりもする可能性があります。
熱収縮チューブを被せるのはあくまでも対症療法なので本来は太いスプリングガイド、またはスプリングの内径が小さいものを使用することが望ましいかと思います。
またスプリングと擦れることによって収縮チューブが劣化してメカボ内部に被害を及ぼす恐れも考えられますのでこれに関しては今後の経過を見て行こうかと思います。
やはり軽い銃はいいですね。
少し後ろのポジションから遠距離射撃をする方であれば少し重い銃の方が銃身が安定するので命中精度に寄与するという利点もありますが、私の場合は敵との距離が非常に近く、銃の命中精度はそこまで勝敗に関係がないので軽いに越したことはありません。
ということでまた次回!
2019年08月21日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑧ 完成!!
というわけでメカボを組み込んで完成!!
これまでの作業内容は下記リンクからどうぞ
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その① フレーム調整
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その② メカボの真出し
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その③ フレーム仕上げ
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その④ ストックの軽量化
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑤ メカボの組み立て前編
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑥ メカボの組み立て中編
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑦ メカボの組み立て後編
軽い銃には軽いサイトを。ということでレプリカのC-MOREを載せてみました。どうでしょうか、個人的にはなかなか気に入った外見に仕上がりました。
苦節2年、ようやく完成しました(笑)
コンパクトでオールラウンドに活躍してくれそうです。
海外メーカーパーツのオンパレードで国際色豊かな銃になりました。
はてさて、パーツの寄せ集めて電動ガンを1丁組むなんてのは大したことではなく、今回はフルメタルでいかに軽く作れるか!?がテーマなので重量を測っていきますよ!
バッテリー無しの素の状態で測ります。
さて、重さは・・・!?
なんと・・・
1489g!!
何とこの外観でフルメタルにも関わらず1500g以下収めることに成功しました~!!!これでもかというくらい各部の素材にこだわりましたからね!!
ちゃんとストックもハンドガードも付いててこの軽さはなかなかではないでしょうか・・・!
一応、大義名分が「フルメタルで軽量に作る」なのでG&Gのマグネシウムレシーバーを使いましたが、もっと軽さを求めるなら樹脂のレシーバーにしてモーターをEG1000にしたら1380g程度になるかと。クルツと同等の軽さになりますね。
サマリウムコバルトモーターよりフェライト磁石を使っているEG1000の方が軽いので。
で!
最終的にこんな作業をやってから組み上げました的なのを紹介します。
組み上げの際にマグネシウムレシーバーの内側が肉厚すぎてダミーボルトの動きが渋かったので内側を削ってスムーズに動くようにしました。
まぁ、マグネシウムは強度が低いから肉厚にしたのでしょうが。
先ほども書きましたがフルメタルで軽くという大義名分の為に意地でマグネシウムレシーバーを使いましたが素材としてはかなり微妙で、下手したら靭性(一般的に言う強度)はプラレシーバーの方が良く、サバゲーで使うにはプラの方が良いかもしれません。
マグネシウムレシーバーは各部の設計もダメダメだったのでマルイのプラレシーバーより優れているのは硬度が若干高いことによる使用中のねじれや歪みが少ないというところだけでしょうか。靭性は樹脂のが遥かに高いです。
最近はポリアミドナイロンにグラスファイバーを30%混ぜた樹脂から削り出したロアレシーバーがレトロアームズから発売されたので総合的にはそちらのが良いかもしれません。
G&Gのマグネシウムレシーバーに付属していたポートカバーにはロック機構が無く、空きっぱなしなのでマルイのスタンダードM4用のを移植です。
サイズが合わなかったのでポートカバーを削って調整、のちにバーチウッドのブラスブラックで黒染め。
あと、そもそもレシーバーにポートカバーのロック機構が無かったのでリューターで削ってロックが掛かるようにしました。
ちゃんとチャージングハンドルでポートが開くようにプラ板でツメを延長。力が掛かって剥がれてしまう可能性を考慮し、0.8mm径の真鍮線を通して補強してあります。
写真取り忘れましたがもちろん黒染め。こういう擦れる部分は塗装ではなく黒染めが良いです。
モーターにはいつもの丸型端子で接続。次世代HK417 アーリバリアントと同じ接続方法です。
通常の110端子でも問題ない気はしますが、ゲーム中に振動で抜けて不動になるのが一番嫌なので私はこうしています。
あと、理論上は110端子よりも丸形端子のが通電効率が良くなります。
シングルセクターギヤでノーマルサイクルだとそこまで違いは出ませんが、DSGで秒間35発以上を狙う場合は少しづつ差が現れます。
気になる初速はこんな感じです。
ノズルとパッキンの位置関係をしっかり詰めたので安定しておりますね。これはホップを強くして最大初速になったときの数値です。
シリンダーとスプリングにもよりますが、短いバレルの場合はホップを強くすると初速が上がるので、最大初速の確認でした。
この初速の時は超鬼ホップになるのでサバゲーでの実用は不可な状態です。
ノンホップだと平均91m/s、適正ホップで平均93.5m/sなので、ゲームで使うにはちょうど良い数値となりました。
ホップを強くして初速が上がるということはシリンダー容量がバレルの長さに対して過多ということですかね。
本来であれば、インナーバレルをほんの少し伸ばす、または加速窓がもう少し前方にあるマルイ純正のクルツシリンダーのが適正ということになりますね。
それか、軽量ピストンにしてピストンの突入スピードを上げてやればバランスとしては最適になるのかなと。
ただ、現状23gのピストン重量でも初速にバラつきがないのでバランスはこれでいいのかも?おそらくスプリングが強いからピストンの数グラムの重さはもろともしないくらい一気に押し込んでいるからでしょうかね。
まぁ今回の構成でもサバゲーで使う分には全然安定している部類に入るので問題ないでしょう。
ノズルもチャンバーの中心を捉えられるように調整しました。厳密にはチャンバーをあと左に0.1mm程度な気がしますがもういいでしょう(笑)
初速の安定性はチャンバー付近の気密が一番大事ですが、シリンダーとバレルの適正なバランスを設けることと、いかに毎回同じピストンスピードで駆動させるかですね。
あと弾!!
チャンバーの中心にノズルをもってくる作業がスーパーめんどくさかったので次回から自作することがあった場合はレトロアームズのチャンバー一体型のスプリットメカボを使う事にします。でも高いんですよねこれ・・・
CNC Split Gearbox V2 with int. Hop Up Chamber (8mm) - QSC
サイクルは33.7発といったところでしょうか。波形を1秒間に無理やり収めると34発になります。
因みにバッテリーの電圧はほぼ満タンの4.17vで計測しています。
リポ7.4v 2100mAh、DSG+18:1ギヤ、サマリウムコバルトモーターなら大体こんなもんなのかな?ヒューズレスorヒューズはんだ付けにしてグリスを別のものに変えて電気的抵抗と駆動系の抵抗値を下げてやればあと1~2発位は増えたかもしれません。
あとは配線を2.0sqにするとかかな?
でもこれ以上サイクルが上がるとフルで撃った時にフィールドで変に目立つのでこの程度が私のなかでのギリギリのラインですね。
1秒も引けば視線を集めてしまうのでフルオートでも0.5秒以内でトリガーを離すようなバースト撃ちでの運用になりますね。
フルはなるべく控えて基本的にはセミオート銃として使う予定です。
セミオートのレスポンスはこんな感じ。
平均で約30msecになりました。1000msec=1秒です。
約3/100秒ということですね。
サイクルが秒間33発超なのでレスポンスが30msecというのは正しい数値だということになります。
マルイスタンダード電動ガンの箱出し状態に7.4Vのリポを繋げて撃った時のレスポンスが約60msec~70msecなので約半分のレスポンスですね。
また、箱出しの次世代M4に電子トリガーのDTMを入れてプリコック設定をギリギリにした時が約30msec~なのでDSGを入れるだけでDTMと同等のレスポンスになるというわけですね。
通常のセクターギヤの半分で撃てるDSGを使っているので至極当然の結果ですね。
因みにヒューズは最終的に25Aにしました。やはり20Aではセミで10発くらい連射すると切れてしまいます。
25Aならセミで何発も連続で撃っても大丈夫でした。
フルメタル軽量M4は近いうちにBATTLEのレンジで飛距離の方も動画で撮ってアップしたいと思います。
ということでレシピを置いておきますので参考までにどうぞ。
商品名をタップすると商品ページに飛びます。
メカボ レトロアームズ Ver2 QD
スプリング G.A.W M95 DSGスプリング
スプリングガイド レトロアームズ メカボに付属のもの
ピストン レトロアームズ フルスチール ピストン (ベアリング抜き 23g)
ピストンヘッド ライラクス ピストンヘッドPOM NEO+G.A.W AOEアジャストスペーサー
シリンダー ライラクス type Fシリンダー
シリンダーヘッド ライラクス エアロシリンダーヘッド
タペットプレート SHS DSG 付属品 (羽加工)
ノズル レトロアームズ アジャスタブルノズル 19.5mm - 22mm
タペットリターンスプリング SHS スプリングセット(3巻きカット)
ギヤ ベベル:マルイHC用スパー:SHS 18:1 セクター:SHS DSG( カットオフカム小加工)
軸受け ORGA AIRSOFT 8mm
カットオフレバー ライラクス ハードカットオフレバー
モーター 東京マルイ サマリウムコバルトモーター
スイッチ ジェフトロン FET+ショートストロークスイッチ
配線 イーグル模型 16AWG シリコン被膜の銀コード(1.25sq相当)+潤工社 テフロン被膜 1.25sq銀コード
ヒューズ エーモン ミニ平型ヒューズ25A 110端子接続
バッテリー Option no.1 7.4V LIPO 2100mAh
コネクタ Tコネクタ
セレクタープレート ライラクスハードセレクタープレート(8mm軸受け用に加工)
セーフティレバー SHS Ver2セーフティレバー
インナーバレル ライラクス BCバレル 208mm (165mmにカット)
チャンバー ACE1ARMS ポリカーボネートチャンバー
パッキン&押しゴム マルイ純正パッキン
グリップ マルイ純正スタンダード用A2グリップ
その他
ギヤ・軸受け・タペット周りにはマルイ純正の高粘度グリス。シリンダー内のみタミヤのセラグリス。
モーターには丸型端子でネジ留め。
初速 ノンホップ 91m/s 適正ホップ92.5m/s ホップ最大94m/s (弾速機:AC6000 弾:マルイ 0.2gプラ弾)
サイクル 秒間33発(バッテリー電圧4.7v )
同じようなパーツを使って同じように組めば近いスペックになるかと思います。
一応、今回の軽量M4は耐久ゲームでも長い時間運用できるようなパーツ構成で作りましたがそれぞれのプレイヤーにとって最適な構成があるかと思いますのであくまでも参考程度に。
更にサイクルを求めるならば全然違う構成になると思います。
DSG使っておいてなんですが、サバゲーで使うのに丁度良いのは通常のセクターギヤを使った秒間23発ですね。
これが私の中でのベストです。
銃の耐久性、燃費、オーバーキル問題、相手に被弾を気付かせるため。
サバゲーで使う上では色々な面で23発が丁度良いです。まぁこれも個人の好みの問題ですね。
DSG+ショートストロークスイッチの相性は抜群ですね。
因みにこの状態でもなかなか軽いです。
今後も更に調整やらカスタムしていく予定なのでお楽しみに!
ということでまた次回!
その⑨へ
これまでの作業内容は下記リンクからどうぞ
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その① フレーム調整
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その② メカボの真出し
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その③ フレーム仕上げ
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その④ ストックの軽量化
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑤ メカボの組み立て前編
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑥ メカボの組み立て中編
■超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑦ メカボの組み立て後編
軽い銃には軽いサイトを。ということでレプリカのC-MOREを載せてみました。どうでしょうか、個人的にはなかなか気に入った外見に仕上がりました。
苦節2年、ようやく完成しました(笑)
コンパクトでオールラウンドに活躍してくれそうです。
海外メーカーパーツのオンパレードで国際色豊かな銃になりました。
はてさて、パーツの寄せ集めて電動ガンを1丁組むなんてのは大したことではなく、今回はフルメタルでいかに軽く作れるか!?がテーマなので重量を測っていきますよ!
バッテリー無しの素の状態で測ります。
さて、重さは・・・!?
なんと・・・
1489g!!
何とこの外観でフルメタルにも関わらず1500g以下収めることに成功しました~!!!これでもかというくらい各部の素材にこだわりましたからね!!
ちゃんとストックもハンドガードも付いててこの軽さはなかなかではないでしょうか・・・!
一応、大義名分が「フルメタルで軽量に作る」なのでG&Gのマグネシウムレシーバーを使いましたが、もっと軽さを求めるなら樹脂のレシーバーにしてモーターをEG1000にしたら1380g程度になるかと。クルツと同等の軽さになりますね。
サマリウムコバルトモーターよりフェライト磁石を使っているEG1000の方が軽いので。
で!
最終的にこんな作業をやってから組み上げました的なのを紹介します。
組み上げの際にマグネシウムレシーバーの内側が肉厚すぎてダミーボルトの動きが渋かったので内側を削ってスムーズに動くようにしました。
まぁ、マグネシウムは強度が低いから肉厚にしたのでしょうが。
先ほども書きましたがフルメタルで軽くという大義名分の為に意地でマグネシウムレシーバーを使いましたが素材としてはかなり微妙で、下手したら靭性(一般的に言う強度)はプラレシーバーの方が良く、サバゲーで使うにはプラの方が良いかもしれません。
マグネシウムレシーバーは各部の設計もダメダメだったのでマルイのプラレシーバーより優れているのは硬度が若干高いことによる使用中のねじれや歪みが少ないというところだけでしょうか。靭性は樹脂のが遥かに高いです。
最近はポリアミドナイロンにグラスファイバーを30%混ぜた樹脂から削り出したロアレシーバーがレトロアームズから発売されたので総合的にはそちらのが良いかもしれません。
G&Gのマグネシウムレシーバーに付属していたポートカバーにはロック機構が無く、空きっぱなしなのでマルイのスタンダードM4用のを移植です。
サイズが合わなかったのでポートカバーを削って調整、のちにバーチウッドのブラスブラックで黒染め。
あと、そもそもレシーバーにポートカバーのロック機構が無かったのでリューターで削ってロックが掛かるようにしました。
ちゃんとチャージングハンドルでポートが開くようにプラ板でツメを延長。力が掛かって剥がれてしまう可能性を考慮し、0.8mm径の真鍮線を通して補強してあります。
写真取り忘れましたがもちろん黒染め。こういう擦れる部分は塗装ではなく黒染めが良いです。
モーターにはいつもの丸型端子で接続。次世代HK417 アーリバリアントと同じ接続方法です。
通常の110端子でも問題ない気はしますが、ゲーム中に振動で抜けて不動になるのが一番嫌なので私はこうしています。
あと、理論上は110端子よりも丸形端子のが通電効率が良くなります。
シングルセクターギヤでノーマルサイクルだとそこまで違いは出ませんが、DSGで秒間35発以上を狙う場合は少しづつ差が現れます。
気になる初速はこんな感じです。
ノズルとパッキンの位置関係をしっかり詰めたので安定しておりますね。これはホップを強くして最大初速になったときの数値です。
シリンダーとスプリングにもよりますが、短いバレルの場合はホップを強くすると初速が上がるので、最大初速の確認でした。
この初速の時は超鬼ホップになるのでサバゲーでの実用は不可な状態です。
ノンホップだと平均91m/s、適正ホップで平均93.5m/sなので、ゲームで使うにはちょうど良い数値となりました。
ホップを強くして初速が上がるということはシリンダー容量がバレルの長さに対して過多ということですかね。
本来であれば、インナーバレルをほんの少し伸ばす、または加速窓がもう少し前方にあるマルイ純正のクルツシリンダーのが適正ということになりますね。
それか、軽量ピストンにしてピストンの突入スピードを上げてやればバランスとしては最適になるのかなと。
ただ、現状23gのピストン重量でも初速にバラつきがないのでバランスはこれでいいのかも?おそらくスプリングが強いからピストンの数グラムの重さはもろともしないくらい一気に押し込んでいるからでしょうかね。
まぁ今回の構成でもサバゲーで使う分には全然安定している部類に入るので問題ないでしょう。
ノズルもチャンバーの中心を捉えられるように調整しました。厳密にはチャンバーをあと左に0.1mm程度な気がしますがもういいでしょう(笑)
初速の安定性はチャンバー付近の気密が一番大事ですが、シリンダーとバレルの適正なバランスを設けることと、いかに毎回同じピストンスピードで駆動させるかですね。
あと弾!!
チャンバーの中心にノズルをもってくる作業がスーパーめんどくさかったので次回から自作することがあった場合はレトロアームズのチャンバー一体型のスプリットメカボを使う事にします。でも高いんですよねこれ・・・
CNC Split Gearbox V2 with int. Hop Up Chamber (8mm) - QSC
サイクルは33.7発といったところでしょうか。波形を1秒間に無理やり収めると34発になります。
因みにバッテリーの電圧はほぼ満タンの4.17vで計測しています。
リポ7.4v 2100mAh、DSG+18:1ギヤ、サマリウムコバルトモーターなら大体こんなもんなのかな?ヒューズレスorヒューズはんだ付けにしてグリスを別のものに変えて電気的抵抗と駆動系の抵抗値を下げてやればあと1~2発位は増えたかもしれません。
あとは配線を2.0sqにするとかかな?
でもこれ以上サイクルが上がるとフルで撃った時にフィールドで変に目立つのでこの程度が私のなかでのギリギリのラインですね。
1秒も引けば視線を集めてしまうのでフルオートでも0.5秒以内でトリガーを離すようなバースト撃ちでの運用になりますね。
フルはなるべく控えて基本的にはセミオート銃として使う予定です。
セミオートのレスポンスはこんな感じ。
平均で約30msecになりました。1000msec=1秒です。
約3/100秒ということですね。
サイクルが秒間33発超なのでレスポンスが30msecというのは正しい数値だということになります。
マルイスタンダード電動ガンの箱出し状態に7.4Vのリポを繋げて撃った時のレスポンスが約60msec~70msecなので約半分のレスポンスですね。
また、箱出しの次世代M4に電子トリガーのDTMを入れてプリコック設定をギリギリにした時が約30msec~なのでDSGを入れるだけでDTMと同等のレスポンスになるというわけですね。
通常のセクターギヤの半分で撃てるDSGを使っているので至極当然の結果ですね。
因みにヒューズは最終的に25Aにしました。やはり20Aではセミで10発くらい連射すると切れてしまいます。
25Aならセミで何発も連続で撃っても大丈夫でした。
フルメタル軽量M4は近いうちにBATTLEのレンジで飛距離の方も動画で撮ってアップしたいと思います。
ということでレシピを置いておきますので参考までにどうぞ。
商品名をタップすると商品ページに飛びます。
メカボ レトロアームズ Ver2 QD
スプリング G.A.W M95 DSGスプリング
スプリングガイド レトロアームズ メカボに付属のもの
ピストン レトロアームズ フルスチール ピストン (ベアリング抜き 23g)
ピストンヘッド ライラクス ピストンヘッドPOM NEO+G.A.W AOEアジャストスペーサー
シリンダー ライラクス type Fシリンダー
シリンダーヘッド ライラクス エアロシリンダーヘッド
タペットプレート SHS DSG 付属品 (羽加工)
ノズル レトロアームズ アジャスタブルノズル 19.5mm - 22mm
タペットリターンスプリング SHS スプリングセット(3巻きカット)
ギヤ ベベル:マルイHC用スパー:SHS 18:1 セクター:SHS DSG( カットオフカム小加工)
軸受け ORGA AIRSOFT 8mm
カットオフレバー ライラクス ハードカットオフレバー
モーター 東京マルイ サマリウムコバルトモーター
スイッチ ジェフトロン FET+ショートストロークスイッチ
配線 イーグル模型 16AWG シリコン被膜の銀コード(1.25sq相当)+潤工社 テフロン被膜 1.25sq銀コード
ヒューズ エーモン ミニ平型ヒューズ25A 110端子接続
バッテリー Option no.1 7.4V LIPO 2100mAh
コネクタ Tコネクタ
セレクタープレート ライラクスハードセレクタープレート(8mm軸受け用に加工)
セーフティレバー SHS Ver2セーフティレバー
インナーバレル ライラクス BCバレル 208mm (165mmにカット)
チャンバー ACE1ARMS ポリカーボネートチャンバー
パッキン&押しゴム マルイ純正パッキン
グリップ マルイ純正スタンダード用A2グリップ
その他
ギヤ・軸受け・タペット周りにはマルイ純正の高粘度グリス。シリンダー内のみタミヤのセラグリス。
モーターには丸型端子でネジ留め。
初速 ノンホップ 91m/s 適正ホップ92.5m/s ホップ最大94m/s (弾速機:AC6000 弾:マルイ 0.2gプラ弾)
サイクル 秒間33発(バッテリー電圧4.7v )
同じようなパーツを使って同じように組めば近いスペックになるかと思います。
一応、今回の軽量M4は耐久ゲームでも長い時間運用できるようなパーツ構成で作りましたがそれぞれのプレイヤーにとって最適な構成があるかと思いますのであくまでも参考程度に。
更にサイクルを求めるならば全然違う構成になると思います。
DSG使っておいてなんですが、サバゲーで使うのに丁度良いのは通常のセクターギヤを使った秒間23発ですね。
これが私の中でのベストです。
銃の耐久性、燃費、オーバーキル問題、相手に被弾を気付かせるため。
サバゲーで使う上では色々な面で23発が丁度良いです。まぁこれも個人の好みの問題ですね。
DSG+ショートストロークスイッチの相性は抜群ですね。
0.2gでの初速はこんな感じです。 pic.twitter.com/3UzgL2OypM
— 大門団長@STINGERオーナー (@daimondanchou) August 23, 2019
因みにこの状態でもなかなか軽いです。
今後も更に調整やらカスタムしていく予定なのでお楽しみに!
ということでまた次回!
その⑨へ
2019年08月12日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑦ メカボの組み立て後編
その⑦からの続きです。
タペットプレートを付けた状態で前後運動を再度確認。メカボに対してタペット自体が分厚くないか?シリンダーやシリンダーヘッドに干渉していないか等々を確認します。
兎にも角にもしつこいくらいの確認が大事です(笑)
さて、スイッチ周りを作っていきます。
今回はJeftronのFET付きスイッチを使ってみたいと思います。スイッチハウジングにFETが取り付けられており、別の場所にFETを付ける必要がないので省スペースになります。樹脂成型は若干荒いですね。
最近はACETECHかXCORTECHのFETを好んで使っていますが、QRSストックだと地味にバッテリースペースを圧迫してしまうのでこれに期待です。
このjeftronの公称スペックはバッテリー14.8V以下、M160スプリング以下、最大電流25A以下ということなのでDSGカスタムに使用するには最大電流がギリギリな気がしますが回してみない事にはわからないのでとりあえず今回はこれで行ってみます。
ダメそうならXCORTECHのMOSFETに変えます。
もちろんショートストロークスイッチを使いますよ~!
端子の寸法はマルイと同じだったようでショートストロークスイッチにもピッタリはまりました。
メス端子がかなり狭められている状態でしたのでショートストロークスイッチじゃなくとも端子の開き幅の調整は必要ですね。
ショートストロークスイッチとJeftronのスイッチハウジングは寸法的に問題ありませんでした。
プラ板をメカボに貼り付けて引きしろを絞り、トリガーを付けてストロークを確認。
トリガーはレトロアームズのものです。無垢の削り出し状態だったのでストックのロッドと一緒にアルマイト加工してもらいました。
ショートストロークスイッチの組み込むコツですが、トリガーを引ききった時にカットオフレバーとスイッチのカットオフカムが0.5mm~1mm程度は重なるようにすることです。
セクターギヤを取り付けてメカボを閉め、トリガーを引ききった状態でセクターギヤを指で1週回してカチン!とカットオフが掛かれば大丈夫です。
あまりにもトリガーの引きしろを絞り過ぎてレバーとカムの重なり幅が狭くなるとカットオフがかからなくなり、フルオートしか撃てなくなるので注意です。
あとはカットオフが掛かる程度までトリガーを引いてから端子同士が接触するようにメス端子の開き幅を調整するのがセミオートを正常に動作させるコツです。
FETを使用している場合はトリガーを完全に引ききった瞬間に端子同士が接触するように調整すれば間違いありません。
いつもはヒューズレスでしたが今回はjeftronのfetの許容電流が25Aということなので20Aのヒューズを取り付けます。
20Aでダメなら25Aにしたいと思っていますが、FETの許容電流が25Aなので微妙ですね(笑)
サバゲーに持っていく前にSTINGERのレンジでセミ連射しまくって確認です。
セーフティレバーはSHSのやつですが、このように隙間が空いてしまいます。
万が一、何かの拍子で押し込まれてしまうとセレクターと連動できなくなってしまう可能性があります。
対策する為にプラパイプをカットして間にかませました。
まぁやらなくても大丈夫な気はしますが転ばぬ先の杖というやつで。
ということで組みあがりました!!
やはりメカボの中身写真には力がありますね(笑)
配線は潤工社の1.25sq シルバーテフロンコードとイーグル模型の16AWG シリコン銀コードにしました。
バッテリー周りはシリコンコードのが取り回しが良いので最近は結構使っています。
ただし、Ver2のメカボの場合はグリップに廻すとモーターがキツくて入らなくなるので潤工社のが良いです。
てかヒューズからモーターの間はテフロンにすれば良かった・・・次空けた時交換しよう。
配線の太さを表す時、sqとAWGというのがありますがどちらもケーブル芯線の太さを意味しています。
ケーブルの外径ではなく芯にある導体の太さです。
AWGがアメリカ表記でsqが日本のJIS規格での表記になります。
16AWGは1.25sqと同じなので回路内で両者を使っても許容できる電流量は同じですので理論上、ボトルネックにはなりません。
厳密には少しだけ違うみたいですが一緒と考えて問題ありません。
1.25sqはモノによりますが約20A前後が定格値で、最大では30A超を流せるみたいですが発熱が凄いらしいです。
流れる電流がケーブルの許容値を超えると大きく発熱します。
DSGの場合はセッティングにもよりますが2.0sqくらいは使えた方が良いのですがグリップの関係でどうしても1.25sqになってしまうんですよね。
さて、まだ確認しなければならないことがあります。ピストンが正しく動作するか。
先端を平たく削った細いドライバーをノズルから突っ込んでピストンを一番奥まで押し込んだ状態でベベルギヤを手で回してピストンの底付きが無いかを確認します。
押し込んだ状態でベベルを回してセクターが1周出来れば底付きの問題はありません。
正確に表現するならば、ベベルを回し続けてセクターのピストンとかみ合う方の歯が押し切っている状態のピストンの歯とぶつからず通過すればOK。
しかし!なんと!途中で引っかかって回らない!
つまりピストンロックが起こっているということです。
このまま組み上げて撃つとヒューズが切れてしまいます。ヒューズが無いと何かが破損します(笑)
ということでピストン内のベアリングを取っ払いました。これで6mm程度の余裕が出来、底付きは回避できました。
ベアリングを取っ払ったピストンの重さはこんな感じ。
スプリングの捻じれを逃がす為のスラストベアリングが1つ無くなりましたが一応スプリングガイド側にも入っているので問題ないでしょう。
ピストンの重さが26.6gから22.9gになりました。
ピストンが軽くなって一石二鳥。
因みに今回のようにバレルが短い場合はいかに一瞬でエアを押し切るかが重要で、重いピストンの場合は加速までに時間がかかるので軽いピストンを使って一瞬で加速させて押し切るのが定説です。
DSGカスタムには22.9gでもまだピストンが重い気がしますがとりあえずこれで行きます。
一応SHSの軽量ピストンも用意しました。
組み上げた後に初速を測ってみて微妙だったらこのピストンに交換して初速向上を図る算段です。
チャンバーをメカボにあてがい、ホップを少しかけた状態でGAWの弾棒を突っ込んで弾の保持位置を確認。
集弾性は如何に毎回同じ位置で弾を保持できるかですので重要な点検項目ですね。
ノズル長チェック治具 “弾棒”
弾の保持位置が撃つごとに安定しないとホップの掛り方に差が出てきます。そうなると40m先くらいで弾が前後にバラついてしまいます。
左右のバラツキに関してはホップパッキンの要素も大きいですが、マルイのパッキンを正しく組めば何ら問題無いかと思います。
バラツキの原因はどちらかと言うと射手の腕の問題、視力の問題、あとはBB弾の問題です。
マルイの0.25gのバイオ弾を使うのが集弾性を上げる一番のコツですね(笑)
最近だとエンネスのバイオも良いです。次点でG&Gかな?それ以外は私は使わないことにしています。
私の体感になってしまいますがマルイ>エンネス>G&Gです。
ただし、マルイでもロットによっては微妙な時もありますので注意。1年間を通して精度の良い率が一番高いのがマルイという認識です。
安いバイオ弾を手に取って虫眼鏡なんかで見てみると結構細かい傷があります。こういう弾は35m~40m先で弾の慣性が無くなりかけてホップの回転で浮力を保つようになったタイミングで凄く散ります。
如何にチャンバーを突き詰めても使用する弾が安い粗悪なものだと意味が無いですね。
長い道のりでした。
というか組み上げたり、確認する作業自体は大したことないのですが、ブログに載せる為いちいち作業進めるごとにライティング整えて一眼レフで写真を撮るのに時間が掛かりますね(汗)
あと、ブログに書く時間!
銃自体は1ヵ月前には出来ています(笑)
これでようやく中身が仕上がりました。
次回、組み上げ、初速、サイクルなどを計測していきます。
あと、肝心な重量は・・・!?
お楽しみに!
その⑧(最後)へ
タペットプレートを付けた状態で前後運動を再度確認。メカボに対してタペット自体が分厚くないか?シリンダーやシリンダーヘッドに干渉していないか等々を確認します。
兎にも角にもしつこいくらいの確認が大事です(笑)
さて、スイッチ周りを作っていきます。
今回はJeftronのFET付きスイッチを使ってみたいと思います。スイッチハウジングにFETが取り付けられており、別の場所にFETを付ける必要がないので省スペースになります。樹脂成型は若干荒いですね。
最近はACETECHかXCORTECHのFETを好んで使っていますが、QRSストックだと地味にバッテリースペースを圧迫してしまうのでこれに期待です。
このjeftronの公称スペックはバッテリー14.8V以下、M160スプリング以下、最大電流25A以下ということなのでDSGカスタムに使用するには最大電流がギリギリな気がしますが回してみない事にはわからないのでとりあえず今回はこれで行ってみます。
ダメそうならXCORTECHのMOSFETに変えます。
もちろんショートストロークスイッチを使いますよ~!
端子の寸法はマルイと同じだったようでショートストロークスイッチにもピッタリはまりました。
メス端子がかなり狭められている状態でしたのでショートストロークスイッチじゃなくとも端子の開き幅の調整は必要ですね。
ショートストロークスイッチとJeftronのスイッチハウジングは寸法的に問題ありませんでした。
プラ板をメカボに貼り付けて引きしろを絞り、トリガーを付けてストロークを確認。
トリガーはレトロアームズのものです。無垢の削り出し状態だったのでストックのロッドと一緒にアルマイト加工してもらいました。
ショートストロークスイッチの組み込むコツですが、トリガーを引ききった時にカットオフレバーとスイッチのカットオフカムが0.5mm~1mm程度は重なるようにすることです。
セクターギヤを取り付けてメカボを閉め、トリガーを引ききった状態でセクターギヤを指で1週回してカチン!とカットオフが掛かれば大丈夫です。
あまりにもトリガーの引きしろを絞り過ぎてレバーとカムの重なり幅が狭くなるとカットオフがかからなくなり、フルオートしか撃てなくなるので注意です。
あとはカットオフが掛かる程度までトリガーを引いてから端子同士が接触するようにメス端子の開き幅を調整するのがセミオートを正常に動作させるコツです。
FETを使用している場合はトリガーを完全に引ききった瞬間に端子同士が接触するように調整すれば間違いありません。
いつもはヒューズレスでしたが今回はjeftronのfetの許容電流が25Aということなので20Aのヒューズを取り付けます。
20Aでダメなら25Aにしたいと思っていますが、FETの許容電流が25Aなので微妙ですね(笑)
サバゲーに持っていく前にSTINGERのレンジでセミ連射しまくって確認です。
セーフティレバーはSHSのやつですが、このように隙間が空いてしまいます。
万が一、何かの拍子で押し込まれてしまうとセレクターと連動できなくなってしまう可能性があります。
対策する為にプラパイプをカットして間にかませました。
まぁやらなくても大丈夫な気はしますが転ばぬ先の杖というやつで。
ということで組みあがりました!!
やはりメカボの中身写真には力がありますね(笑)
配線は潤工社の1.25sq シルバーテフロンコードとイーグル模型の16AWG シリコン銀コードにしました。
バッテリー周りはシリコンコードのが取り回しが良いので最近は結構使っています。
ただし、Ver2のメカボの場合はグリップに廻すとモーターがキツくて入らなくなるので潤工社のが良いです。
てかヒューズからモーターの間はテフロンにすれば良かった・・・次空けた時交換しよう。
配線の太さを表す時、sqとAWGというのがありますがどちらもケーブル芯線の太さを意味しています。
ケーブルの外径ではなく芯にある導体の太さです。
AWGがアメリカ表記でsqが日本のJIS規格での表記になります。
16AWGは1.25sqと同じなので回路内で両者を使っても許容できる電流量は同じですので理論上、ボトルネックにはなりません。
厳密には少しだけ違うみたいですが一緒と考えて問題ありません。
1.25sqはモノによりますが約20A前後が定格値で、最大では30A超を流せるみたいですが発熱が凄いらしいです。
流れる電流がケーブルの許容値を超えると大きく発熱します。
DSGの場合はセッティングにもよりますが2.0sqくらいは使えた方が良いのですがグリップの関係でどうしても1.25sqになってしまうんですよね。
さて、まだ確認しなければならないことがあります。ピストンが正しく動作するか。
先端を平たく削った細いドライバーをノズルから突っ込んでピストンを一番奥まで押し込んだ状態でベベルギヤを手で回してピストンの底付きが無いかを確認します。
押し込んだ状態でベベルを回してセクターが1周出来れば底付きの問題はありません。
正確に表現するならば、ベベルを回し続けてセクターのピストンとかみ合う方の歯が押し切っている状態のピストンの歯とぶつからず通過すればOK。
しかし!なんと!途中で引っかかって回らない!
つまりピストンロックが起こっているということです。
このまま組み上げて撃つとヒューズが切れてしまいます。ヒューズが無いと何かが破損します(笑)
ということでピストン内のベアリングを取っ払いました。これで6mm程度の余裕が出来、底付きは回避できました。
ベアリングを取っ払ったピストンの重さはこんな感じ。
スプリングの捻じれを逃がす為のスラストベアリングが1つ無くなりましたが一応スプリングガイド側にも入っているので問題ないでしょう。
ピストンの重さが26.6gから22.9gになりました。
ピストンが軽くなって一石二鳥。
因みに今回のようにバレルが短い場合はいかに一瞬でエアを押し切るかが重要で、重いピストンの場合は加速までに時間がかかるので軽いピストンを使って一瞬で加速させて押し切るのが定説です。
DSGカスタムには22.9gでもまだピストンが重い気がしますがとりあえずこれで行きます。
一応SHSの軽量ピストンも用意しました。
組み上げた後に初速を測ってみて微妙だったらこのピストンに交換して初速向上を図る算段です。
チャンバーをメカボにあてがい、ホップを少しかけた状態でGAWの弾棒を突っ込んで弾の保持位置を確認。
集弾性は如何に毎回同じ位置で弾を保持できるかですので重要な点検項目ですね。
ノズル長チェック治具 “弾棒”
弾の保持位置が撃つごとに安定しないとホップの掛り方に差が出てきます。そうなると40m先くらいで弾が前後にバラついてしまいます。
左右のバラツキに関してはホップパッキンの要素も大きいですが、マルイのパッキンを正しく組めば何ら問題無いかと思います。
バラツキの原因はどちらかと言うと射手の腕の問題、視力の問題、あとはBB弾の問題です。
マルイの0.25gのバイオ弾を使うのが集弾性を上げる一番のコツですね(笑)
最近だとエンネスのバイオも良いです。次点でG&Gかな?それ以外は私は使わないことにしています。
私の体感になってしまいますがマルイ>エンネス>G&Gです。
ただし、マルイでもロットによっては微妙な時もありますので注意。1年間を通して精度の良い率が一番高いのがマルイという認識です。
安いバイオ弾を手に取って虫眼鏡なんかで見てみると結構細かい傷があります。こういう弾は35m~40m先で弾の慣性が無くなりかけてホップの回転で浮力を保つようになったタイミングで凄く散ります。
如何にチャンバーを突き詰めても使用する弾が安い粗悪なものだと意味が無いですね。
長い道のりでした。
というか組み上げたり、確認する作業自体は大したことないのですが、ブログに載せる為いちいち作業進めるごとにライティング整えて一眼レフで写真を撮るのに時間が掛かりますね(汗)
あと、ブログに書く時間!
銃自体は1ヵ月前には出来ています(笑)
これでようやく中身が仕上がりました。
次回、組み上げ、初速、サイクルなどを計測していきます。
あと、肝心な重量は・・・!?
お楽しみに!
その⑧(最後)へ
2019年08月08日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑥ メカボの組み立て中編
その⑤からの続きです。
DSGを使うということでタペットプレートを加工してノズルの前進、後退タイミングを調整する必要があります。
その確認作業を行うためにはまずピストンも用意しなければなりませんのでピストンから仕上げていきます。
今回使うピストンはレトロアームズのフルスチールピストンです。
ピストンヘッドは無難にライラクスのピストンヘッドPOM NEOです。
AOE調整の為、GAWのスペーサーを挟んであります。
AOE調整ついてはこちらの記事を参照してください。
レトロアームズのフルスチールピストンはAOE調整した時にセクターの歯と当たらないように2枚目が無く、3枚目も半分カットされています。自分で加工すると面倒な作業なのでこれはありがたい!
また、このような加工がされていることでピストンのバウンド対策にもなります。
不等ピッチなどの引き始めが軽いスプリングの場合はピストンがシリンダーヘッドに当たった後にバウンドしやすい傾向にあり、そのようなスプリングで高サイクルをやると、ピストンがシリンダーヘッドに当たってバウンドした時にもう一周してきたセクターに当たってクラッシュということがあります。まぁ相当な高サイクルでなければ気にしなくても大丈夫な気がしますが。
ガンジニアの石岡さんが次世代G36のピストンがバウンドする様子を超ハイスピードカメラで撮影して公開しておりましたが、目測でも5mm以上はバウンドしている感じでしたね。
シリンダーはライラクスのタイプFです。マルイのクルツよりも2mm程度、吸気穴が後ろにあるくらいのやつです。
ではSHSのDSGに付属していたタペットプレートを加工していきます。
このままポン付けでも発射すること自体は可能ですが、気密が取れず、初速が上がらないので加工する必要があります。
このような構成でピストンの前進とタペットプレートの動きを確認します。写真では何故かタイプDのシリンダーをハメてしまってますが間違いです(笑)
先述したように、ノズルの前進と後退のタイミングはタペットプレートの羽の形状で変わってきます。手でギヤをとタペットプレート動かしてみて発射される工程を入念に確認します。
勘所は以下の2点。
・ピストンを引ききる前にノズルが前進しきっていること。
・また、ピストンが前進しきって一呼吸おいてからノズルが後退するようにすること。
そうしなければ初速が大幅に下がってしまいます。
これらを踏まえ、タペットプレートを加工。
これを・・・
このように加工しました。
ガンジニアさんでも詳しく解説されておりますのでその通りにやれば問題ありません。
ただし、DSGを組み込む場合はこの写真と同じ量をカットして加工すればOKというわけではなく、使用するバッテリーや配線、その他諸々のパーツ構成からサイクルを予測し、このサイクルならこれ位のカットが必要かな?等々、考えて加工する必要があります。
以前に仲間の銃をDSGカスタムした時は秒間36発程度でしたが、その時もこれ位の加工で大丈夫でした。
それ以上のサイクルになってくるともう少しタペットの羽を短くする等、煮詰めないといけないかもしれません。
今回は7.4vのリポで18:1のギヤをサマコバで回す程度のお手軽ハイサイクルなのでこれで余裕なハズです。
これはピストンが解放される瞬間ですが、その時点でタペットプレートが前進できるようになりました。
タペットも通常より早く前進しなければならないのでリターンスプリングを3巻きほどカットしました。
メインスプリングはG.A.WのDSG用M95スプリングです。
巻き数も多く、DSG専用のかなり硬いスプリングです。
G.A.W. Anti Shrink Spring for DSG M95
ピストンの開放位置はこのくらいです。
2mm程度の加速する猶予がありますが2mmが加速にどれほど寄与するか微妙に思えますし、スプリングもめちゃくちゃ硬いので加速領域の無いフルシリンダーでも一気に押し切れそうな気がします。
ただ、今回は165mmのバレルですのでフルだとエアが余るのでこれで良いのかもしれません。
この辺になってくるとピストンの重さやバレル長やシリンダー容量などが細かく関係してくるので経験が必要ですね。
私は素人に毛が生えた程度の技術と経験しかないのでとりあえずこんなもんで様子見です。
ノズルはレトロアームズのアジャスタブルノズルを使います。今回のように全てのパーツのメーカーがバラバラで寸法もチグハグの場合はこのアジャスタブルノズルが役に立ちます。
ノズルが2ピース構成になっていて、ネジになっているのでノズル長を自由に変えることができます。
タペットプレートが最前進した時にノズルの先端がホップパッキンに軽くムギュッと押し当てられるくらいが適正となります。
アジャスタブルノズルの内側が段構造になっていて、前後運動する際にライラクスのシリンダーノズルのフチに少し引っかかる感じがありました。
引っ掛かりを避ける為、フチをヤスリで削ってC面を作りました。これでスムーズに前後運動ができるようになりました。
今回使っているスプリングは非常に強力ですから、マルイなどの亜鉛合金メカボの場合にメタルシリンダーヘッドを使うとピストンの衝撃がダイレクトにメカボの先端に伝わって割れてしまうことが危惧されます。
亜鉛合金メカボの場合は樹脂製のシリンダーヘッドがオススメです。あと、チャンバーをメタルにして、しっかりとメカボに押し付けるようにすれば衝撃をチャンバー→アウターバレルにも分散させることができるのでメカボ割れ防止に一役買いますよ。
今回は超々ジュラルミンメカボですから上記のような衝撃対策をしなくてもメカボが割れる心配が皆無なのでメタルのシリンダーヘッドを使っています。
ということでまた長くなってしまったので次回!
その⑦へ
DSGを使うということでタペットプレートを加工してノズルの前進、後退タイミングを調整する必要があります。
その確認作業を行うためにはまずピストンも用意しなければなりませんのでピストンから仕上げていきます。
今回使うピストンはレトロアームズのフルスチールピストンです。
ピストンヘッドは無難にライラクスのピストンヘッドPOM NEOです。
AOE調整の為、GAWのスペーサーを挟んであります。
AOE調整ついてはこちらの記事を参照してください。
レトロアームズのフルスチールピストンはAOE調整した時にセクターの歯と当たらないように2枚目が無く、3枚目も半分カットされています。自分で加工すると面倒な作業なのでこれはありがたい!
また、このような加工がされていることでピストンのバウンド対策にもなります。
不等ピッチなどの引き始めが軽いスプリングの場合はピストンがシリンダーヘッドに当たった後にバウンドしやすい傾向にあり、そのようなスプリングで高サイクルをやると、ピストンがシリンダーヘッドに当たってバウンドした時にもう一周してきたセクターに当たってクラッシュということがあります。まぁ相当な高サイクルでなければ気にしなくても大丈夫な気がしますが。
ガンジニアの石岡さんが次世代G36のピストンがバウンドする様子を超ハイスピードカメラで撮影して公開しておりましたが、目測でも5mm以上はバウンドしている感じでしたね。
シリンダーはライラクスのタイプFです。マルイのクルツよりも2mm程度、吸気穴が後ろにあるくらいのやつです。
ではSHSのDSGに付属していたタペットプレートを加工していきます。
このままポン付けでも発射すること自体は可能ですが、気密が取れず、初速が上がらないので加工する必要があります。
このような構成でピストンの前進とタペットプレートの動きを確認します。写真では何故かタイプDのシリンダーをハメてしまってますが間違いです(笑)
先述したように、ノズルの前進と後退のタイミングはタペットプレートの羽の形状で変わってきます。手でギヤをとタペットプレート動かしてみて発射される工程を入念に確認します。
勘所は以下の2点。
・ピストンを引ききる前にノズルが前進しきっていること。
・また、ピストンが前進しきって一呼吸おいてからノズルが後退するようにすること。
そうしなければ初速が大幅に下がってしまいます。
これらを踏まえ、タペットプレートを加工。
これを・・・
このように加工しました。
ガンジニアさんでも詳しく解説されておりますのでその通りにやれば問題ありません。
ただし、DSGを組み込む場合はこの写真と同じ量をカットして加工すればOKというわけではなく、使用するバッテリーや配線、その他諸々のパーツ構成からサイクルを予測し、このサイクルならこれ位のカットが必要かな?等々、考えて加工する必要があります。
以前に仲間の銃をDSGカスタムした時は秒間36発程度でしたが、その時もこれ位の加工で大丈夫でした。
それ以上のサイクルになってくるともう少しタペットの羽を短くする等、煮詰めないといけないかもしれません。
今回は7.4vのリポで18:1のギヤをサマコバで回す程度のお手軽ハイサイクルなのでこれで余裕なハズです。
これはピストンが解放される瞬間ですが、その時点でタペットプレートが前進できるようになりました。
タペットも通常より早く前進しなければならないのでリターンスプリングを3巻きほどカットしました。
メインスプリングはG.A.WのDSG用M95スプリングです。
巻き数も多く、DSG専用のかなり硬いスプリングです。
G.A.W. Anti Shrink Spring for DSG M95
ピストンの開放位置はこのくらいです。
2mm程度の加速する猶予がありますが2mmが加速にどれほど寄与するか微妙に思えますし、スプリングもめちゃくちゃ硬いので加速領域の無いフルシリンダーでも一気に押し切れそうな気がします。
ただ、今回は165mmのバレルですのでフルだとエアが余るのでこれで良いのかもしれません。
この辺になってくるとピストンの重さやバレル長やシリンダー容量などが細かく関係してくるので経験が必要ですね。
私は素人に毛が生えた程度の技術と経験しかないのでとりあえずこんなもんで様子見です。
ノズルはレトロアームズのアジャスタブルノズルを使います。今回のように全てのパーツのメーカーがバラバラで寸法もチグハグの場合はこのアジャスタブルノズルが役に立ちます。
ノズルが2ピース構成になっていて、ネジになっているのでノズル長を自由に変えることができます。
タペットプレートが最前進した時にノズルの先端がホップパッキンに軽くムギュッと押し当てられるくらいが適正となります。
アジャスタブルノズルの内側が段構造になっていて、前後運動する際にライラクスのシリンダーノズルのフチに少し引っかかる感じがありました。
引っ掛かりを避ける為、フチをヤスリで削ってC面を作りました。これでスムーズに前後運動ができるようになりました。
今回使っているスプリングは非常に強力ですから、マルイなどの亜鉛合金メカボの場合にメタルシリンダーヘッドを使うとピストンの衝撃がダイレクトにメカボの先端に伝わって割れてしまうことが危惧されます。
亜鉛合金メカボの場合は樹脂製のシリンダーヘッドがオススメです。あと、チャンバーをメタルにして、しっかりとメカボに押し付けるようにすれば衝撃をチャンバー→アウターバレルにも分散させることができるのでメカボ割れ防止に一役買いますよ。
今回は超々ジュラルミンメカボですから上記のような衝撃対策をしなくてもメカボが割れる心配が皆無なのでメタルのシリンダーヘッドを使っています。
ということでまた長くなってしまったので次回!
その⑦へ
2019年07月30日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その⑤ メカボの組み立て前編
その④からの続きです。
いよいよメカボックスに手を付けていきます。
レシーバーの歪んだところを直したり、メカボが水平になるように調整する作業が一番の難所だったのでピークは越えた感じですね。
これまでの作業内容は下記リンクから飛べます。
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その④ ストック軽量化
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その③ 外装仕上げ
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その② レシーバーとメカボの位置調整
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その① ストック基部の新造
さて、外装同様にメカボも様々なメーカーのパーツを組み合わせて作っていきます。
メカボのパーツメーカーも基本的にはマルイの寸法を参考にして作られていますが、微妙に設計に違いがあったりします。
そういったパーツ群をいきなり組んで動かすと思いもよらぬトラブルが起こる場合がありますので、今回はパーツごとの下処理、パーツ同士の組み合わせが大丈夫かどうかなどを確認していきます。
軽量に作るのが最大の目的なのでレトロアームズの超々ジュラルミンメカボックスを使います。A7075は軽量かつ耐衝撃性に優れた素材になります。18000円の高級メカボックスです。MP5クルツ買えちゃうよ・・・!
A7075という素材は靭性が高いので強いスプリングを使っても亜鉛合金のように割れる心配がありません。
軸受けはORGA AIRSOFTの8mmメタルです。
このメカボックスとORGA AIRSOFTの軸受けは寸法の相性が良く、ガンプラのスナップフィットの如くビタッとハマります。示し合わせたかのようなはめあい公差。
一応、流し込みタイプの瞬間接着剤で固定しました。
で!
セレクタープレートはライラクスのスタンダード用を使いますが6mm軸受け用なので8mm軸受けでも使えるように加工します。
8mm軸受けに干渉しないように溝の幅をリューターで拡張しました。
これで軸受けに干渉せずに動くようになりました。
レトロアームズからロープロファイルブッシングという薄い軸受けが売っているのでそれであればメカボから飛び出ないので今回のような加工する必要はありません。
チャンバーはACE1ARMSのポリカーボネートチャンバーにします。プラなので軽量!いつもはライラクスのワイドユースメタルチャンバーを使っていますが、今回は軽さ重視ということでコレにしました。
1200円という価格も手を出しやすいですね。
アームがバチピタでハマっていて精度は良いですね。
ただし、アームに押しゴムが斜めに貼り付けられていたのでコレはNG。剥がしてしまいます。
パッキンと押しゴムはマルイ純正を使います。
ACE1ARMSのパッキンは以前使いましたがツルツルしててHOPの掛かりがいまいちでした。
ライラクスのブライトバレルをアウターバレルの長さに合わせてカットして面取り。
今回は165mmになりました。
組み上げたらこんな感じです。チャンバーの内径もマルイと同じで、そのままでも大きなエア漏れはなさそうな感じはしますが、一応コーキング剤で機密取りをしました。
チャンバーはメーカーごとに寸法がかなり違うのでサードパーティ製を組む場合は加工が必須です。加工せずに交換してもたまたまノズルの長さチャンバーの寸法がバチピタになって初速が上がることもまぐれで起こりますが、Amazonのレビューや組んだ方のレビューを見ているとチャンバー交換で初速が下がっただとか、精度が下がったというのも多く見かけるので特に理由なく変える場所ではないですね。
マルイの電動ガンに関してはチャンバーは純正のままで良いかと思います。
ということで今回は165mmというバレルの長さを基準にメカボを構成していくことになります。
最近はセミのキレが良い電動ガンがトレンドらしいのでSHSのDSGを入れてみます。
どうせ165mmのバレルに対しては加速シリンダーを使うし、高強度のレトロメカボなのでDSGもいけるやん!という安易な考えです(笑)パッケージがCNC ProductionとなっていますがSHSですよねこれ?
通常の電動ガンはセクターギヤが1回転で一発撃てますが、DSGはギヤが1回転で2回撃てるというものになります。
モーターの回転が通常の半分で1発撃てるわけですからその分、キレがおおよそ半分になると考えて良いです。
DSGはアメリカのシグテックが発売したギヤです。
シグテックのDSGはデュアルセクターギヤと言い、SHSのDSGはダブルセクターギヤと言います。
シグテックもSHSも略すとDSGになるのでややこしいですね。もちろんSHSがパクりですが、シグテックのDSGと比べると価格が1/4程度なので手が出しやすいのです。
ギヤ構成はこのような感じ。スパーはSHSの18:1のものを使います。
今回はマルイのサマリウムコバルトモーターを使うのでベベルもマルイのハイサイクル用ベベルギアにします。ベベルとピニオンの相性はややこしいので同メーカーにするのが良いです。歯の角度やら深さがメーカーごとに微妙に違うのでバラバラの組み合わせはメンドクサイです。
また、このベベルギヤはギヤがそのままラッチのかかるカムの役割を果たします。つまり10箇所にカムがあるということなのでロックタイムが短くなるのも特徴です。
電動ガンのギヤはセミで撃った後にピストンスプリングの力に押されて一瞬逆回転してから完全停止します。その逆回転を止めるのが逆転防止ラッチとベベルギヤになります。
ラッチの掛かるカムの数は電動ガンによって異なります。
マルイはハイサイクル電動ガンと次世代電動ガンはこのカムが10個のタイプのベベルギヤですが、スタンダード電動ガンはカムが4つです。
因みにハイサイクルじゃない方のMP5kやファマスなど、マルイの中でも初期に発売された電動ガンはこの記事投稿時点で生産されている新品でもカムが2箇所しかないベベルギヤを使っています。
カムが2箇所しかないと撃った後に逆転する時間が体感できるほどになります。セミで撃った後に「ウニュ」と逆転する音が聞こえるくらいです。
カムが2箇所だけのベベルギヤを使った電動ガンでリポを使い、レスポンスを良くしてしまうとセミで鬼連射したときに逆回転しているギヤが止まる前にスイッチが入って正回転します。そうなると戻ろうとしているピストンと正回転してきたセクターの歯の山同士がぶつかってクラッシュしてしまうことがあります。
STINGERのお客様でも箱出しクルツをリポで作動させていて定例会3回目でピスクラしてしまった方も居ます。
ですので、リポが主流なこのご時世ではベベルのカム数は最低でも4枚。レスポンスを良くしているカスタムならばカムが10箇所のベベルを使う事をオススメします。
カムの数が多ければ多いほど逆転時間は短くなりますので体感レスポンスにも寄与しますし、トラブルはカム2箇所のベベルより遥かに少なくなります。
で、軽く仮組して各部の動作チェックをしたところ、DSGのカットオフカムの角が立ちすぎていてライラクスのハードカットオフレバーに引っかかる感じがしました。
SHSのDSGとライラのカットオフレバーの組み合わせで1年ほどでカットオフ側がかなり摩耗しているという記事を見つけたのでエッジはリューターで落として丸めてみました。
これで引っかかる感じは無くなりました。
サードパーティ製同士を組み合わせる場合はこういう一つ一つのチェックが重要です。
後はDSGのネジが緩んでトラブってしまうという話も聞いたことがあるのでネジを一度外して確認後、ネジロック剤でガッチリ固定!
ガンジニアさんのYoutube動画で紹介されている通りのピニオンベベル基準でシム調整しました。
それぞれのギヤの歯面が最大限かみ合うようにしつつ、スパーとセクターはギリギリ擦らない程度に隙間を開けます。
ピニオンとベベルの関係はシビアです。
モーターのガタつきを考慮してピニオンの歯の山とベベルの歯の谷の間に0.1mm~0.2程度の隙間を設けるように調整すると良いです。
次にDSGに付属していたタペットプレートの調整をしていきますがそれは次回!
この計画はあとメカボ中編・メカボ後編・仕上げ編で終りかな??多分(笑)
その⑥メカボ中編へ
いよいよメカボックスに手を付けていきます。
レシーバーの歪んだところを直したり、メカボが水平になるように調整する作業が一番の難所だったのでピークは越えた感じですね。
これまでの作業内容は下記リンクから飛べます。
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その④ ストック軽量化
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その③ 外装仕上げ
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その② レシーバーとメカボの位置調整
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その① ストック基部の新造
さて、外装同様にメカボも様々なメーカーのパーツを組み合わせて作っていきます。
メカボのパーツメーカーも基本的にはマルイの寸法を参考にして作られていますが、微妙に設計に違いがあったりします。
そういったパーツ群をいきなり組んで動かすと思いもよらぬトラブルが起こる場合がありますので、今回はパーツごとの下処理、パーツ同士の組み合わせが大丈夫かどうかなどを確認していきます。
軽量に作るのが最大の目的なのでレトロアームズの超々ジュラルミンメカボックスを使います。A7075は軽量かつ耐衝撃性に優れた素材になります。18000円の高級メカボックスです。MP5クルツ買えちゃうよ・・・!
A7075という素材は靭性が高いので強いスプリングを使っても亜鉛合金のように割れる心配がありません。
軸受けはORGA AIRSOFTの8mmメタルです。
このメカボックスとORGA AIRSOFTの軸受けは寸法の相性が良く、ガンプラのスナップフィットの如くビタッとハマります。示し合わせたかのようなはめあい公差。
一応、流し込みタイプの瞬間接着剤で固定しました。
で!
セレクタープレートはライラクスのスタンダード用を使いますが6mm軸受け用なので8mm軸受けでも使えるように加工します。
8mm軸受けに干渉しないように溝の幅をリューターで拡張しました。
これで軸受けに干渉せずに動くようになりました。
レトロアームズからロープロファイルブッシングという薄い軸受けが売っているのでそれであればメカボから飛び出ないので今回のような加工する必要はありません。
チャンバーはACE1ARMSのポリカーボネートチャンバーにします。プラなので軽量!いつもはライラクスのワイドユースメタルチャンバーを使っていますが、今回は軽さ重視ということでコレにしました。
1200円という価格も手を出しやすいですね。
アームがバチピタでハマっていて精度は良いですね。
ただし、アームに押しゴムが斜めに貼り付けられていたのでコレはNG。剥がしてしまいます。
パッキンと押しゴムはマルイ純正を使います。
ACE1ARMSのパッキンは以前使いましたがツルツルしててHOPの掛かりがいまいちでした。
ライラクスのブライトバレルをアウターバレルの長さに合わせてカットして面取り。
今回は165mmになりました。
組み上げたらこんな感じです。チャンバーの内径もマルイと同じで、そのままでも大きなエア漏れはなさそうな感じはしますが、一応コーキング剤で機密取りをしました。
チャンバーはメーカーごとに寸法がかなり違うのでサードパーティ製を組む場合は加工が必須です。加工せずに交換してもたまたまノズルの長さチャンバーの寸法がバチピタになって初速が上がることもまぐれで起こりますが、Amazonのレビューや組んだ方のレビューを見ているとチャンバー交換で初速が下がっただとか、精度が下がったというのも多く見かけるので特に理由なく変える場所ではないですね。
マルイの電動ガンに関してはチャンバーは純正のままで良いかと思います。
ということで今回は165mmというバレルの長さを基準にメカボを構成していくことになります。
最近はセミのキレが良い電動ガンがトレンドらしいのでSHSのDSGを入れてみます。
どうせ165mmのバレルに対しては加速シリンダーを使うし、高強度のレトロメカボなのでDSGもいけるやん!という安易な考えです(笑)パッケージがCNC ProductionとなっていますがSHSですよねこれ?
通常の電動ガンはセクターギヤが1回転で一発撃てますが、DSGはギヤが1回転で2回撃てるというものになります。
モーターの回転が通常の半分で1発撃てるわけですからその分、キレがおおよそ半分になると考えて良いです。
DSGはアメリカのシグテックが発売したギヤです。
シグテックのDSGはデュアルセクターギヤと言い、SHSのDSGはダブルセクターギヤと言います。
シグテックもSHSも略すとDSGになるのでややこしいですね。もちろんSHSがパクりですが、シグテックのDSGと比べると価格が1/4程度なので手が出しやすいのです。
ギヤ構成はこのような感じ。スパーはSHSの18:1のものを使います。
今回はマルイのサマリウムコバルトモーターを使うのでベベルもマルイのハイサイクル用ベベルギアにします。ベベルとピニオンの相性はややこしいので同メーカーにするのが良いです。歯の角度やら深さがメーカーごとに微妙に違うのでバラバラの組み合わせはメンドクサイです。
また、このベベルギヤはギヤがそのままラッチのかかるカムの役割を果たします。つまり10箇所にカムがあるということなのでロックタイムが短くなるのも特徴です。
電動ガンのギヤはセミで撃った後にピストンスプリングの力に押されて一瞬逆回転してから完全停止します。その逆回転を止めるのが逆転防止ラッチとベベルギヤになります。
ラッチの掛かるカムの数は電動ガンによって異なります。
マルイはハイサイクル電動ガンと次世代電動ガンはこのカムが10個のタイプのベベルギヤですが、スタンダード電動ガンはカムが4つです。
因みにハイサイクルじゃない方のMP5kやファマスなど、マルイの中でも初期に発売された電動ガンはこの記事投稿時点で生産されている新品でもカムが2箇所しかないベベルギヤを使っています。
カムが2箇所しかないと撃った後に逆転する時間が体感できるほどになります。セミで撃った後に「ウニュ」と逆転する音が聞こえるくらいです。
カムが2箇所だけのベベルギヤを使った電動ガンでリポを使い、レスポンスを良くしてしまうとセミで鬼連射したときに逆回転しているギヤが止まる前にスイッチが入って正回転します。そうなると戻ろうとしているピストンと正回転してきたセクターの歯の山同士がぶつかってクラッシュしてしまうことがあります。
STINGERのお客様でも箱出しクルツをリポで作動させていて定例会3回目でピスクラしてしまった方も居ます。
ですので、リポが主流なこのご時世ではベベルのカム数は最低でも4枚。レスポンスを良くしているカスタムならばカムが10箇所のベベルを使う事をオススメします。
カムの数が多ければ多いほど逆転時間は短くなりますので体感レスポンスにも寄与しますし、トラブルはカム2箇所のベベルより遥かに少なくなります。
で、軽く仮組して各部の動作チェックをしたところ、DSGのカットオフカムの角が立ちすぎていてライラクスのハードカットオフレバーに引っかかる感じがしました。
SHSのDSGとライラのカットオフレバーの組み合わせで1年ほどでカットオフ側がかなり摩耗しているという記事を見つけたのでエッジはリューターで落として丸めてみました。
これで引っかかる感じは無くなりました。
サードパーティ製同士を組み合わせる場合はこういう一つ一つのチェックが重要です。
後はDSGのネジが緩んでトラブってしまうという話も聞いたことがあるのでネジを一度外して確認後、ネジロック剤でガッチリ固定!
ガンジニアさんのYoutube動画で紹介されている通りのピニオンベベル基準でシム調整しました。
それぞれのギヤの歯面が最大限かみ合うようにしつつ、スパーとセクターはギリギリ擦らない程度に隙間を開けます。
ピニオンとベベルの関係はシビアです。
モーターのガタつきを考慮してピニオンの歯の山とベベルの歯の谷の間に0.1mm~0.2程度の隙間を設けるように調整すると良いです。
シム調整完了〜! pic.twitter.com/50acWBHx8D
— 大門団長@サバゲーフィールドSTINGERオーナー (@daimondanchou) July 23, 2019
次にDSGに付属していたタペットプレートの調整をしていきますがそれは次回!
この計画はあとメカボ中編・メカボ後編・仕上げ編で終りかな??多分(笑)
その⑥メカボ中編へ
2019年07月25日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その④ ストックを大改造!
その③からの続きです。
まだまだ続きますフルメタル軽量M4計画!
今回の計画は題名の通り、フルメタルでありながら軽量にするというのが目的なのですが、軽さを追求する際にネックになるのがこのVFCのQRSワイヤーストック。
VFCのQRSワイヤーストックは非常に使い勝手が良く、普通に使っている分には何の不満もありません。
しかし、今回はフルメタルで1500g以下が目標です。なるべく各部を軽くしたいのでスチール製のロッドを軽くしていきます。
ただ単純に軽くしたいだけであればプラ製のストックパイプにM4カービンのストックでも付ければ、それが一番軽い構成になると思います。
ですが今回のフルメタル軽量M4はサバゲーでのメインウェポンにしたいのである程度ゲームでの使い勝手も意識したいところ!
ストックパイプに1200mAhのスティックタイプのリポだとちょっと容量が心もとないのです。VFCのQRSワイヤーストックはコンパクトな形状でありながら最大で7.4V 2200mAhのPEQバッテリーが入るので耐久ゲームに出る私にとっては必要不可欠なのである。
ということでかなり面倒ですがスチール製のロッドをアルミに置換して軽量化を図っていきたいと思います。
外径9.5mmのアルミパイプを通販で購入!購入時にオーダーでQRSのロッドと同じ長さにカットしてもらいました。
このストックは3ポジションなので3箇所に切り欠きがあります。
無垢のアルミパイプにも溝を掘ってロックが掛かるように加工していきたいと思います。
インパクトドライバーで3.5mmの穴を空け、その穴をガイドにして鉄ヤスリで溝を掘りました。
本当はフライス盤でやるような加工なのですがいかんせん持っていないので(汗)
最近は大門団長YouTubeチャンネルでハイキャパカスタム生配信をやっていて、そこでもフライス盤が必要な場面があるので本当は欲しいんですが、価格に見合うほど使う頻度が無いので買うまでには至っていません。
溝を掘るのは1本だけでOKなので今度はもう一方のアルミパイプを加工していきます。
もう片方はこのように長い溝を掘る必要があるのでマーキングしました。
ドリルとリューターを駆使してなんとか同じように加工してみました。フライス盤あったらなぁ・・・。
ブログ上ではサラッと終わってますが結構めんどくさかったです(笑)
マネする人は居ないと思いますが、インパクトドライバで穴を沢山空け、リューターで穴を繋げてから鉄ヤスリで整えました。
本来ならフライス盤でやればすぐに綺麗に仕上がります。
近所でフライス盤とか旋盤を貸してくれる工場とかあればいいのになぁ・・・。
これでロッドの軽量化は完了!無駄に溝を増やして5ポジションにしてみました(笑)
コーケン様でつや消しブラックアルマイトしてもらって完成!
綺麗にアルマイトされててちょっと感動!
他にもレトロアームズのトリガーなどもアルマイトしてもらいました。
17色から色を選べて小さいものなら10点まで5400円程度でやってくれます。
依頼して1週間で返ってきました。
ストックのロッドが入る穴も加工していきます。
回転防止の為のリブがありましたが、今回はこれを削り取っていきます。
そもそも構造的に回転しないし最終的にはピン止めするのでリブは無くても大丈夫かと。
ストック本体も加工していきます。
メンテナンス時にバッテリーコネクターを付けたまま取り外しできるように配線穴を拡張していきます。
インパクトドライバーの3mmで適当に穴を空け・・・
4mmのドリルで更に穴を拡張し・・・
整えて完成!
使い勝手向上&軽量化も出来て一石二鳥!
因みに現行のQRSワイヤーストックはバージョンアップされ、最初からこのように穴が拡張されています。
私はこのストックの初期ロットを3つも買ってしまったので自分で穴開けしなければならないのです(笑)
では加工前との重さ比較です。
改造前
改造後
375g-223g=152g
なんと152gも軽くすることに成功しました!1500g以下を目指す中での152g軽量化はかなりの成果かと!
組んで動作チェックしましたが問題はありませんでした。
外装はこれで全ての工程が完了!次回からようやくメカボックスの組み立てに入ります。
ということでまた次回!
その⑤へ
まだまだ続きますフルメタル軽量M4計画!
今回の計画は題名の通り、フルメタルでありながら軽量にするというのが目的なのですが、軽さを追求する際にネックになるのがこのVFCのQRSワイヤーストック。
VFCのQRSワイヤーストックは非常に使い勝手が良く、普通に使っている分には何の不満もありません。
しかし、今回はフルメタルで1500g以下が目標です。なるべく各部を軽くしたいのでスチール製のロッドを軽くしていきます。
ただ単純に軽くしたいだけであればプラ製のストックパイプにM4カービンのストックでも付ければ、それが一番軽い構成になると思います。
ですが今回のフルメタル軽量M4はサバゲーでのメインウェポンにしたいのである程度ゲームでの使い勝手も意識したいところ!
ストックパイプに1200mAhのスティックタイプのリポだとちょっと容量が心もとないのです。VFCのQRSワイヤーストックはコンパクトな形状でありながら最大で7.4V 2200mAhのPEQバッテリーが入るので耐久ゲームに出る私にとっては必要不可欠なのである。
ということでかなり面倒ですがスチール製のロッドをアルミに置換して軽量化を図っていきたいと思います。
外径9.5mmのアルミパイプを通販で購入!購入時にオーダーでQRSのロッドと同じ長さにカットしてもらいました。
このストックは3ポジションなので3箇所に切り欠きがあります。
無垢のアルミパイプにも溝を掘ってロックが掛かるように加工していきたいと思います。
インパクトドライバーで3.5mmの穴を空け、その穴をガイドにして鉄ヤスリで溝を掘りました。
本当はフライス盤でやるような加工なのですがいかんせん持っていないので(汗)
最近は大門団長YouTubeチャンネルでハイキャパカスタム生配信をやっていて、そこでもフライス盤が必要な場面があるので本当は欲しいんですが、価格に見合うほど使う頻度が無いので買うまでには至っていません。
溝を掘るのは1本だけでOKなので今度はもう一方のアルミパイプを加工していきます。
もう片方はこのように長い溝を掘る必要があるのでマーキングしました。
ドリルとリューターを駆使してなんとか同じように加工してみました。フライス盤あったらなぁ・・・。
ブログ上ではサラッと終わってますが結構めんどくさかったです(笑)
マネする人は居ないと思いますが、インパクトドライバで穴を沢山空け、リューターで穴を繋げてから鉄ヤスリで整えました。
本来ならフライス盤でやればすぐに綺麗に仕上がります。
近所でフライス盤とか旋盤を貸してくれる工場とかあればいいのになぁ・・・。
これでロッドの軽量化は完了!無駄に溝を増やして5ポジションにしてみました(笑)
コーケン様でつや消しブラックアルマイトしてもらって完成!
綺麗にアルマイトされててちょっと感動!
他にもレトロアームズのトリガーなどもアルマイトしてもらいました。
17色から色を選べて小さいものなら10点まで5400円程度でやってくれます。
依頼して1週間で返ってきました。
ストックのロッドが入る穴も加工していきます。
回転防止の為のリブがありましたが、今回はこれを削り取っていきます。
そもそも構造的に回転しないし最終的にはピン止めするのでリブは無くても大丈夫かと。
ストック本体も加工していきます。
メンテナンス時にバッテリーコネクターを付けたまま取り外しできるように配線穴を拡張していきます。
インパクトドライバーの3mmで適当に穴を空け・・・
4mmのドリルで更に穴を拡張し・・・
整えて完成!
使い勝手向上&軽量化も出来て一石二鳥!
因みに現行のQRSワイヤーストックはバージョンアップされ、最初からこのように穴が拡張されています。
私はこのストックの初期ロットを3つも買ってしまったので自分で穴開けしなければならないのです(笑)
では加工前との重さ比較です。
改造前
改造後
375g-223g=152g
なんと152gも軽くすることに成功しました!1500g以下を目指す中での152g軽量化はかなりの成果かと!
組んで動作チェックしましたが問題はありませんでした。
今回のブログで加工したQRSストックの動作です。
— 大門団長@STINGERオーナー (@daimondanchou) July 25, 2019
鉄製のロッドをアルミパイプに交換して152gの軽量化に成功したのでストックの初速が上がりました笑https://t.co/ctidnObAGa pic.twitter.com/3tpUDm29Tz
外装はこれで全ての工程が完了!次回からようやくメカボックスの組み立てに入ります。
ということでまた次回!
その⑤へ
2019年06月24日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その③
その②からの続きです。
さて、前回でシリンダー、チャンバー、バレルの中心線を合わせるという作業は完了しました。
今回はレシーバーの細かいレバー類を取り付け&アウターの長さを決定していきたいと思います。
まずはロアレシーバーの細かいパーツを組み上げていきます。
今回は軽量化&ドレスアップのため、G&Pのプラ製トリガーガードを取り付けていきます。
形状はナイツのやつですね。
G&Pのトリガーガードの穴の内径がプッシュピンとスプリングよりも狭かったので4mmドリルで拡張!!
海外パーツに海外パーツを取り付けるには兎にも角にも加工が必須ですね。
取付完了!
マガジンキャッチはこれを使います。
SP製のアルミ削り出しのやつですね。
アンビでボタンが大型化されています。非常に軽量で18gしかありません。
ボルトリリースレバーは東京マルイ純正のものを使用します。
ロワレシーバーはこんな感じです。
お次はアッパーレシーバーです。
ダミーボルトを取り付けていきます。
このレシーバーに付属していたダミーボルトが取り付けできないってどういうこと~!!!
つくづく微妙ですね~G&Gのマグネシウムレシーバー。
まぁ古い製品なのでしょうがないですね。
怒りを込めてレシーバー側の干渉する段差をリューターで削りました(笑)ダミーボルトの羽をカットするのでも良かったのですがね。
イジェクションポートも付属の物を取り付けましたがロックピンが無いので空きっぱなしという仕様!!う~ん。そのうちマルイのに変えよう。
レシーバーに付属していたボルトフォアードアシストノブが重く感じたので今回はレトロアームズのものを取り付けます。
これもメカボックスと同じようにA7075(超々ジュラルミン)からの削り出しです。
G.A.Wさんで取り扱いがなかったのでレトロアームズの公式通販ページから個人輸入しました。
グレーとブラックを1個づつ注文しましたがほぼ同じ色でした(汗)
左がグレー、右がブラック
肉眼だとよーく目を凝らしてみないと違いが分からないレベルです。
レシーバーに付属していたスチール製のフォアードアシストノブは22g
レトロアームズのノブは8g
微々たる差ですが手に持ってみると結構違いを感じるんですよね。
軽い銃を作るにはこういったパーツ一つ一つの重量が積もりに積もっていくので拘ります。
チャージングハンドルはG&Pのプラスチック製のものにします。軽量です。
めちゃくちゃ大げさなシボ加工がされているうえ、やたらテカテカなのが気になる(笑)
これでアッパーは完成!
アウターはこれを使います。
こんな感じにしました。アウターバレルよりKM企画のサイレンサーの方が軽いのでサイレンサーをアウターの代わりに使う感じですね。
いつものスタイルです(笑)
本当はSLRのハイダーにしてハンドガードとお揃いにしたかったのですが重量が90gもあり、ハイダーの中でも重い方なので今回はナシ。
レールを取り付けるとマズルはほぼツライチになります。
ちょっと寸詰まり感がありますがこんなもんかな~と。
フリップアップサイトとハンドストップでも付ければ印象良くなるんじゃないかなと。
本当はこんなスタイルが理想でした。
諸々組み付けてここまで形になりました。
アウターがこの長さだとインナーバレルは21cmになりますね。今回もこの21cmの長さを基準にメカボックスの中身を作っていくことにします。
セレクターはマガジンキャッチに付いてきたものをとりあえずで付けてみましたがミリタリー感の無い形状をしているのでマルイ純正にしようかな・・・。
トリガーもレトロアームズの面白い形のやつにしましたがまだアルマイト加工(色付け)していないので変更の余地ありですね。
あとはワイヤーストックの軽量化もする予定です。
このロッドがスチール製で重たいので軽量なアルミパイプに置換したいと考えておりますがそれはまた今度ですね。
ということでまた次回!
その④へ
さて、前回でシリンダー、チャンバー、バレルの中心線を合わせるという作業は完了しました。
今回はレシーバーの細かいレバー類を取り付け&アウターの長さを決定していきたいと思います。
まずはロアレシーバーの細かいパーツを組み上げていきます。
今回は軽量化&ドレスアップのため、G&Pのプラ製トリガーガードを取り付けていきます。
形状はナイツのやつですね。
G&Pのトリガーガードの穴の内径がプッシュピンとスプリングよりも狭かったので4mmドリルで拡張!!
海外パーツに海外パーツを取り付けるには兎にも角にも加工が必須ですね。
取付完了!
マガジンキャッチはこれを使います。
SP製のアルミ削り出しのやつですね。
アンビでボタンが大型化されています。非常に軽量で18gしかありません。
ボルトリリースレバーは東京マルイ純正のものを使用します。
ロワレシーバーはこんな感じです。
お次はアッパーレシーバーです。
ダミーボルトを取り付けていきます。
このレシーバーに付属していたダミーボルトが取り付けできないってどういうこと~!!!
つくづく微妙ですね~G&Gのマグネシウムレシーバー。
まぁ古い製品なのでしょうがないですね。
怒りを込めてレシーバー側の干渉する段差をリューターで削りました(笑)ダミーボルトの羽をカットするのでも良かったのですがね。
イジェクションポートも付属の物を取り付けましたがロックピンが無いので空きっぱなしという仕様!!う~ん。そのうちマルイのに変えよう。
レシーバーに付属していたボルトフォアードアシストノブが重く感じたので今回はレトロアームズのものを取り付けます。
これもメカボックスと同じようにA7075(超々ジュラルミン)からの削り出しです。
G.A.Wさんで取り扱いがなかったのでレトロアームズの公式通販ページから個人輸入しました。
グレーとブラックを1個づつ注文しましたがほぼ同じ色でした(汗)
左がグレー、右がブラック
肉眼だとよーく目を凝らしてみないと違いが分からないレベルです。
レシーバーに付属していたスチール製のフォアードアシストノブは22g
レトロアームズのノブは8g
微々たる差ですが手に持ってみると結構違いを感じるんですよね。
軽い銃を作るにはこういったパーツ一つ一つの重量が積もりに積もっていくので拘ります。
チャージングハンドルはG&Pのプラスチック製のものにします。軽量です。
めちゃくちゃ大げさなシボ加工がされているうえ、やたらテカテカなのが気になる(笑)
これでアッパーは完成!
アウターはこれを使います。
こんな感じにしました。アウターバレルよりKM企画のサイレンサーの方が軽いのでサイレンサーをアウターの代わりに使う感じですね。
いつものスタイルです(笑)
本当はSLRのハイダーにしてハンドガードとお揃いにしたかったのですが重量が90gもあり、ハイダーの中でも重い方なので今回はナシ。
レールを取り付けるとマズルはほぼツライチになります。
ちょっと寸詰まり感がありますがこんなもんかな~と。
フリップアップサイトとハンドストップでも付ければ印象良くなるんじゃないかなと。
本当はこんなスタイルが理想でした。
諸々組み付けてここまで形になりました。
アウターがこの長さだとインナーバレルは21cmになりますね。今回もこの21cmの長さを基準にメカボックスの中身を作っていくことにします。
セレクターはマガジンキャッチに付いてきたものをとりあえずで付けてみましたがミリタリー感の無い形状をしているのでマルイ純正にしようかな・・・。
トリガーもレトロアームズの面白い形のやつにしましたがまだアルマイト加工(色付け)していないので変更の余地ありですね。
あとはワイヤーストックの軽量化もする予定です。
このロッドがスチール製で重たいので軽量なアルミパイプに置換したいと考えておりますがそれはまた今度ですね。
ということでまた次回!
その④へ
2019年06月18日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その②
その①からの続きです。
その①でも解説しましたが電動ガンはシリンダー、チャンバー、バレルが同一軸線上に位置していなければなりません。
「いや、普通そうなるじゃん」
ごもっともなツッコミでございます。
ただしそれはマトモなメーカーの箱出し電動ガンの場合のみです。
今回のようにバラバラのメーカーのパーツを組み合わせると一見すると分かり辛い微妙な寸法違いが積もり積もって大きなズレとなり、弾道や初速に大きく悪影響を及ぼしてしまう恐れがあります。
マルイの電動ガンのチャンバーを社外製に変えたら初速が下がった!給弾不良を起こすようになった!このパーツダメです使えません!という話をよく聞きます。それはマルイのベストなパーツの位置関係を社外製を入れて崩したから起こることなのです。
社外製のパーツを入れる際は上下左右を調整して真出しし、ノズルも適正な長さの物に変えてBB弾の保持位置を調整するという基本的に守るべきルールさえクリアすればいいのです。相当歪んだチャンバーじゃない限りは大体のメーカーのものは普通に使えますよ。
で!
その①では各パーツの設計のズレなどを仮組みして確認したところ、G&GのマグネシウムレシーバーにレトロアームズのCNCメカボックスを入れるとメカボックスが傾いて固定されることが判明!
今回はそのズレを修正して、シリンダー、チャンバー、バレルを一直線にするところまでいきたいと思います。
↑の写真の穴を見て下さい。
レシーバーのピン穴とメカボックスのピン穴が微妙にズレていることがわかるでしょうか。
これが正しいメカボックスの位置(角度)なのですが、レシーバーの穴がズレている為にこのままピンを挿してしまうとメカボックスが下方に傾いてしまいます。
傾いていても普通に組めたりしますが、ノズルの前後運動に負荷がかかって壊れてしまうことが容易に予想できるので今回はレシーバー側の穴の位置をずらしたいと思います。
今回の施術はまず下記のような流れになります。
レシーバーの穴を上にずらしたいので・・・
上側をリューターで削って楕円の穴を作ります。
下側をこのように埋めて完成となります。
プラモデル製作やロボットメカの原型製作でもダボ穴の位置を微調整したい場合に行っている手段です。
穴を加工前にここに0.8mm厚のプラ板を貼ってメカボックスが傾かないように下支えします。
まずはリューターでレシーバー側の穴を少し上側に広げました。
今回は穴埋めには瞬間接着剤のシアノンDWを使います。瞬着硬化剤も必要です。
今回のように0.5mm程度の小さな隙間を埋める場合、ポリエステルパテやエポキシパテだと粘度が高すぎて精度の高い仕上がりにならないのと、硬化後もそこまで硬くはならないので使用しません。
シアノンDWは接着用途以外にも隙間のパテ埋めに適しており、硬化後の強度も高いです。
イジェクションポート用の棒が同径だったのでこれを穴埋めの治具として使います。
シリコーンバリアーを塗布してシアノンDWが棒にくっつかないように下処理をしました。
くちびるに塗るメンソレータムでも大丈夫です。
棒をこのように挿して・・・
シアノンDWを隙間に流し込み、スプレープライマーを吹き付けて強制的に硬化させます。
隙間に軽く塗布すれば毛細管現象で勝手に奥まで流れ込んでくれます。
硬化後に棒を抜き取りました。シリコーンバリアーのおかげで棒にはシアノンが付きません。
はみ出た部分をデザインナイフで除去して埋め作業は完了。
最終的にフレームを塗装するのであれば穴の周辺はヤスリでもっと綺麗にして塗装すれば完璧になりますが今のところ、塗装する予定はないのでヤスリは使いませんでした。
アンチローテンションピンだとこのように加工した部分は隠れてしまうので全然問題ナシ!!
ピン位置の調整は完了!
さて、チャンバーとアウターバレルベースを取り付けてみて位置があっているかを確認していきます。
チャンバーはライラクスのワイドユースメタルチャンバーです。
メタルチャンバーは重たいのでもしかしたら今後プラチャンバーにするかもです。
今回は軽さを重視してライラクスのアウターバレルベースを使ってみます。これもメカボックスと同じA7075からの削り出しなので非常に軽量です。
これにアウターバレルピースというエクステンションバレルを継ぎ足していく感じですね。
取り付けようと思ったらこの面が微妙に歪んでてバレルベースがしっかり密着しないことが判明!微妙な湾曲のせいでバレルベースが斜めになってしまいます。
これを無視して取り付けるとバレル自体が傾いてしまいます。例えば20センチくらいのインナーバレルなら先端は中心から3mmくらいズレます。つまり真っすぐ撃ったつもりでもあさっての方向に飛んでいくということになりますので修正は必須ですね。
G&Gのマグネシウムレシーバーはダメダメですね(笑)
鉄ヤスリで面出ししました。
それにしてもこのレシーバー、マグネシウムだから柔らかくて削りやすいですね。プラのレシーバー削ってる時と大差ないです。
サバゲーで使用している時の強度がかなり心配・・・!
お!ビタっと密着してガタは無くなりました!
アウターバレルベースをしっかりと固定し、各パーツが同軸線上に配置されているかを確認していくのでハンドガードに付属しているバレルナットも取り付けていきます。
ハンドガードはDYTACのSLR 6.7" Helix Ultra Lite M-LOK Railを選定しました。SLR社の正式ライセンス商品です。
カッコいいしとにかく軽い!
因みに6.7インチのHelixのM-LOKバージョンは日本には入ってきていないので香港のショップから個人輸入しました。
KeyModバージョンは日本に入ってきていましたが即完売していましたね。
ということで仮組み!
うむ、真出しは大丈夫かと!
シリンダー位置、チャンバー、アウターバレルの中心線が同じになりました。
主要部品の仮組みした姿がこちら!なかなかイイ感じじゃないか!?
主要部品は全て別のメーカーです。
やはりここまでバラバラだとパーツの合いをいちいちチェックして修正していかないといけないので大変ですね。
VFCとかライラクスだけとかならそこまで苦労しない気もしますが。
ミリタリー感を出す為にA2グリップでもいいかな~と思ったり。
現時点での重さはなんとたったの783g!!フルメタルでこれですよ!
これだけ組んで783gならメカボックス組んでモーターとかバレル入れてもかなり軽く仕上がる予感!!
もしかしたらフルメタルで1500g以下に収められるかも!?
ということでまた次回!
その③へ
その①でも解説しましたが電動ガンはシリンダー、チャンバー、バレルが同一軸線上に位置していなければなりません。
「いや、普通そうなるじゃん」
ごもっともなツッコミでございます。
ただしそれはマトモなメーカーの箱出し電動ガンの場合のみです。
今回のようにバラバラのメーカーのパーツを組み合わせると一見すると分かり辛い微妙な寸法違いが積もり積もって大きなズレとなり、弾道や初速に大きく悪影響を及ぼしてしまう恐れがあります。
マルイの電動ガンのチャンバーを社外製に変えたら初速が下がった!給弾不良を起こすようになった!このパーツダメです使えません!という話をよく聞きます。それはマルイのベストなパーツの位置関係を社外製を入れて崩したから起こることなのです。
社外製のパーツを入れる際は上下左右を調整して真出しし、ノズルも適正な長さの物に変えてBB弾の保持位置を調整するという基本的に守るべきルールさえクリアすればいいのです。相当歪んだチャンバーじゃない限りは大体のメーカーのものは普通に使えますよ。
で!
その①では各パーツの設計のズレなどを仮組みして確認したところ、G&GのマグネシウムレシーバーにレトロアームズのCNCメカボックスを入れるとメカボックスが傾いて固定されることが判明!
今回はそのズレを修正して、シリンダー、チャンバー、バレルを一直線にするところまでいきたいと思います。
↑の写真の穴を見て下さい。
レシーバーのピン穴とメカボックスのピン穴が微妙にズレていることがわかるでしょうか。
これが正しいメカボックスの位置(角度)なのですが、レシーバーの穴がズレている為にこのままピンを挿してしまうとメカボックスが下方に傾いてしまいます。
傾いていても普通に組めたりしますが、ノズルの前後運動に負荷がかかって壊れてしまうことが容易に予想できるので今回はレシーバー側の穴の位置をずらしたいと思います。
今回の施術はまず下記のような流れになります。
レシーバーの穴を上にずらしたいので・・・
上側をリューターで削って楕円の穴を作ります。
下側をこのように埋めて完成となります。
プラモデル製作やロボットメカの原型製作でもダボ穴の位置を微調整したい場合に行っている手段です。
穴を加工前にここに0.8mm厚のプラ板を貼ってメカボックスが傾かないように下支えします。
まずはリューターでレシーバー側の穴を少し上側に広げました。
今回は穴埋めには瞬間接着剤のシアノンDWを使います。瞬着硬化剤も必要です。
今回のように0.5mm程度の小さな隙間を埋める場合、ポリエステルパテやエポキシパテだと粘度が高すぎて精度の高い仕上がりにならないのと、硬化後もそこまで硬くはならないので使用しません。
シアノンDWは接着用途以外にも隙間のパテ埋めに適しており、硬化後の強度も高いです。
イジェクションポート用の棒が同径だったのでこれを穴埋めの治具として使います。
シリコーンバリアーを塗布してシアノンDWが棒にくっつかないように下処理をしました。
くちびるに塗るメンソレータムでも大丈夫です。
棒をこのように挿して・・・
シアノンDWを隙間に流し込み、スプレープライマーを吹き付けて強制的に硬化させます。
隙間に軽く塗布すれば毛細管現象で勝手に奥まで流れ込んでくれます。
硬化後に棒を抜き取りました。シリコーンバリアーのおかげで棒にはシアノンが付きません。
はみ出た部分をデザインナイフで除去して埋め作業は完了。
最終的にフレームを塗装するのであれば穴の周辺はヤスリでもっと綺麗にして塗装すれば完璧になりますが今のところ、塗装する予定はないのでヤスリは使いませんでした。
アンチローテンションピンだとこのように加工した部分は隠れてしまうので全然問題ナシ!!
ピン位置の調整は完了!
さて、チャンバーとアウターバレルベースを取り付けてみて位置があっているかを確認していきます。
チャンバーはライラクスのワイドユースメタルチャンバーです。
メタルチャンバーは重たいのでもしかしたら今後プラチャンバーにするかもです。
今回は軽さを重視してライラクスのアウターバレルベースを使ってみます。これもメカボックスと同じA7075からの削り出しなので非常に軽量です。
これにアウターバレルピースというエクステンションバレルを継ぎ足していく感じですね。
取り付けようと思ったらこの面が微妙に歪んでてバレルベースがしっかり密着しないことが判明!微妙な湾曲のせいでバレルベースが斜めになってしまいます。
これを無視して取り付けるとバレル自体が傾いてしまいます。例えば20センチくらいのインナーバレルなら先端は中心から3mmくらいズレます。つまり真っすぐ撃ったつもりでもあさっての方向に飛んでいくということになりますので修正は必須ですね。
G&Gのマグネシウムレシーバーはダメダメですね(笑)
鉄ヤスリで面出ししました。
それにしてもこのレシーバー、マグネシウムだから柔らかくて削りやすいですね。プラのレシーバー削ってる時と大差ないです。
サバゲーで使用している時の強度がかなり心配・・・!
お!ビタっと密着してガタは無くなりました!
アウターバレルベースをしっかりと固定し、各パーツが同軸線上に配置されているかを確認していくのでハンドガードに付属しているバレルナットも取り付けていきます。
ハンドガードはDYTACのSLR 6.7" Helix Ultra Lite M-LOK Railを選定しました。SLR社の正式ライセンス商品です。
カッコいいしとにかく軽い!
因みに6.7インチのHelixのM-LOKバージョンは日本には入ってきていないので香港のショップから個人輸入しました。
KeyModバージョンは日本に入ってきていましたが即完売していましたね。
ということで仮組み!
うむ、真出しは大丈夫かと!
シリンダー位置、チャンバー、アウターバレルの中心線が同じになりました。
主要部品の仮組みした姿がこちら!なかなかイイ感じじゃないか!?
主要部品は全て別のメーカーです。
やはりここまでバラバラだとパーツの合いをいちいちチェックして修正していかないといけないので大変ですね。
VFCとかライラクスだけとかならそこまで苦労しない気もしますが。
ミリタリー感を出す為にA2グリップでもいいかな~と思ったり。
現時点での重さはなんとたったの783g!!フルメタルでこれですよ!
これだけ組んで783gならメカボックス組んでモーターとかバレル入れてもかなり軽く仕上がる予感!!
もしかしたらフルメタルで1500g以下に収められるかも!?
ということでまた次回!
その③へ
2019年05月10日
超軽量なM4をフルメタルで自作する! その①
いやはや、この計画を思い立ってから約2年経ちます(笑)
まぁ計画実行まで2年もの歳月を要したのは私のモチベーションが主な原因ではありますが、それとは別に金銭的な問題もありました。
なにせ電動ガン用の軽いパーツはとにかく高い!もう完全に軽さ=価値なんですよ。
軽い金属を使ったパーツは高い!
1つ高いパーツを買うたびに思いました。「マルイさんの電動ガン買った方が早いやんけ・・・」と。
そのたびにモチベーションが下がっていくという(笑)
というのがあって時間がかかったわけですが、少しづつ軽いパーツを買い集め、最近になってようやく目途が立ちました。
準備編はコチラの記事を参照してください。
余談ですが、私個人のYouTubeチャンネルの登録もお願い致します。
大門団長チャンネル
私は実はレベルアップサバゲーチャンネルへのログイン権限はないので、家で1人でカスタムしたりする配信が出来ません。
個人チャンネルなら気軽にちょっとしたカスタム生配信なども出来るようになりますので是非とも登録をお願い致します。
Youtubeはチャンネル登録者1000人以上いないと生配信できない仕様になっているのでご協力をお願い致します。
さて、やっていきます。
レシーバー:G&G マグネシウムレシーバー
ストック:VFC QRSストック
ハンドガード:DYTAC SLR Ultra Lite 6.7inch
メカボックス:レトロアームズ Ver2
グリップ:ライラクス アクシズグリップ
メカボの中身や仕様はこれから決めていきます。
改めてこの計画の概要を。
私がサバゲーで求めるのは軽くて丈夫で信頼性の高い電動ガン。
一応ミリオタなので実銃と同じ重さ!とか、リアル刻印!とか好きですが、サバゲーに使う電動ガンに限ってはそういったこだわりはありません。
耐久戦にも参加することが多いので、長時間戦う場合は軽い鉄砲の方が疲れないし、匍匐時も軽い方が楽です。いざという時に撃てないと困るので耐久性、信頼性も大事です。
で、ただ軽いだけの電動ガンを作るなら樹脂製のレシーバーにハンドガード無しで細いアウターバレル付けてハイダー無しでも撃てるので電動ガンとしては成立します。
ただ、そうじゃないんですよね。
あまりこだわりは無いと書きましたが、パっと見の外見は普通のM4であることが条件です。私の場合何故かそこにミリオタ的プライドがあるのです。
割り切っていると言いつつもほとんどの人が「これはM4だ」と、認識する外見であることが私の中で譲れない条件なのです。
やっぱりある程度ちゃんとした普通のM4の形をしたものを使いたいのです。
そう言いつつ架空のQRSストックを使うんですけどね。そういった矛盾はだれしも持っていると思います。
QRSは架空だけど、実銃の仕組み的には問題無い形になっているから私的にはOKなのです(笑)
架空だけど実際にあってもおかしくない形で、それが違和感なく、カッコ良ければOKという私の価値観は結構多数派だと思うのですがどうでしょうか。
そしてフルメタルなのに軽い!というところもキモです。
フルメタル電動ガンの定義は明確に決まっていないと思いますが、一般的にはレシーバーがメタルであることが条件かと思います。
また、人によってはハンドガードもメタルじゃないとフルメタルとはいえないという人もいるかと思います。
今回はグリップ以外は全て金属なのでフルメタルと言い切って差し支えないと思います。
ちゃんとM4の外見(私の主観)、フルメタル、それでいていかに軽く作れるかにチャレンジするのが今回の計画です。
さて、組んでいく前に電動ガンを組む上で絶対に気を付けなければならない点を抑えておきます。
それは下記の図のようにバレル、チャンバー、ノズル、メカボックスが一寸のズレもなく同軸線上に配置されていなければならない点。
あとはベベルギヤの中心から伸びた線上にモーターのシャフトが重なっていなければならない点です。
チャンバーの給弾口とマガジンの位置関係はそこまでシビアじゃないのでさほど気にしなくても大丈夫です。
もちろん、マルイの電動ガンはバレル、チャンバー、ノズル、メカボックスの位置関係が全てパーフェクトで、当たり前のようにそれが出来ていますが、中華メーカーは箱出しでもそれらが微妙にかみ合ってなかったり、マルイの電動ガンの場合でも自分でサードパーティ製のパーツに交換した場合はそれらがズレてしまうことが往々にしてあります。
よくあるのがマルイに社外製のアウターバレルやチャンバーを加工せずに組み込んだ時のズレですね。
ノズルとインナーバレルが同軸線上にあるのに、その間にあるチャンバーだけ少しズレていたりとかが社外製チャンバーによくあります。
設計段階でズレが生じている場合が往々にしてあるわけですが、それらに気付かず組み込んでしまうと初速が下がったり、給弾不良になったりします。
マルイ準拠のカスタムパーツであっても0.1mm以下の精度で寸法がズレていたりすることもあります。なかなか目視では気づきにくい差ですが、たった0.1mm程度のズレでも6mmの弾を撃ち出すエアガンにとっては大きなズレとなります。
チャンバーは上下左右のズレに加え、前後のズレでも初速が大きく変わるので実は社外品を入れる際に一番難しいパーツだったりします。
もちろん、ライラクスのチャンバーなどはマルイの寸法を正確にトレースしているので何も考えずに組むだけで大丈夫だったりします(厳密に言えば前後位置がズレることがあるのでノズルの長さは個体によって調整が必要)が、PROWINチャンバーなどは全ての寸法がめちゃくちゃだったりするので修正して前後左右上下位置を調整する「中真出し」が必要になります。
ベベルとモーターの位置関係で言えば、MAGPUL PTSのグリップを普通に組んでしまうとベベルギヤとモーターの軸の角度がズレた状態になるのでギヤノイズが消えなかったり、ピニオンが変な削れ方をしてしまうことがあります。まぁそれでも動きはするので普通に撃てますが。
して、今回はメカボ、フレーム、チャンバー、etc...何から何まで全てがバラバラのメーカーのパーツでの組み合わせになります。
基本的にどのメーカーもマルイ準拠で設計しておりますが、素材による反り、収縮、メーカーごとの設計の差異などからパーツ同士の"合い"がチグハグな可能性が非常に高いです。メーカーによってピカティニーレールの寸法が違うのなんかが良い例ですよね。
先ほどの画像の通り、電動ガンが電動ガンであるための基本的に守られなければならない条件をしっかりと満たすように作らなければダメな電動ガンになってしまいます。
1つパーツを組み付けるごとに致命的なズレが無いかを逐一チェックして進めていかなければならないので結構時間のかかる計画になりますが気長にお付き合いいただければと思います。
さて、まずはフレームとストックが取り付けられるようにしていきたいと思います。
今回の計画に必須なG&Gのマグネシウムレシーバーです。
フルメタルなのに軽い!というのが目的なのでこれは外せないですね。
一般的なメタルフレームの半分以下の軽さです。プラフレームよりちょっとだけ重たいくらい。
レトロアームズのアルミレシーバー、A7075という、いわゆる超々ジュラルミンのレシーバーよりも全然軽いです。しかし、マグネシウムは軽い代わりに比較的強度が弱いので割れないかが心配なところ。
ストックはVFCのQRSストック。私のサバゲーでの戦闘スタイルではこのストックが欠かせません。コンパクトでありながら1750mAhのリポが収納できるスグレモノ。
ではまずこのレシーバーとQRSストックを組み付けて状態を見ていきたいと思います。
はい。いきなり付きません。
ということでアルミのベースを外して塩ビパイプをズドーン!
レシーバーのメスネジがM21ネジだったのでわざわざM21で0.75ピッチという特殊なダイスを通販で購入してネジ切りしました。
割とガッチリ。
塩ビパイプを突っ込むに至るまでに色々な遠回りがあったわけですが、それらを書いていると終わらないので今回はその失敗を割愛します。
塩ビパイプは適正な長さにカットしてデザインナイフでC面を付けました。ストックと合わさる面は湾曲していたので金ヤスリで面出ししました。マグネシウムレシーバーは精度ダメですね~。
そこエンビパイプで強度大丈夫かよ!?と心配されている方も多いかと思いますが大丈夫です。
そもそもこの部分はあくまでもストックのガイドとしての役割で、ストックの仕組み的にも固定はメカボックスのスプリングガイドになるので。
ガイドと言いつつもギュッと入れる感じでかなりタイトになっているのでこのようにハメるだけでそれなりのテンションで保持できています。
面出しの効果が出ていますね。ピッタリです。
ストックと合わさる面が湾曲したままスプリングガイドにネジ止めすると、使用時にストックを肩付けしたりするとスプリングガイドに変な負荷がかかってトラブルの元になってしまいます。メーカーの違うパーツ同士で組む場合はこういう部分もいちいち気を配らないといけないですね。
まぁこのレシーバーの精度が微妙なだけで他のメーカーのはもう少しマシなんですけどね。
さて、メカボックスをフレームに取り付けてみてストックのネジ穴がピストンの中心を捉えているかの確認です。
カメラの撮る角度で分かり辛いですが、ストックのネジ穴が若干ピストンの真よりも0.3mmほど下にズレた位置になってしまっています。これに気付かずネジ止めしてしまうとマズイことになりますね。
なのでこの場合はストックのネジ穴を広げてある程度融通が利くようにすれば問題ないかと思います。
さて、今度はレトロアームズのメカボックスとG&Gのマグネシウムレシーバーをピンで固定して"合い"を見ていきます。
アンチローテンションピンはFMAの物です。
んむ?むむ?
傾いているっ・・・!
シリンダーの後側と前側を比べただけでも0.4mmくらいの傾きがありますね。
レトロアームズとマグネシウムレシーバーのピン位置が0.3mmほどズレていることで平行にならないようです。
念のためグリップとストックを固定しても傾きが生じます。
このまま組むとノズルが下方向に傾くことになるのでチャンバーでトラブルが起こります。ノズルのところまでいくと0.7mmくらいの差になっているかもしれません。
それだけズレが生じるとノズルが前進できなくなりますし、給弾不良も起ります。撃てたとしても弾道が乱れるとか色んなトラブルになります。
このズレは面倒だぞ~ということでこの修正は次回にやりたいと思います。
というかもう修正は済んでいますが今後の記事で書きます。完成まで長くなりそうだ・・・
また次回!
その②へ
まぁ計画実行まで2年もの歳月を要したのは私のモチベーションが主な原因ではありますが、それとは別に金銭的な問題もありました。
なにせ電動ガン用の軽いパーツはとにかく高い!もう完全に軽さ=価値なんですよ。
軽い金属を使ったパーツは高い!
1つ高いパーツを買うたびに思いました。「マルイさんの電動ガン買った方が早いやんけ・・・」と。
そのたびにモチベーションが下がっていくという(笑)
というのがあって時間がかかったわけですが、少しづつ軽いパーツを買い集め、最近になってようやく目途が立ちました。
準備編はコチラの記事を参照してください。
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さて、やっていきます。
レシーバー:G&G マグネシウムレシーバー
ストック:VFC QRSストック
ハンドガード:DYTAC SLR Ultra Lite 6.7inch
メカボックス:レトロアームズ Ver2
グリップ:ライラクス アクシズグリップ
メカボの中身や仕様はこれから決めていきます。
改めてこの計画の概要を。
私がサバゲーで求めるのは軽くて丈夫で信頼性の高い電動ガン。
一応ミリオタなので実銃と同じ重さ!とか、リアル刻印!とか好きですが、サバゲーに使う電動ガンに限ってはそういったこだわりはありません。
耐久戦にも参加することが多いので、長時間戦う場合は軽い鉄砲の方が疲れないし、匍匐時も軽い方が楽です。いざという時に撃てないと困るので耐久性、信頼性も大事です。
で、ただ軽いだけの電動ガンを作るなら樹脂製のレシーバーにハンドガード無しで細いアウターバレル付けてハイダー無しでも撃てるので電動ガンとしては成立します。
ただ、そうじゃないんですよね。
あまりこだわりは無いと書きましたが、パっと見の外見は普通のM4であることが条件です。私の場合何故かそこにミリオタ的プライドがあるのです。
割り切っていると言いつつもほとんどの人が「これはM4だ」と、認識する外見であることが私の中で譲れない条件なのです。
やっぱりある程度ちゃんとした普通のM4の形をしたものを使いたいのです。
そう言いつつ架空のQRSストックを使うんですけどね。そういった矛盾はだれしも持っていると思います。
QRSは架空だけど、実銃の仕組み的には問題無い形になっているから私的にはOKなのです(笑)
架空だけど実際にあってもおかしくない形で、それが違和感なく、カッコ良ければOKという私の価値観は結構多数派だと思うのですがどうでしょうか。
そしてフルメタルなのに軽い!というところもキモです。
フルメタル電動ガンの定義は明確に決まっていないと思いますが、一般的にはレシーバーがメタルであることが条件かと思います。
また、人によってはハンドガードもメタルじゃないとフルメタルとはいえないという人もいるかと思います。
今回はグリップ以外は全て金属なのでフルメタルと言い切って差し支えないと思います。
ちゃんとM4の外見(私の主観)、フルメタル、それでいていかに軽く作れるかにチャレンジするのが今回の計画です。
さて、組んでいく前に電動ガンを組む上で絶対に気を付けなければならない点を抑えておきます。
それは下記の図のようにバレル、チャンバー、ノズル、メカボックスが一寸のズレもなく同軸線上に配置されていなければならない点。
あとはベベルギヤの中心から伸びた線上にモーターのシャフトが重なっていなければならない点です。
チャンバーの給弾口とマガジンの位置関係はそこまでシビアじゃないのでさほど気にしなくても大丈夫です。
もちろん、マルイの電動ガンはバレル、チャンバー、ノズル、メカボックスの位置関係が全てパーフェクトで、当たり前のようにそれが出来ていますが、中華メーカーは箱出しでもそれらが微妙にかみ合ってなかったり、マルイの電動ガンの場合でも自分でサードパーティ製のパーツに交換した場合はそれらがズレてしまうことが往々にしてあります。
よくあるのがマルイに社外製のアウターバレルやチャンバーを加工せずに組み込んだ時のズレですね。
ノズルとインナーバレルが同軸線上にあるのに、その間にあるチャンバーだけ少しズレていたりとかが社外製チャンバーによくあります。
設計段階でズレが生じている場合が往々にしてあるわけですが、それらに気付かず組み込んでしまうと初速が下がったり、給弾不良になったりします。
マルイ準拠のカスタムパーツであっても0.1mm以下の精度で寸法がズレていたりすることもあります。なかなか目視では気づきにくい差ですが、たった0.1mm程度のズレでも6mmの弾を撃ち出すエアガンにとっては大きなズレとなります。
チャンバーは上下左右のズレに加え、前後のズレでも初速が大きく変わるので実は社外品を入れる際に一番難しいパーツだったりします。
もちろん、ライラクスのチャンバーなどはマルイの寸法を正確にトレースしているので何も考えずに組むだけで大丈夫だったりします(厳密に言えば前後位置がズレることがあるのでノズルの長さは個体によって調整が必要)が、PROWINチャンバーなどは全ての寸法がめちゃくちゃだったりするので修正して前後左右上下位置を調整する「中真出し」が必要になります。
ベベルとモーターの位置関係で言えば、MAGPUL PTSのグリップを普通に組んでしまうとベベルギヤとモーターの軸の角度がズレた状態になるのでギヤノイズが消えなかったり、ピニオンが変な削れ方をしてしまうことがあります。まぁそれでも動きはするので普通に撃てますが。
して、今回はメカボ、フレーム、チャンバー、etc...何から何まで全てがバラバラのメーカーのパーツでの組み合わせになります。
基本的にどのメーカーもマルイ準拠で設計しておりますが、素材による反り、収縮、メーカーごとの設計の差異などからパーツ同士の"合い"がチグハグな可能性が非常に高いです。メーカーによってピカティニーレールの寸法が違うのなんかが良い例ですよね。
先ほどの画像の通り、電動ガンが電動ガンであるための基本的に守られなければならない条件をしっかりと満たすように作らなければダメな電動ガンになってしまいます。
1つパーツを組み付けるごとに致命的なズレが無いかを逐一チェックして進めていかなければならないので結構時間のかかる計画になりますが気長にお付き合いいただければと思います。
さて、まずはフレームとストックが取り付けられるようにしていきたいと思います。
今回の計画に必須なG&Gのマグネシウムレシーバーです。
フルメタルなのに軽い!というのが目的なのでこれは外せないですね。
一般的なメタルフレームの半分以下の軽さです。プラフレームよりちょっとだけ重たいくらい。
レトロアームズのアルミレシーバー、A7075という、いわゆる超々ジュラルミンのレシーバーよりも全然軽いです。しかし、マグネシウムは軽い代わりに比較的強度が弱いので割れないかが心配なところ。
ストックはVFCのQRSストック。私のサバゲーでの戦闘スタイルではこのストックが欠かせません。コンパクトでありながら1750mAhのリポが収納できるスグレモノ。
ではまずこのレシーバーとQRSストックを組み付けて状態を見ていきたいと思います。
はい。いきなり付きません。
ということでアルミのベースを外して塩ビパイプをズドーン!
レシーバーのメスネジがM21ネジだったのでわざわざM21で0.75ピッチという特殊なダイスを通販で購入してネジ切りしました。
割とガッチリ。
塩ビパイプを突っ込むに至るまでに色々な遠回りがあったわけですが、それらを書いていると終わらないので今回はその失敗を割愛します。
塩ビパイプは適正な長さにカットしてデザインナイフでC面を付けました。ストックと合わさる面は湾曲していたので金ヤスリで面出ししました。マグネシウムレシーバーは精度ダメですね~。
そこエンビパイプで強度大丈夫かよ!?と心配されている方も多いかと思いますが大丈夫です。
そもそもこの部分はあくまでもストックのガイドとしての役割で、ストックの仕組み的にも固定はメカボックスのスプリングガイドになるので。
ガイドと言いつつもギュッと入れる感じでかなりタイトになっているのでこのようにハメるだけでそれなりのテンションで保持できています。
面出しの効果が出ていますね。ピッタリです。
ストックと合わさる面が湾曲したままスプリングガイドにネジ止めすると、使用時にストックを肩付けしたりするとスプリングガイドに変な負荷がかかってトラブルの元になってしまいます。メーカーの違うパーツ同士で組む場合はこういう部分もいちいち気を配らないといけないですね。
まぁこのレシーバーの精度が微妙なだけで他のメーカーのはもう少しマシなんですけどね。
さて、メカボックスをフレームに取り付けてみてストックのネジ穴がピストンの中心を捉えているかの確認です。
カメラの撮る角度で分かり辛いですが、ストックのネジ穴が若干ピストンの真よりも0.3mmほど下にズレた位置になってしまっています。これに気付かずネジ止めしてしまうとマズイことになりますね。
なのでこの場合はストックのネジ穴を広げてある程度融通が利くようにすれば問題ないかと思います。
さて、今度はレトロアームズのメカボックスとG&Gのマグネシウムレシーバーをピンで固定して"合い"を見ていきます。
アンチローテンションピンはFMAの物です。
んむ?むむ?
傾いているっ・・・!
シリンダーの後側と前側を比べただけでも0.4mmくらいの傾きがありますね。
レトロアームズとマグネシウムレシーバーのピン位置が0.3mmほどズレていることで平行にならないようです。
念のためグリップとストックを固定しても傾きが生じます。
このまま組むとノズルが下方向に傾くことになるのでチャンバーでトラブルが起こります。ノズルのところまでいくと0.7mmくらいの差になっているかもしれません。
それだけズレが生じるとノズルが前進できなくなりますし、給弾不良も起ります。撃てたとしても弾道が乱れるとか色んなトラブルになります。
このズレは面倒だぞ~ということでこの修正は次回にやりたいと思います。
というかもう修正は済んでいますが今後の記事で書きます。完成まで長くなりそうだ・・・
また次回!
その②へ
タグ :軽量自作M4
2017年07月06日
超軽量なM4をゼロから作る計画!①
唐突ですがタイトル通り、めっちゃ軽いM4をゼロから作りたいと思います。
気付いたのです、メーカーの製品を買っても結局中身をほぼカスタムパーツに挿げ替えてしまう事実に。
だったら最初からカスタムパーツを買ってきて組み上げた方がいいんじゃないかってことでこの計画をスタート
ってことでまずはパーツ集めから始めてます。
こうやってみるとやっぱりライラクス製品が多いな~(笑)
ライラパーツは他社のパーツよりも若干割高感がありますが、信頼性が高いのでその分の値段だということです。
せっかくゼロからくみ上げるので、おいっきり軽いM4を作ることにしました。
今使っているVFCのVR16 sonic boom stingerやアヴァロン レオパルドCQBも十分に軽いんですけど、更に軽いのが欲しいんですよね。
耐久とかに参戦するときは何時間も休みなしに電動ガンを持ち続けないといけないし、匍匐している間は片手でM4を持つのでとにかく軽いのがいいんですよ。
レベルアップサバゲーの動画内でも言いましたがもう「実銃と同じ重さ!」って所に魅力は感じてなくて、ゲーム中はいかに体に負担をかけないかを考えてますね(笑)
銃は重い方が射手の腕や姿勢がブレないので命中精度が上がります。M14が当たるって言われている理由として銃の重さが挙げられます。
だだ、BB弾ほどの質量の物体を45m先のマンターゲットに当てる程度ならしっかり構えれば誰でもできるし、銃の重さはほとんど関係ないです。カリカリにカスタムしたMP5クルツで遠くから当ててくる人居ますしね。
50m先の人を初弾でヘッドショット決めるとかを目的にするなら話は別ですけどね。
ですからゲームユース用と割り切った場合は軽い方が良いのです。
特に私の場合は交戦距離が20m以内の場合が多いのでなおさらですね。
ポジションやプレイヤーの性格にもよりますが、サバゲーは相手をいかに欺くかが勝負のカギになっている遊びなので命中精度とか飛距離とかは二の次なんですよ。
相手に視認されてロックオンされたらすぐに相手からのロックを外し、バレずに移動して敵が気付いてない場所から一方的に撃つ!位置がばれたらまたロックを外して移動・・・の繰り返しが基本中の基本です。
まぁこれも人数が適正の時の話なので全ての条件に当てはまるわけではないのだけどね。
相手の横を取った場合、敵は全くコチラに気づいていない&体モロだしなので葉っぱと葉っぱの隙間を通すような精度は要らないのです。
いや、精度はあったに越したことはないから精度も意識して作るけどね!
例えば15分のゲームだとすると、上手なアタッカーの人は相手を手玉に取ってうまいこと自分が有利になるように考えて移動したりすることにほとんどの時間を費やします。
トリガーを引いて相手に射撃するのはセルフカバーか必中時のみなので、マグチェンジすることがほぼありません。
ゲーム中は撃たずに銃を持っているだけの時間が多いので、だったら銃は軽い方が動きを妨げなくていいだろうということです。
本当に上手い人同士のタイマンになるとお互いがロックを外し合う感じになるので観戦台から見ていると、さながら戦闘機のドッグファイトのようになります。
一瞬でも相手を見失ったり相手の行動を読み間違えた方が負けますね。
私のチーム内でも定例会の休憩中やお昼休みにフィールド内で1対1で練習したりするんですけど、とにかく相手からの射線を切りまくって虚を突くのが勝利のポイントとなります。
最後に必要になるのが射撃の技術になりますね。
とまぁ若干話が反れましたが、こういった理由もあって軽い銃を作ろうというワケです。
さて、ではどこを軽くするかって言うとフレームとメカボ!
レア物のフレームを手に入れました!
G&Gのマグネシウムレシーバーです。
中古品を手に入れました!未使用品ですのでほぼ新品ですね!
プラ使えばいいじゃんって思われるでしょうが、プラフレームだと微妙に歪むのでフルオート時の集弾性に影響が出るのです。特にチャンバーの部分とかね。
このフレームはプラと同等の軽さでメタルレシーバーのような剛性があります。
通常のメタルフレームより200gも軽いです。
ただ、衝撃にはちょっと弱そうかな?って印象。
VFCのように前へスライドするのではなく、テイクダウン方式でした。
先にメカボをアッパーに入れてからフレームを組み付けるパターンのやつ。
刻印はパンサーアームズ。この刻印もレアらしいです。
でも私は刻印のことはあまり知らないという・・・(笑)
メカボックスはレトロアームズのやつです。
ガンズグローバさんで購入!
超々ジュラルミンなのでめっちゃ軽いです。
ガンズグローバさんはスティンガーから車で2分なので、定例会や貸切の後は遊びに行ってみて下さい。
歩きだと10分くらいかな?
駐車場有り。年中無休の21:00閉店です。18歳未満は入店できないので注意!
LCTのAKシリーズはもちろんすごい量を置いてるんだけど、内部パーツが豊富だったり、社長さんがカスタムした銃なんかも面白いのでAK好きじゃなくても楽しめる店ですよ。
社長さんはお店とは別で電子機器の設計をやっている方なのでカスタムに関して結構相談に乗ってもらってます。あと経営のこととか(笑)
G&G ジュラルミンフレームとレトロアームズのメカボックスを使うことで、普通のメタルフレームのM4より既に360g軽くなっています。
あとはアウターバレルを肉抜きしてバレルロックも軽くしたいな~。
というかこの時点で既に金額がヤバイことに・・・・。
金欠なのでこの計画はちょっとづつ進めていくことにします(笑)
気長にお付き合い下さい!
ということでまた次回!
気付いたのです、メーカーの製品を買っても結局中身をほぼカスタムパーツに挿げ替えてしまう事実に。
だったら最初からカスタムパーツを買ってきて組み上げた方がいいんじゃないかってことでこの計画をスタート
ってことでまずはパーツ集めから始めてます。
こうやってみるとやっぱりライラクス製品が多いな~(笑)
ライラパーツは他社のパーツよりも若干割高感がありますが、信頼性が高いのでその分の値段だということです。
せっかくゼロからくみ上げるので、おいっきり軽いM4を作ることにしました。
今使っているVFCのVR16 sonic boom stingerやアヴァロン レオパルドCQBも十分に軽いんですけど、更に軽いのが欲しいんですよね。
耐久とかに参戦するときは何時間も休みなしに電動ガンを持ち続けないといけないし、匍匐している間は片手でM4を持つのでとにかく軽いのがいいんですよ。
レベルアップサバゲーの動画内でも言いましたがもう「実銃と同じ重さ!」って所に魅力は感じてなくて、ゲーム中はいかに体に負担をかけないかを考えてますね(笑)
銃は重い方が射手の腕や姿勢がブレないので命中精度が上がります。M14が当たるって言われている理由として銃の重さが挙げられます。
だだ、BB弾ほどの質量の物体を45m先のマンターゲットに当てる程度ならしっかり構えれば誰でもできるし、銃の重さはほとんど関係ないです。カリカリにカスタムしたMP5クルツで遠くから当ててくる人居ますしね。
50m先の人を初弾でヘッドショット決めるとかを目的にするなら話は別ですけどね。
ですからゲームユース用と割り切った場合は軽い方が良いのです。
特に私の場合は交戦距離が20m以内の場合が多いのでなおさらですね。
ポジションやプレイヤーの性格にもよりますが、サバゲーは相手をいかに欺くかが勝負のカギになっている遊びなので命中精度とか飛距離とかは二の次なんですよ。
相手に視認されてロックオンされたらすぐに相手からのロックを外し、バレずに移動して敵が気付いてない場所から一方的に撃つ!位置がばれたらまたロックを外して移動・・・の繰り返しが基本中の基本です。
まぁこれも人数が適正の時の話なので全ての条件に当てはまるわけではないのだけどね。
相手の横を取った場合、敵は全くコチラに気づいていない&体モロだしなので葉っぱと葉っぱの隙間を通すような精度は要らないのです。
いや、精度はあったに越したことはないから精度も意識して作るけどね!
例えば15分のゲームだとすると、上手なアタッカーの人は相手を手玉に取ってうまいこと自分が有利になるように考えて移動したりすることにほとんどの時間を費やします。
トリガーを引いて相手に射撃するのはセルフカバーか必中時のみなので、マグチェンジすることがほぼありません。
ゲーム中は撃たずに銃を持っているだけの時間が多いので、だったら銃は軽い方が動きを妨げなくていいだろうということです。
本当に上手い人同士のタイマンになるとお互いがロックを外し合う感じになるので観戦台から見ていると、さながら戦闘機のドッグファイトのようになります。
一瞬でも相手を見失ったり相手の行動を読み間違えた方が負けますね。
私のチーム内でも定例会の休憩中やお昼休みにフィールド内で1対1で練習したりするんですけど、とにかく相手からの射線を切りまくって虚を突くのが勝利のポイントとなります。
最後に必要になるのが射撃の技術になりますね。
とまぁ若干話が反れましたが、こういった理由もあって軽い銃を作ろうというワケです。
さて、ではどこを軽くするかって言うとフレームとメカボ!
レア物のフレームを手に入れました!
G&Gのマグネシウムレシーバーです。
中古品を手に入れました!未使用品ですのでほぼ新品ですね!
プラ使えばいいじゃんって思われるでしょうが、プラフレームだと微妙に歪むのでフルオート時の集弾性に影響が出るのです。特にチャンバーの部分とかね。
このフレームはプラと同等の軽さでメタルレシーバーのような剛性があります。
通常のメタルフレームより200gも軽いです。
ただ、衝撃にはちょっと弱そうかな?って印象。
VFCのように前へスライドするのではなく、テイクダウン方式でした。
先にメカボをアッパーに入れてからフレームを組み付けるパターンのやつ。
刻印はパンサーアームズ。この刻印もレアらしいです。
でも私は刻印のことはあまり知らないという・・・(笑)
メカボックスはレトロアームズのやつです。
ガンズグローバさんで購入!
超々ジュラルミンなのでめっちゃ軽いです。
ガンズグローバさんはスティンガーから車で2分なので、定例会や貸切の後は遊びに行ってみて下さい。
歩きだと10分くらいかな?
駐車場有り。年中無休の21:00閉店です。18歳未満は入店できないので注意!
LCTのAKシリーズはもちろんすごい量を置いてるんだけど、内部パーツが豊富だったり、社長さんがカスタムした銃なんかも面白いのでAK好きじゃなくても楽しめる店ですよ。
社長さんはお店とは別で電子機器の設計をやっている方なのでカスタムに関して結構相談に乗ってもらってます。あと経営のこととか(笑)
G&G ジュラルミンフレームとレトロアームズのメカボックスを使うことで、普通のメタルフレームのM4より既に360g軽くなっています。
あとはアウターバレルを肉抜きしてバレルロックも軽くしたいな~。
というかこの時点で既に金額がヤバイことに・・・・。
金欠なのでこの計画はちょっとづつ進めていくことにします(笑)
気長にお付き合い下さい!
ということでまた次回!