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Posted by ミリタリーブログ at

2017年01月25日

東京マルイ HK45 タクティカル レビュー&インプレ

さて、待ち望んでいたHK45タクティカルを手に入れたのでレビューをしてみたいと思います!



ガスコキが地味に認知され始めていて、かなり多くの依頼を頂いて様々な機種をガスコキ化してきたのですがその中でも一番完成度が高い&ガスコキに向いていると思ったのがHK45でした。

そんで、この度東京マルイからサイレンサー付きのHK45が出るっていうことでこれはもうガスコキ化するしかねぇ!

予約して買いましたよ。



ガスコキって何だ?って方は過去の記事を参照してみて下さい。





まずは外箱から!

それなりに高い買い物なので箱のかっこよさってのも重要なんですよ。店頭で箱に手を触れた時点から・・・いや、この箱を視界に入れた瞬間からエンターテインメントは始まっているのだ!

つや消しの外箱が高級感漂わせてますね。やっぱエアコキと同じツルツルの箱じゃあちょっとね!高い金出して買った満足感ってのは違う気がしますよ。





















今回は専用サイレンサーが付属しているので箱が一回り大きいんですよ。

普通サイズの電動ハンドガンM9A1の箱と比べると分りやすいでしょうか。



















ご開帳!

おお~いいっすね!箱を開けた時のグリスの油っぽい香りと発泡スチロールと印刷してある紙の匂いが混ざった感じ!?もーたまらんですね。

私くらいの上級者になるとエアガンを嗅覚でも楽しむようになるんですよ。
テイスティングってやつです。

箱を開けてすぐに手にとってしまうようじゃまだまだ!!

味覚まで使う奴はいきすぎています。変態です。
















出してみました。

HOP UPのタグは勢い良く引きちぎるのが俺のジャスティス!



タンカラーのフレームがイカす!

スライドから飛び出したネジ切りマズルが"仕事人専用"感をかもし出しています。














別に私はHK45自体のデザインに対しては可も不可もなく・・・といった印象なんです。

何にそそられるかっていうと随所に散りばめられた機能美なんですね。「こうしなければダメな理由があるからココはこういう形をしている」という説得力を垣間見れるとカッコ良く感じるんです。

特にグロックとかもそうですね。「なるほど!だからそういうデザインなのか」っていうのが分った瞬間にかっこよく見えるのだ。

ぶっちゃけ見た目のデザインだけで言うならPx4とかM93Rとかのが好きです。

















マガジンはブラックのHK45と共通です。















マガジンバンパーには刻印が入っており、薄いシボ加工につや消しコーティングでキメてあります。



ガスブロはどっちかというとコレクション要素が強いエアガンなのでこういう細かい演出は重要ですね。



























フレームはTANカラーの成型色につや消しコーティングを施してあります。

この写真では肉眼で見たのと同じに色味を変えています。(モニターによって差有り)




あれです、いつものマルイのTANカラーの色そのままって思ってもらえれば大丈夫です。

使っているとつや消しコーティングが剥がれてツヤが出てくるんじゃないでしょうかね。

















もちろんグリップパネルも付属しています。




私は細い方が握りやすいですね。



















HK45 タクティカルにはサイレンサーを装着していない時の為のマズルプロテクターってのが付属しています。

カッコイイ箱に入っています。「こういうムダな箱要らないから安くしろ」っていう意見をたまにネット上で見かけますが、マジでわかってないですね。こういう演出を楽しめる感性を持ってこそ大人。

普通にかっけーじゃんこういうの。



サバゲーですぐ使うから要らないってのは分らないでもないですが、ガスブロを購入する人のほとんどがサバゲーマー以外の人なのでこういう演出は必要なんですよ。
















マズルプロテクターを装着してマガジンを挿入した状態がコチラ。




グロックもサイレンサーのマズルプロテクターをつけている状態が結構好きです。

















サイトピクチャーはこんな感じ。

3ドットのホワイトです。




大体の銃ってこれですから他の銃から乗り換えの人も違和感無いかと。





















で!

こちらがメインディッシュの専用サイレンサー!!





直径30mmで長さが123mmでした。

重量は59gと非常に軽量!!

















KM企画のフェザーウェイトサイレンサー110/ø30と比較するとこんな感じ。


ほぼ同等ですな。





















装着!!

おお~かっけぇ!やっぱサイレンサー付けた銃はかっこいいな~。ウチにある銃は大体サイレンサー付いてます(笑)















なんかイジェクションポートが見えるコッチサイドの画づらの方がカッコいいね。





映画とかだとサイレンサー付けた銃って「パキャ!パキャ!」みたいな独自の音でいいんだよね。普通じゃないっぽさが。

















ホールドオープン!!

もうこの状態がサイコーにかっこいいね。

ティルトバレルでマズルが跳ね上がってる感じが更ににそそるね!





銃口とイジェクションポートから煙が出てたらもうご飯3杯イケるね!















ガスコキ化してしまう前に実射しておきました(笑)



デコッキングレバー使えって突っ込み無しね!だってマガジン抜いた状態ならトリガー引いたほうが早いし!

マック堺さんもマガジン抜いた後はトリガー引いてデコックしてたし!










サイレンサーのマズルはこういうデザインになっています。




















ネジ側はこんな感じ。

クイックデタッチャブルっぽいデザインですが、普通にネジ込み式ですね。


























では気になるサイレンサーを分解!!

なんとサイレンサーの中身がいつもと違うではないか!



マルイの今までのサイレンサーはウレタン素材のいわゆる「スポンジ」だけでした。VSR G-Specなんかはバッフルで仕切りなんか入ってたりしたんですけど、今回のサイレンサーにはいつもと違う高密度発泡ウレタンが入っていました。


なんでこういう構成にしたんだろ?マルイの技術部でいろいろ試した結果これが一番音小さくなるってことなのかな。


スポンジでエアーを受け止めて前後の高密度ウレタンで音を遮断しているって感じなのかな。

よく分からないけどサイレンサーの中身を変えてきたのにはビックリです。


















同じ運用思想を付与されていたMK23とのツーショット!!




HK45の方が全てがコンパクトになっていますね。

HK45はグリップも握りやすくてかなりイイ感じです。


















そんで、気になるマズルのネジですがソーコムMK23と同じM16の正ネジでした。




出来ればM14逆ネジがよかったけど、45ACP弾を使う銃だからM16になるのは仕方ないよね。



KM企画のMK23用マズルアダプターを使えばM14逆ネジに変換できますので他のサイレンサーやトレーサーが使えます。





ライラクスからもMK23用のマズルアダプターが発売されていますが、ライラクスのはM14正ネジになりますので注意!













SOCOM MK23 固定スライドにHK45タクティカルのサイレンサーをつけてみました。




スライドとサイレンサーの間に隙間が無いのはイイネ!でも見慣れないせいもあってかアンバランスな印象に。



















今度は逆にHK45にSOCOM MK23のサイレンサーをつけてみました。




なんかサイレンサーがでか過ぎる気がするけど似合うな!










サイレンサー付きってことで普通のガスブロより値は張るけどかなりオススメできる機種ですぞ!


ということでまた次回!
















  

Posted by 大門団長 at 21:31Comments(0)ガスブロ HK45 タクティカル

2017年01月23日

VFC M4 ES スティンガー #20 再カスタム後編 トリガーをショートストローク化!

いや~気温が低い日が続いておりますがみなさん体調いかがでしょうか。

フィールドオーナーになってから初めての冬なんですが、よくよく考えたら定例会とかは絶対に休めないし代役がきかないイベントなので体調崩すことは許されないということに気が付き、免疫力を高めるので有名なヨーグルトのR-1を飲み始めました。



R-1を始めて1ヶ月経過しましたが今のところ体調は崩しておりません。でもそれはR-1のおかげなのかは分りません(笑)


私のチームの仲間に見た目はアレだけど博識のオヤジが居て、ヨーグルトの菌はポリフェノールを食べて活性化するからカカオ成分の多いチョコレートを食べろって言われてそれも続けてます。カカオ成分多い苦いチョコレートはポリフェノール含有量が多いのだ。

そもそもヨーグルトの菌も銘柄によって結構違うらしく、R-1じゃなくてLG21とかのが体質に合うっていう人も居るみたいだからもうよく分んないっす!!!










では前回の続きです!



とりあえず組んでみたの図。

























タペットプレートは仲間からのオススメでガーダーのを入れることにしました!

















マルイ純正よりも硬く、それでいて多少の粘りもあるので耐久性に優れているとのこと。



















スプリングは前と同じ、アングスのハイサイクル用スプリングのSサイズです。

上が使っていて縮んだやつで、下が新品。





















そんで、今回はトリガーのショートストローク化に挑戦してみたいと思います。

カラシタカナさんのブログを参考にさせてもらいます。



まずはスイッチのオスのユニットのケツにプラ板を貼り、かさ増しします。

ノーマルのスイッチはオス端子とメス端子が接触するまでに距離をとって"引きしろ"を設けているのですが、ショートストローク化加工では引きしろを無くしてトリガーを少し引いただけで通電するようにするっていうワケですね。




で、ギリギリまで攻めて1.7mmのプラ板を貼りました!













この状態でいつものようにトリガーを最後まで引いてしまうとスイッチのオスが必要以上に押し込まれ過ぎてしまうのでストッパーをつけてトリガー自体の引きしろも短くします。

まぁトリガーコントロールが上手く出来る人は別にやらなくても良いかもしれませんがやっておいたほうがセミでの連射がやりやすくなります。













トリガーとメカボックスが当たる部分に1mmの穴をあけます。



穴あけは高トルクのリューターにダイソーの1mmドリルビットを装着して空けました。



最低でもこのくらいの値段のリューターじゃないとトルク不足で金属に穴をあける事はできません。




出来れば2万以上するのが好ましいですね。










そんで空けた穴に1mm径のピアノ線を入れます。



ピアノ線を長くしすぎるとスイッチ端子が接触しなくなって銃が動かなくなりますのでスイッチが接触するギリギリの長さに設定します。
この辺は現物合わせで決めるしかないので一概に何ミリにしなきゃいけないとかは分りませんね。



















メカボックスに組み込むとこんな感じです。




トリガーを引いたときに仕込んだピアノ線がメカボックスに当たるのでそれ以上引けなくするっていうことです。

















そんで、このカットオフレバーが当たる部分も削らないとセミオートが撃てなくなります。





セミオートっていうのはギアに連動しているカットオフレバーというバーがこのスイッチを跳ね上げてスイッチ接点の接触を物理的に遮断します。

しかし、写真の〇部分を少し削らなければカットオフレバーが跳ねあがった状態から元の位置にもどれなくなるのでフルオートしか撃てなくなるということです。

















スイッチを真上から見た図なんですが、これはカットオフレバーがスイッチを跳ねあげた状態です。この後にバネの力で下に戻っていくのですが、先ほどのスイッチの写真の赤丸部分にぶつかって元の位置に戻れなくなるということ。




















これがカットオフレバーが元の位置に戻っている状態。トリガーを引くとこのスイッチが前進しますが、カットオフレバーがギアと駆動してスイッチを跳ね上げて通電を断つのだ。




ただ、ちょっとスイッチの突起を削りすぎて隙間が0.5mmほど空いてしまいました。

もうちょっとクリアランスをつめて隙間が0.2mmほどにすればベストかと思います。


因みにスイッチのカットオフレバーと当たる突起を削りすぎるとこれまたフルオートしか撃てなくなりますからチャレンジする人は注意ですぞ!

ほんの少し削ってはカットオフレバーとの連動を確認するっていうのを何度も繰り返してベストな削り具合を調整するしかありません。

















最後はセーフティがしっかりかかるようにトリガーにも1mm厚のプラ板を貼りました。




ここにプラ板を貼っておかないとセレクターをセーフティにしてもトリガーを引いたら通電してしまいます。






これでセミの連射が楽になりました!

トリガーの引きしろが加工前に比べて1/3程度になりましたよ。






















ようやくメカボ内のカスタムは完了!
















そんで、これまた仲間のススメでチャンバーもライラクスのメタルチャンバーに変えることにしました。







このメタルチャンバーはスタンダード用なのですが、商品形態が2種類あります。

1つはホップアームやホップ調整ダイヤル等のパーツも揃っているコンプリートモデル。



もう1つは私が買った素体だけのモデル。




素体だけとは言え、インナーバレルを固定するリングとクリップは付いております。

アームやギアが無い分、1000円ほど安くなっております。





















VFC純正チャンバーのホップアームやら調整ダイヤルやらをライラクスのメタルチャンバーに移植しますよ!





















まずは全部取り外します。チャンバーって地味にパーツ数多いな!


















ライラクスのチャンバーに移植完了!




因みにパッキンとホップの押しゴムはマルイ純正にしました。

















グリップ底のネジは6角ネジだったんですが、ナメてしまうのが嫌なのでホームセンターで強度の高いステンレスネジを買ってきて使いました。




油性ペンで黒く塗りつぶせばOKでしょ!


今度はこだわって黒染めとかしてみようかな~























前配線なんですが、ハンドガードが細くてアウターバレルの隙間を通すのがすっごく面倒なのでもうトリガーピンの隙間から出してしまいました(笑)




まぁ見た目的にはアレだけどメンテナンス性あがるしこっちのがいいかな~って思います。

ほら、ストックにガーミンポーチつけてバッテリー入れてる人だっておもくそ配線出てるし!だからフレームから配線出てても別にいいでしょ(笑)
この銃に関してはリアルは求めてないし!






















ってわけでようやく完成!!




エンジェルカスタムのドラムマガジン微妙に弾上がり悪いんだよね・・・これも分解して調整だな~。
サバゲーじゃほとんど使わないけど。



ということでまた次回!






  

2017年01月17日

VFC M4 ES スティンガー #19 再カスタム前編

電動ハンドガンは一旦お休みしてメイン銃を弄りたいと思います。


ブログネタは山ほどあるんだけど忙しくて書くのが追いつかないんすよ!!

買ってから半年以上放置してある銃もあるし・・・(笑)












っていうことでやっていきます。

とても良い調子で使えてたのですが、モーター内部に異物が入り込んで動かなくなってしまったので修理するついでに全体のバランスを見直して再カスタムすることにします。




















電動ガンのカスタムってネット上で記述されている記事が沢山ありますが、実はそれらの記事って推論が多くて、それも1人の人間が自分の電動ガンを数丁カスタムして数年使ったノウハウを書いているだけので、初心者がそれを読んでマネするのは結構危険なことだったりします。

昔、給弾不良にはノズルを削ると良いというウソ情報に騙されたこともあったな・・・





ところで、ハイサイクル電動ガンの飛距離が欲しい場合はスプリングを交換するっていうのが割と定番っていう認識ですよね。
それでもいいんですが、それだと色んな所に負担が掛かります。

ハイサイで単純にスプリングだけ変えると固いスプリングを回す為のトルクが足りなくなります。

ハイサイのギアはハイスピード系なのでトルクが無く、またモーターのEG-30000もスピードはあるけどトルクが少ないっていうタイプなのでギアとモーターに負担が掛かりすぎてしまいます。

それでも固いスプリングを回さないといけなくなるのでモーターは通常よりも大きな電流を要求します。

バッテリーの減りも早くなりますし、端子も熱くなって溶ける可能性も出てきます。


ミニ四駆に例えるならレブチューンモーターとハイスピードギアを付けて大径タイヤで坂道登らせるようなもんです。もし坂道を早く登らせることができるミニ四駆を作るならトルクチューンモーターに標準ギアに小径タイヤの方が良いってのはミニ四駆世代の人なら分るんじゃないでしょうか?





ですので、もしハイサイクル電動ガンのスプリングを変えて飛距離を伸ばしたいのならまずギヤ比を落として固いスプリングでも問題なく引くことができるトルクを持たせたギヤに変え、モーターもトルクのある物に変えます。

それだとサイクルが落ちるので大電流を流せるリポバッテリーに変えるとかの必要性が出てきます。


ちゃんと飛距離を出すならインナーバレルの長さも変えてシリンダーも変えて・・・・・・まぁとにかく1つのパーツを変えたら他のパーツも変えないとバランスが崩れて早く故障してしまう原因になるということです。



東京マルイの箱出し状態のバランスが最高な状態なのでそれを崩すっていうことは必ずどこかにしわ寄せが来るのです。





カスタムするにはまず目的を決めます。その上でどのギヤ比で回すか、どのモーター、バッテリーで回すかなどを決定していきます。









オールラウンドに戦える銃っていうことで求めたのが飛距離は出来るだけ欲しいけどサイクルも23発程度は欲しい、トリガーコントロールは上手くやる!変な引き方をしない!っていう条件、以下のパーツを組み込むことに。




ギヤはVFC純正の18:1でセクターのギヤを前後1枚づつカットして使うことにしました。




















能書きが長くなってしまいましたので作業の風景を載せていきますよ。








私の銃は元々こんな感じでしたが






ハンドガードをG&PのMOTS KEYMODハンドガード6インチに換装しています。



んで、このハンドガード凄く細いから配線通すのが大変なんだなこりゃ。















バラしてインナーバレルを覗いてみると結構汚れておりました・・・・
















メカボまで辿り付きました!

























ご開帳!




長々とお世話になったこのセッティングともお別れ!

試行錯誤で大変だったなぁ~因みに秒間23発で初速90m/sで飛距離が40mフラットな感じでした。
















なんとシリンダーヘッドが割れていた!
















このピストンで10万発以上撃ってますが言うほど削れてないですね。















とりあえずバラバラに。













最近はフィールドのレンタル銃も頻繁に修理することがあるのでブレークリーンという洗浄スプレーを使って汚れとグリスを飛ばしています。



















ピストンはライラクスのハードピストン!

プチハイサイなので一番後ろのギヤは削りました。






















ピストンヘッドもライラクス!

















そんじゃセクターギヤを削っていきますか!




この2つの歯を削りますよ。



















万力でガッチリ固定してダイヤモンドヤスリのビットで削り落としていきます。




使用している万力はこちら





因みにこの作業をハンディリューターでやるなら電源式の2万以上するやつじゃないとトルクが足りなくて削れないですから注意!


ちょっと扱いづらいけどボッシュとかのグラインダーのが安く済みます。


これも持ってますが音がうるさいので夜は使えないです(笑)

金属パイプ切ったりとか何でもできますよ。














途中まで削るとこんな感じ。あとはズバっといってしまえばOK。


























お次は反対側を削りますよ。
















こちらもズバっと。



ちょっと他の部分にビットを当てて傷つけてしまった・・・(笑)
















次はスパーギヤを改良します。

VFC純正ギヤはスプリングシムというのを採用しています。






スプリングシムってなんぞや?って話ですが、VFCのメカボックスっていうのは鋳造成型されています。鋳造っていうのは砂の型に金属を流し込んで固めるってやつです。

ですのでこれを大量生産した場合、冷えて固まった時にそれぞれが微妙にメカボックスの厚みが変わったりするのでコンマ数ミリ以下の世界で個体差が現れてきます。


で、メーカーは商品を生産する際、個体差のあるメカボックスにギヤを入れ、ギヤがガタつかないようにメカボごとに異なる厚さのシムを入れて調整して・・・・ちゅーのをを大量に作らないといけないワケですよね。
でもそれじゃあ時間がかかりすぎて話にならないので、バネでギヤを突っ張らせておけば厚みに個体差があるどんなメカボックスにも対応できて、大量生産する場合に工場で働くおばちゃんも組み立て楽じゃん!生産時間短縮で人件費削減じゃん!っていうことでVFCではスプリングシムってのを使っているんですね。

生産効率が良く、それでいてまぁまぁ普通に使えますよっていうレベルに仕上げることができるのがスプリングシムってことですね。

極端な悪い言い方をすると手抜きってことです。






因みに東京マルイのメカボックスは精度が良いのでスプリングシムではありません。各ギヤの軸にはどの薄さのシムを使うかが一応決まっています。
それでも微妙な個体差はあるのでマルイのメカボでも自分で出来るならシム調整はやった方が良いです。

シム調整してギヤのブレ、ガタつきを無くすことでノイズを抑えることができ、的確にギヤが力の伝達を行えるようになります。
そうすると結果的に微妙なサイクルアップと耐久性の向上につながります。






このスプリングシムでも問題なく駆動して撃てますが、バネで押さえつけているだけなので振動したりして他のギヤと擦れたり、噛み合わせが悪くなったりであまり耐久性がよろしくないのです。

VFCは高級電動ガンメーカーで見た目も良いだけにシムスプリングが残念。他はものすごく良いんですけどね!





余談ですが、先日電動ガンを沢山持っている仲間が話していましたが、海外製電動ガンの中でロアフレームとアッパーレシーバの隙間からメカボックスが見えないのはVFCだけだって言ってましたね。

ほかの海外製電動ガンはフレームの精度が悪くてフレームの隙間からメカボックスが見えるらしく、G&Pのを見せてもらいましたが確かに銀色のメカボックスが隙間から輝いて見えていました(笑)












スプリングシムだけに話が弾んでしまいました。

































































久々のワラシナ登場でございました。









で!!えっと、なので諸々の理由からスプリングシムをオミットしてギヤの軸に真鍮パイプを被せ、最後はシム調整してギヤがメカボックス内で一切ガタつかないようにします。




使用する真鍮パイプは内径が3mmのものです。大きめのホームセンターに行けば1メートルとかの長さが400円くらいで買えます。


















それをパイプカッターで適切な長さにカットします。





















カットしたものがこちら。デザインナイフとヤスリでバリ取りをします。



長すぎるとメカボックスが閉まらなくなるし、短すぎるとシムを大量に入れるハメになります。














そんで、それをスパーギヤにセット!




ちょっとキツかったので3.2mmのピンバイスで内径を拡張したらぴったりになりました。
















で、セクターもやりました!




このパイプはすこし長めに切ってからヤスリで削って長さを微調整しました。

ヤスリはこれを使用。真鍮は比較的軟らかい金属なので普通のヤスリで削ることができます。



ヤスリで整える場合はしっかりと水平に削らないとダメですよ!
















今回は能書きが長くなってしまったので続きはまた今度!








  

2017年01月06日

最強の電動ハンドガンを作る⑤ ほぼ完成!

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

電動ハンドガンは去年中に完成させるつもりでしたがムリでした(笑)








っていうことで続きです。

今回で駆動系は完成し、電動ハンドガンらしからぬ初速になりました!果たしてその結果は・・・!?













では綺麗にしたメカボックスに組み込んでいきますよ~!






綺麗なメカボは見てて気持ちがいいですね!

最近は自分のフィールドでレンタルしているグロック18Cもメンテナンスすることがあるのでブレークリーンというグリス洗浄スプレーを買いました。



レンタル銃は20挺あるのですが寿命の時期が来ているみたいで次々と壊れていってるので修理しまくりです!
最近はグロック整備のプロとなりつつあります(笑)



近々、電ハングロックの完全分解動画をライブ配信してみようかしら。
需要あるかな?























っていうことで組み込もうとした矢先にアクシデント!!!




このPDIのパルソナイトシリンダーなんですが・・・・・




なんと間違えてMP7用の長いやつを買ってしまっていたのだ!!!

なんという凡ミス・・・。これはヤフオクで売るか・・・。

そんで、電動ハンドガン用のパルソナイトシリンダーを買いなおそうと思ったのですが、品切れっていう・・・。

























ってなわけでライラクスのG18C用フルサイズシリンダーを代打で投入することにしました!




電動拳銃工房さんのデータを見るとPDIよりライラクスの方が若干初速が低くなるみたいですが許容範囲なので問題ないかなと。
















左がPDIのMP7用で右がライラクスのG18C用です。

長さが違いますね。



でもライラクスでよかったかな~と思っています。














なぜかと言うと・・・・?













ライラクスのは内側に細かい溝が掘られており、グリスを保持できるようになっています。















PDIはこんな感じ。




(そしてこのマクロ写真を撮ることができるRICOHのGX200はスゴイ!新しいカメラを買いなおそうとしたのですが、2007年に発売されたこのGX200より勝るコンデジが無い!)










小まめにメンテナンスしてグリスアップできる人はPDIやマルイ純正のようなツルツルシリンダーで良いのでしょうが、メンテナンスを怠る人はライラクスの方がグリス保持できて良いのではないでしょうか。



私がそう思うのも、フィールドのレンタル銃を分解するとどの銃もシリンダーの内側はグリスが無くなってカラカラになっており、ピストンの滑りが悪くなっていたから。








じゃあなんでマルイはグリス保持できる溝が掘られたシリンダー使わないの??っていう話になると思いますが、それは生産費の兼ね合いでしょうな!



そりゃメンテナンスフリーを考えたらメカボックス自体もジュラルミンの削り出しでギアやピストンも磨耗が少ない素材にしたほうがマルイさんも良いってことは分っているでしょうが、それだと販売価格が上がるからそもそも商品が売れないってことになりますからね。

なので安い真鍮のシリンダーを使っているのでしょう。


現状のパーツ構成で壊れたら修理に出してもらうっていうのがユーザーの手間とマルイさんの手間、費用のバランスが取れているんだと思いますよ。













では組込みやっていきますよ。




前回はフルストロークピストンを自作したんですが、このピストンは引き切った時に後端がベベルギアに干渉してしまうので、その部分を削らなければなりません。

これも電動拳銃工房さんで説明されています。

電拳カスタム・ハンドガン編 コン電用のピストン移植 5/8ページ




干渉する部分を調べるだけなのでこのパーツ構成だけで確認します。

この状態でメカボを閉じて、セクターギアを指で回してピストンが引き切ったときにベベルに干渉するので干渉する部分だけ削りますよ。















まぁこんな風に当たるわけですわ。




このまま駆動させると一瞬でクラッシュしてしまいます。


















で、削ったのがコチラ。




あのね、削りすぎましたよ(笑)







写真撮るためにメカボを閉じずに干渉する部分を探っていたのですが、そのせいで目測を見誤りました。

やべぇ~なんかボロっと取れそうだな後端のギヤが。




やっちまったもんはしょうがないから壊れたら考えましょ。






















後は組み込むだけ!

シム調整もしっかりとやりました。

純正メカボックスといえど、個体差はありますから出来ればシム調整はしっかりとやりましょう!



レンタル銃を見ていると特に矢印で示したスパーギヤとセクターギヤが干渉している場合が多いですのでここが干渉しないようなシム設定が必要です。他はそこまでシビアじゃないのでメカボックスを閉じた時にギアが動けば問題ありません。

そんで、削れた鉄粉がグリスと混ざって研磨剤となり、セクターがどんどん削れてゴリゴリになって動かなくなります。



レンタル銃は今のとこ8挺が壊れて修理しましたが、全部セクターの磨耗ですね。しかもスパーとセクターが擦れてる個体が多いです。

因みに全ての故障銃のピストンは全く磨り減っていません。

電ハンは負荷をセクターに集めて、セクターだけ壊れるようにしてあるみたいですね。






















閉じて完成!















配線はイーグルフォースのシリコン銀コード18ゲージを使用。




コレも電動拳銃工房さんで紹介されていましたモノです。






銀コートされた芯線が385本も入っており、かなり通電効率に優れた線となっています。













因みにテフロン線ってのがありますよね。

結構使っている人も多いと思います。
「テフロン線=良い線」と誤解している人が結構多いですが、テフロン線の「テフロン」っていうのは芯線を包む皮膜がテフロン素材っていうだけです。



どういうことかと言うと、中身がスズメッキ線であろうが銀メッキ線であろうが銅線であろうが皮膜がテフロンを使っていたらテフロン線という商品名になります。



通電効率の良い順としては銅>銀メッキ>スズメッキとなります。
まぁ電動ガンやラジコン用の配線で銅ってのはほとんど無いですが。

中身が何であれ、テフロン皮膜を使っていたらテフロン線と呼ばれてしまいます。



透明なテフロン皮膜であっても中身が通電効率の劣るスズメッキの場合が非常に多いです!!
しかもスズメッキと銀メッキは見た目がかなり似ているので間違えている人がかなり居ますね。


なので配線を買う時は中身の素材が何であるかを調べてから買いましょう。

通電効率の良いやつは「シルバーコート」とか「銀コート」なんて表記されています。
表記の無いやつは安価なスズメッキの可能性が大です。



芯線の素材も重要ですが、太さも重要です。

配線は水道管と同じですから太い方がより多くの電流を流すことができますからね。

ですから、皮膜がシリコンでもゴムでもテフロンでも中身がシルバーコートの太い芯線であれば良い線なのです。
外からの見た目で判断せぬよう。











で、電動ハンドガンのメカボックスの溝に入れることのできる2mm径の線ではこのイーグルフォースの銀コート18ゲージが最も優れている線ということになるのです。

しかも、このシリコン皮膜の導線はやわらかいので電動ハンドガンのように狭い場所に押し込むような場合は固いテフロン皮膜よりもシリコン皮膜のが取りまわしがしやすいですね。






マルイの純正の線に比べて芯線がかなり多いのが分りますね。




レスポンスとサイクルアップに一役買ってくれればいいな~!まぁ体感できるか微妙なものですが(笑)

























で!!!




















気になる初速ですが・・・











結果は・・・・























90.76m/s


東京マルイの0.2gベアリングBB弾(プラ)で計測



因みに径が少し大きいG&Gの0.2gバイオだと91.80m/s程度出ました。

電ハンでここまで出せるって大したもんだな~!すごいぞ電拳カスタム!!




300発くらい撃ってスプリングがヘタった状態でこのくらいに安定しています。

あとは飛距離がどれだけ伸びるかですね~!完成後に野外フィールドにてノーマル銃と比べてみたいと思います。



















後はトリガー関連をやれば完成です!




次回はダーティーワークスさんのとこで売っている世界最小FET「PICOSSR3」をインストールしていきますよ~!





あとトリガーのショートストローク化もね!



っていうわけでまた次回!




続き→ 最強の電動ハンドガンを作る⑥ MOSFET組込み



  

Posted by 大門団長 at 21:45Comments(3)電動G18C