2019年05月12日
次世代M4用ショートストロークスイッチ組み込み方法
次世代M4系メカボックスに対応するショートストロークスイッチの組み込み解説になります。

次世代M4系メカボックス用ショートストロークスイッチ
希望小売価格 2400円 (税抜)
全国のエアガンショップ、Amazonなどで購入可能です。
本商品は次世代M4の他に、次世代SCAR、次世代HK416、次世代HK417にも対応していますが、オマケで付属している引きしろを絞るパーツはM4のトリガーの形状を基準に設計しております。機種によってはご自身でプラ板を用意していただき、引きしろの調整が必要になる場合があります。
したがって当商品は電動ガンのスイッチ構造、カットオフの仕組みを完全に理解し、カスタムに精通した上級者向けの商品となります。
分解してしまうとメーカーのアフターサービスを受けることが出来なくなってしまうので組込は自己責任にてお願いいたします。
また、組み込みに関して、メール等でのサポートは行いませんので起こり得るトラブルを全て自己解決できる方のみお買い求め下さい。

本解説は作業しながら見るのではなく、まず最初に全て読んで理解してから作業を開始してください!!
ショートストロークスイッチはFETの併用を強く推奨します。FETを入れる事でよりストロークを短くすることができ、スイッチ保護もできるので一石二鳥です。
可能であればショートストロークスイッチを入れる前にFETを取り付けて下さい。

元のスイッチからショートストロークスイッチに端子を移植してください。

この辺りに2mm~2.5mm径のドリルで穴を空け、端子を固定しているピンをポンチ等で取り出してください。

端子を取り付け、しっかりとピンで固定してください。

今回はVer3と同様にオマケでトリガーの引きしろを絞る為のパーツを付属させています。
まず最初に引きしろを絞るパーツをメカボックスに接着していきますのでセレクタープレートは外して作業してください。

この際、しっかりと接着できるようメカボックスは洗浄し、接着面を脱脂してください。
メカボックスの内側からこのようにパーツを配置します。

パーツを上面にしっかり密着させた状態で流し込み系の瞬間接着剤を流してください。この際、メカボックスの内側から流し込むことを強く推奨します。

一気に流し込むと手に接着剤がくっついてしまいますので、まずは1滴だけ流して仮固定してから、数滴流し込んで本固定してください。
瞬間接着剤はサラサラ系のハイスピードタイプが望ましいです。↓のような先細ノズルを付けて流し込みを行って下さい。

ピンクで示した面に接着剤が付いてしまうとセミオートが効かなくなる場合があります。接着剤を流し込む際は細心の注意を払ってください。数滴だけで十分強固に固定可能ですから、流し込み過ぎにはくれぐれも注意してください。

もしこの面に接着剤が付いてしまった場合はナイフやカッター等で削り落としてください。
接着剤がしっかりと乾いたことを確認したらセレクタープレートを元通りにしてください。

次世代M4のトリガーは生産時期によって2種類あります。
自分のトリガーがどちらかをまず判別してください。

軸が真っすぐのタイプの場合はトリガーの初期位置をかさ上げするプラ板を貼る必要があります。軸が斜めになっている場合はこのプラ板を貼る必要はありません。

軸が真っすぐのトリガーの場合は〇の位置に貼ってトリガーの初期位置を少し引いた状態にしてやることで引きしろを絞ることができます。貼り付ける際は適正な長さにカットしてください。
壁から0.5~0.8mm離れた位置に貼って下さい。
このプラ板を貼る場合は位置決めが若干難しいので硬化までに余裕のあるエポキシ接着剤が望ましいです。
位置決めがしっかりできるのであればハイスピード瞬間接着剤でも構いません。接着面はしっかりと脱脂しておいてください。
軸が真っすぐなトリガーの場合はまず最初にこのかさ上げスペーサーを貼ってから接点調整とカットオフ確認を行ってください。
軸が斜めになっているトリガーの場合はこのプラ板を貼らないでください。カットオフ後にスイッチが元の位置に戻らなくなります。
ここから接点調整を行うのでメカボックスにセクターギヤとカットオフレバーとスイッチアッセンブリとトリガーを取り付けて下さい。

メカボックスを閉じ、2箇所以上をネジでとめて固定してください。手で押さえての確認はダメです。必ずネジ止めしてください。

まずはカットオフレバーを指で押して引っかかることなく動くかどうかを確認してください。

これで引っ掛かりがなければセミフルの切り替えが問題なくできるということになります。
万が一、カットオフレバーを動かしたときにスイッチに引っかかってしまう場合は緑で示した部分を当たらなくなるまで0.1mmづつ削って下さい。削り過ぎるとカットオフが効かなくなりますので注意です。

メカボックス、スイッチアッセンブリ、カットオフレバーが純正であれば問題ないはずです。
オマケで付属している引きしろを絞るパーツはユーザーが好みのトリガーストロークを選択できるよう、初期位置はかなり絞ってある状態になっていて、削ることを前提に設計してありますのでそのままでは端子同士は接触しないかと思います。
まずはこの状態でトリガーを引き、隙間から覗いてオス端子とメス端子の接触具合を確認してください。

ここからはFETを取り付けたことを前提に解説を進めます。
この段階で必ずFETを取り付けておいてください。
今回の場合、先ほども書いたように引きしろを絞るパーツはかなりキツめになっています。そのままだと端子同士がギリギリ接触するかしないかくらいの設定してあります。ですから端子同士がしっかりと接触できるように調整を行います。
端子をもう少し奥まで押し込めるようにするにはメカボックスの外側からこのようにデザインナイフで引きしろを絞るパーツを薄くスライスして削って下さい。

↓のようなナイフを使って下さい。
一気に沢山削るといきなりストロークが長くなりすぎてしまいますので0.1~0.2mm程度薄くスライスしてください。
削りカスがメカボックス内部に入ってしまった場合はしっかりと取り除いてください。
一度削るごとに毎回スイッチの接触具合を確認してください。
コツはスイッチを最後まで引ききった瞬間に端子同士が接触するようにすることです。この微調整がとても大事です。スイッチを半分引いた段階で端子同士が接触するようだと、トリガーをゆっくり引いた時にバーストしてしまいますので注意してください。
スペーサーを削っておおまかなアタリを出した後は、メス端子をペンチ等で少し広げたりして微調整を行ってください。
何度も書きますがスイッチを引ききった瞬間に接触させるのが正しい動作をさせる為の条件です。
引ききった瞬間に接触できているかは肉眼では分かり辛いので可能であればテスターを使用しチェックしてください。

このように端子にLEDを取り付けてチェックするのも一つの手です。

電池ボックスを取り付け、トリガーを引いて底づきした瞬間にLEDが光ればOKということです。視覚的にも分かりやすいのでオススメのチェック法です。


トリガーを引ききる前からLEDが光ってしまった場合は2バーストする恐れがあるのでメス端子を調整してください。
電池ボックスやLEDはAmazonやホームセンターで手に入ります。この砲弾型LEDは定格電圧が3Vなので乾電池2本で点灯します。電動ガンのバッテリーを繋げると壊れます。
FETを使用する場合はこのようにトリガーを引ききった時に少しだけ接触すればOKです。

ただし、スイッチの移動量が初期位置から1mm以下だとカットオフが掛かりませんので必ずスイッチが1mm以上動くよう、引きしろを絞るパーツを削ってストロークを調整してください。
その上でスイッチを引ききった瞬間に接触できるよう、メス端子を広げるなどして調整してください。
次世代M4系メカボックスのカットオフの仕組み的にスイッチの移動量1mmがショートストローク化の限界になります。
FETを使用しない場合は端子がこのくらい接触するようにします。(推奨しません)
リポバッテリーを使うのにも関わらずFETを使用しない場合、しっかりと端子同士の接触面積を広く設けないと端子が発熱し、すぐに壊れてしまいます。
どうしてもFETを使用しない場合(ストロークが長くなり、端子寿命が極端に短くなるので推奨しません)は引きしろを絞るパーツを多めに削ってしっかりと端子同士がしっかりと接触できるようにしてください。また、メス側を広げて端子同士が接触するまでの距離を長めにとってください。
したがってFETを使用しない場合は比較的ストロークが長くなってしまいます。
FETの使用の如何に関わらず、端子が摩耗している場合は大幅な調整が必要となります。
摩耗している場合は、その摩耗した分だけ必然的にストロークが長くなってしまいます。
できればスイッチアッセンブリは摩耗の少ないもの、新品のものを使って下さい。
再びFETの使用前提に解説を進めます。
今回は引きしろを絞るパーツはこのくらいまで削りました。

トリガーの突起が斜めに当たるので斜めに削ると良いです。

オス端子とメス端子が引ききった瞬間に接触できるように調整したら今度はしっかりとスイッチがカットオフされるか(セミオートになるか)を確認していきます。
まずはセレクタープレートをこの位置に合わせてください。これがセミオートの位置になります。

トリガーを引き、端子同士が接触しているかを確認したらトリガーを引いたままセクターギヤを1週させてスイッチがしっかりと跳ね上げられるかを確認してください。このチェック時もテスターやLEDで確認すると分かりやすいです。

跳ね上げた位置からギヤを更に1/4程度回してからトリガーを戻し、再びトリガーを引いてスイッチが動くかを確認してください。
この動作を2~3回繰り返し、問題がなければ大丈夫です。
セクターを1週回してもカットオフ(スイッチの跳ね上げ)がされない場合はストロークが短すぎるので引きしろを絞るパーツを少し削ってスイッチがもう少し奥まで入るように調整してください。
その場合、は再度メス端子を広げるなどし、トリガーを引ききった瞬間に端子同士が接触できるように再調整してください。
トリガーを元の位置に戻してもスイッチの後端にトリガーのツメがかからず、2回目トリガーを引いてもスイッチが動かない場合は赤で示した部分をデザインナイフで"けがく"ように削ってください。

トリガーの軸が真っすぐなタイプの場合、かさ上げスペーサーを貼った部分を外側から見るとこのようになっています。

セレクタープレートがセーフティの位置にし、トリガーを引いてみてしっかりとセーフティがかかるか確認してください。

改めてチェックポイントを確認してください。
・FETを入れたか
・スイッチの移動量1mmを確保しているか
・トリガーを引ききった瞬間にスイッチ端子同士が接触するように調整したか
・カットオフレバーが滞りなく動くか(セミフル切り替えができるか)
・カットオフ動作が問題無く出来ているか
・カットオフ後にトリガーを戻した際にスイッチがしっかりと初期位置に戻ってくるか。
・セーフティがかかるか
これらに問題がなければ実際に組み上げ、動作確認をしてください。
組み込みが成功するとこのようになります。
この動画で紹介している組み込み例の場合、リコイルはオミットしてあります。バッテリーはリポ1300mAh、高効率配線化、Tコネクタ化、FET搭載、サマリウムコバルトモーターに変更しています。
それ以外は全てノーマルですが、ここまでキレが良くなります。
この構成でリポの11.1v、またはリポの7.4v2200mAhなどを使うとオーバーランして2バーストしてしまう可能性があるので注意してください。
オーバーランはスイッチと全く因果関係はありません。オーバーランが起こるのはモーターをハイトルク・ハイスピードタイプに変えたことや、通電効率が向上したことに起因します。
Ver.2、Ver.3でスイッチを入れた際にオーバーランするとクレームがありましたが、スイッチはあくまでもトリガーのストロークを短くして、人間がトリガーを引くという動作を楽にするだけのものであってメカボックス内のレスポンスを上げる効果はありません。
オーバーランはスイッチと一緒に配線やモーターやギヤ等も一気に交換した場合に初動の回転数が上がり過ぎることが原因です。
トータルバランスを考慮してください。
オーバーランを止めるにはバッテリー容量を下げる、モーターをEG-1000に戻す、ギヤ比を上げるて回転数を下げる、初速の上げ幅に余裕がある場合はスプリングを強くするなどの措置をとって下さい。

次世代M4系メカボックス用ショートストロークスイッチ
希望小売価格 2400円 (税抜)
全国のエアガンショップ、Amazonなどで購入可能です。
本商品は次世代M4の他に、次世代SCAR、次世代HK416、次世代HK417にも対応していますが、オマケで付属している引きしろを絞るパーツはM4のトリガーの形状を基準に設計しております。機種によってはご自身でプラ板を用意していただき、引きしろの調整が必要になる場合があります。
したがって当商品は電動ガンのスイッチ構造、カットオフの仕組みを完全に理解し、カスタムに精通した上級者向けの商品となります。
分解してしまうとメーカーのアフターサービスを受けることが出来なくなってしまうので組込は自己責任にてお願いいたします。
また、組み込みに関して、メール等でのサポートは行いませんので起こり得るトラブルを全て自己解決できる方のみお買い求め下さい。

本解説は作業しながら見るのではなく、まず最初に全て読んで理解してから作業を開始してください!!
ショートストロークスイッチはFETの併用を強く推奨します。FETを入れる事でよりストロークを短くすることができ、スイッチ保護もできるので一石二鳥です。
可能であればショートストロークスイッチを入れる前にFETを取り付けて下さい。

元のスイッチからショートストロークスイッチに端子を移植してください。

この辺りに2mm~2.5mm径のドリルで穴を空け、端子を固定しているピンをポンチ等で取り出してください。

端子を取り付け、しっかりとピンで固定してください。

今回はVer3と同様にオマケでトリガーの引きしろを絞る為のパーツを付属させています。
まず最初に引きしろを絞るパーツをメカボックスに接着していきますのでセレクタープレートは外して作業してください。

この際、しっかりと接着できるようメカボックスは洗浄し、接着面を脱脂してください。
メカボックスの内側からこのようにパーツを配置します。

パーツを上面にしっかり密着させた状態で流し込み系の瞬間接着剤を流してください。この際、メカボックスの内側から流し込むことを強く推奨します。

一気に流し込むと手に接着剤がくっついてしまいますので、まずは1滴だけ流して仮固定してから、数滴流し込んで本固定してください。
瞬間接着剤はサラサラ系のハイスピードタイプが望ましいです。↓のような先細ノズルを付けて流し込みを行って下さい。

ピンクで示した面に接着剤が付いてしまうとセミオートが効かなくなる場合があります。接着剤を流し込む際は細心の注意を払ってください。数滴だけで十分強固に固定可能ですから、流し込み過ぎにはくれぐれも注意してください。

もしこの面に接着剤が付いてしまった場合はナイフやカッター等で削り落としてください。
接着剤がしっかりと乾いたことを確認したらセレクタープレートを元通りにしてください。

次世代M4のトリガーは生産時期によって2種類あります。
自分のトリガーがどちらかをまず判別してください。

軸が真っすぐのタイプの場合はトリガーの初期位置をかさ上げするプラ板を貼る必要があります。軸が斜めになっている場合はこのプラ板を貼る必要はありません。

軸が真っすぐのトリガーの場合は〇の位置に貼ってトリガーの初期位置を少し引いた状態にしてやることで引きしろを絞ることができます。貼り付ける際は適正な長さにカットしてください。

壁から0.5~0.8mm離れた位置に貼って下さい。
このプラ板を貼る場合は位置決めが若干難しいので硬化までに余裕のあるエポキシ接着剤が望ましいです。
位置決めがしっかりできるのであればハイスピード瞬間接着剤でも構いません。接着面はしっかりと脱脂しておいてください。
軸が真っすぐなトリガーの場合はまず最初にこのかさ上げスペーサーを貼ってから接点調整とカットオフ確認を行ってください。
軸が斜めになっているトリガーの場合はこのプラ板を貼らないでください。カットオフ後にスイッチが元の位置に戻らなくなります。
ここから接点調整を行うのでメカボックスにセクターギヤとカットオフレバーとスイッチアッセンブリとトリガーを取り付けて下さい。

メカボックスを閉じ、2箇所以上をネジでとめて固定してください。手で押さえての確認はダメです。必ずネジ止めしてください。

まずはカットオフレバーを指で押して引っかかることなく動くかどうかを確認してください。


これで引っ掛かりがなければセミフルの切り替えが問題なくできるということになります。
万が一、カットオフレバーを動かしたときにスイッチに引っかかってしまう場合は緑で示した部分を当たらなくなるまで0.1mmづつ削って下さい。削り過ぎるとカットオフが効かなくなりますので注意です。

メカボックス、スイッチアッセンブリ、カットオフレバーが純正であれば問題ないはずです。
オマケで付属している引きしろを絞るパーツはユーザーが好みのトリガーストロークを選択できるよう、初期位置はかなり絞ってある状態になっていて、削ることを前提に設計してありますのでそのままでは端子同士は接触しないかと思います。
まずはこの状態でトリガーを引き、隙間から覗いてオス端子とメス端子の接触具合を確認してください。

ここからはFETを取り付けたことを前提に解説を進めます。
この段階で必ずFETを取り付けておいてください。
今回の場合、先ほども書いたように引きしろを絞るパーツはかなりキツめになっています。そのままだと端子同士がギリギリ接触するかしないかくらいの設定してあります。ですから端子同士がしっかりと接触できるように調整を行います。
端子をもう少し奥まで押し込めるようにするにはメカボックスの外側からこのようにデザインナイフで引きしろを絞るパーツを薄くスライスして削って下さい。


↓のようなナイフを使って下さい。
一気に沢山削るといきなりストロークが長くなりすぎてしまいますので0.1~0.2mm程度薄くスライスしてください。
削りカスがメカボックス内部に入ってしまった場合はしっかりと取り除いてください。
一度削るごとに毎回スイッチの接触具合を確認してください。
コツはスイッチを最後まで引ききった瞬間に端子同士が接触するようにすることです。この微調整がとても大事です。スイッチを半分引いた段階で端子同士が接触するようだと、トリガーをゆっくり引いた時にバーストしてしまいますので注意してください。
スペーサーを削っておおまかなアタリを出した後は、メス端子をペンチ等で少し広げたりして微調整を行ってください。
何度も書きますがスイッチを引ききった瞬間に接触させるのが正しい動作をさせる為の条件です。
引ききった瞬間に接触できているかは肉眼では分かり辛いので可能であればテスターを使用しチェックしてください。

このように端子にLEDを取り付けてチェックするのも一つの手です。

電池ボックスを取り付け、トリガーを引いて底づきした瞬間にLEDが光ればOKということです。視覚的にも分かりやすいのでオススメのチェック法です。


トリガーを引ききる前からLEDが光ってしまった場合は2バーストする恐れがあるのでメス端子を調整してください。
電池ボックスやLEDはAmazonやホームセンターで手に入ります。この砲弾型LEDは定格電圧が3Vなので乾電池2本で点灯します。電動ガンのバッテリーを繋げると壊れます。
FETを使用する場合はこのようにトリガーを引ききった時に少しだけ接触すればOKです。

ただし、スイッチの移動量が初期位置から1mm以下だとカットオフが掛かりませんので必ずスイッチが1mm以上動くよう、引きしろを絞るパーツを削ってストロークを調整してください。
その上でスイッチを引ききった瞬間に接触できるよう、メス端子を広げるなどして調整してください。
次世代M4系メカボックスのカットオフの仕組み的にスイッチの移動量1mmがショートストローク化の限界になります。
FETを使用しない場合は端子がこのくらい接触するようにします。(推奨しません)

リポバッテリーを使うのにも関わらずFETを使用しない場合、しっかりと端子同士の接触面積を広く設けないと端子が発熱し、すぐに壊れてしまいます。
どうしてもFETを使用しない場合(ストロークが長くなり、端子寿命が極端に短くなるので推奨しません)は引きしろを絞るパーツを多めに削ってしっかりと端子同士がしっかりと接触できるようにしてください。また、メス側を広げて端子同士が接触するまでの距離を長めにとってください。
したがってFETを使用しない場合は比較的ストロークが長くなってしまいます。
FETの使用の如何に関わらず、端子が摩耗している場合は大幅な調整が必要となります。
摩耗している場合は、その摩耗した分だけ必然的にストロークが長くなってしまいます。
できればスイッチアッセンブリは摩耗の少ないもの、新品のものを使って下さい。
再びFETの使用前提に解説を進めます。
今回は引きしろを絞るパーツはこのくらいまで削りました。

トリガーの突起が斜めに当たるので斜めに削ると良いです。

オス端子とメス端子が引ききった瞬間に接触できるように調整したら今度はしっかりとスイッチがカットオフされるか(セミオートになるか)を確認していきます。
まずはセレクタープレートをこの位置に合わせてください。これがセミオートの位置になります。

トリガーを引き、端子同士が接触しているかを確認したらトリガーを引いたままセクターギヤを1週させてスイッチがしっかりと跳ね上げられるかを確認してください。このチェック時もテスターやLEDで確認すると分かりやすいです。

跳ね上げた位置からギヤを更に1/4程度回してからトリガーを戻し、再びトリガーを引いてスイッチが動くかを確認してください。
この動作を2~3回繰り返し、問題がなければ大丈夫です。
セクターを1週回してもカットオフ(スイッチの跳ね上げ)がされない場合はストロークが短すぎるので引きしろを絞るパーツを少し削ってスイッチがもう少し奥まで入るように調整してください。
その場合、は再度メス端子を広げるなどし、トリガーを引ききった瞬間に端子同士が接触できるように再調整してください。
トリガーを元の位置に戻してもスイッチの後端にトリガーのツメがかからず、2回目トリガーを引いてもスイッチが動かない場合は赤で示した部分をデザインナイフで"けがく"ように削ってください。

トリガーの軸が真っすぐなタイプの場合、かさ上げスペーサーを貼った部分を外側から見るとこのようになっています。

セレクタープレートがセーフティの位置にし、トリガーを引いてみてしっかりとセーフティがかかるか確認してください。

改めてチェックポイントを確認してください。
・FETを入れたか
・スイッチの移動量1mmを確保しているか
・トリガーを引ききった瞬間にスイッチ端子同士が接触するように調整したか
・カットオフレバーが滞りなく動くか(セミフル切り替えができるか)
・カットオフ動作が問題無く出来ているか
・カットオフ後にトリガーを戻した際にスイッチがしっかりと初期位置に戻ってくるか。
・セーフティがかかるか
これらに問題がなければ実際に組み上げ、動作確認をしてください。
組み込みが成功するとこのようになります。
この動画で紹介している組み込み例の場合、リコイルはオミットしてあります。バッテリーはリポ1300mAh、高効率配線化、Tコネクタ化、FET搭載、サマリウムコバルトモーターに変更しています。
それ以外は全てノーマルですが、ここまでキレが良くなります。
この構成でリポの11.1v、またはリポの7.4v2200mAhなどを使うとオーバーランして2バーストしてしまう可能性があるので注意してください。
オーバーランはスイッチと全く因果関係はありません。オーバーランが起こるのはモーターをハイトルク・ハイスピードタイプに変えたことや、通電効率が向上したことに起因します。
Ver.2、Ver.3でスイッチを入れた際にオーバーランするとクレームがありましたが、スイッチはあくまでもトリガーのストロークを短くして、人間がトリガーを引くという動作を楽にするだけのものであってメカボックス内のレスポンスを上げる効果はありません。
オーバーランはスイッチと一緒に配線やモーターやギヤ等も一気に交換した場合に初動の回転数が上がり過ぎることが原因です。
トータルバランスを考慮してください。
オーバーランを止めるにはバッテリー容量を下げる、モーターをEG-1000に戻す、ギヤ比を上げるて回転数を下げる、初速の上げ幅に余裕がある場合はスプリングを強くするなどの措置をとって下さい。
タグ :ショートストロークスイッチ
Posted by 大門団長 at
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