2017年06月04日
サーマルスコープ Leupold LTO Tracker 徹底レビュー!
いや~ついに手を出してしまいました。サーマル。
以前からナイトビジョンやらサーマルやらはチームの仲間が24耐とかで使っていて貸してもらっていたので有効性は十分に知っていたのですが、いかんせんコレ系は値段が高くて死ぬほど金を持っている人の贅沢な趣味といった感じのジャンルで手を出せませんでした。
しかし、今年の3月にリューポルドからリーズナブルでイイ感じの機種が発売されて話題になっていたので買ってしまいました・・・。
半年は豆腐ともやし生活だよマジで・・・。
高い買い物なのでその分ガチサバゲーマー視点でガッツリとレビューしてみますよ~!
そんで早速、レベルアップサバゲーの方でもレビューしてみました!
実際に夜の公園でサーマルがどれだけ威力を発揮するかを検証しています。
まぁ動画はブログの最後にも貼っておくのでまずは記事を読んでださいよ(笑)
リューポルドはハンティング用のスコープとかサーマルスコープを製造しているアメリカの企業になります。
LTO Trackerが日本に入ってきたばかりの時は15万ほどしたのですが、ちょっと前に値崩れして10万前後で買えるようになりました。
そんで、私のは画面の液晶がドット抜けしてるとかで更に赤字価格まで下がっていたので即ポチしてしまいました。
光学機器マニアでもないのでとりあえず使えればおっけー!
値段的には東京マルイの次世代アーリーバリアントの定価くらいです(笑)
箱を開けるとこんな感じ。
かぁ~高けぇ買い物しちまっただ~!たいして使わないのに(笑)
よく、ナイトビジョンとサーマルを混同してしまっている人が居ますが、両者は全く別物になります。
ナイトビジョンは夜の月明かりや星の光を数万倍に増幅して昼間のような視界を得る為の装置になります。
サーマルは熱を感知して可視化する装置になります。
ナイトビジョンは景色が明るく見えるとはいえ、視界は狭いのでブッシュに隠れられると人を見つけることは困難になります。
サーマルはセンサー範囲内にある熱源体をハイライトで表示するのでブッシュに隠れていても草木の隙間から熱を感知することができるので夜戦でのサーマルは脅威となります。
ただ、バリケードなんかに隠れて熱を遮断してしまえば見えなくなります。
バッテリーはCR123になります。
中央のリングを回すとこのように開きます。
対物レンズ側が+で接眼側が-になります。
各ボタンの操作方法はこんな感じ。
対物レンズ側はこうなってます。
この奥にサーマルセンサーが入っています。
このレンズは直径6mmで奥まっているところに配置されているので被弾はそんなに心配はないかな?と思っているけど被弾したら目も当てられないな(笑)
レンズが割れるのってほぼ水平にピンポイントに着弾するしか無い気がするけど。
このレンズを守る為に更に一枚ゲルマニウムレンズを被せるとかね!何万掛かるんだか・・・。
他の方のブログではACOGのキルフラッシュを被せていました!感知度は落ちるみたいですけど普通に使えてましたね。
実際に起動した画面はこんな感じ。
天井のシーリングライトを覗いています。画面内で一番熱い部分をハイライトで表示するモードです。
このLTO Trackerのサーマルセンサーの解像度は206 x 156で、液晶画面の解像度は240 x 204 になります。
軍用の100万超えの機種なんかだと解像度が600レベルなので視界の広さ、索敵のし易さが段違いです。
で、このサーマルスコープが人気なのは見た目がスコープらしいデザインかつ、一番細い部分が30mm径なので普通のマウントリングなんかで簡単に銃に固定できるところにあります。
今までのサーマルってこれが定番なんですけど、デザインがハンティング系なのでミリタリーチックではないんですよね。
あーでもLTO Trackerもミリタリーチックではないのかな?
ホントのミリタリーなサーマルってこういうのだもんね。
これ、チームの仲間が持ってるんですけど、24耐で貸してもらったら解像度もめっちゃ高くて人にレティクル合わせると色が変わるしで反則でしたね。
LTO Trackerとかは人を見ても人の中で一番温度の高い所をハイライトするので一見するとそれが人か判別するのが難しかったりするのですが、画像のCNVD-Tは中身のプログラムが対人に特化していて、人の輪郭をハッキリ表示してくれるのでサバゲーでの使いやすさは段違いでした。
ただし値段はLTO Trackerの10倍以上します(笑)
そんで、このLTO Trackerも起動ボタンを2回押すとレティクルが表示されます。
ただ、レティクルは調整はできませんのでサイトとしての機能は果たしません!意味ねー(笑)
レティクル調整できたら最高なのにな~と思って詳しい人に聞いてみると、サーマルにレティクル調整機能を付与してしまうと「サーマルサイト」という別の括りになり、軍用品扱いとなるのでアメリカから輸出できなくなるそうです。へぇ~勉強になった。
なので、このレティクルはただのお飾りです!少年の心を持つ大人を喜ばす為のネタ機能と言ってもいい(笑)
どうしてもこのスコープ自体でゼロインしたい場合はマウントごと動かせるようにするしかないです。
ズーム!
実際にアケノハチタイで使用したんですけど、1.5倍から2倍が使いやすかったですね。
ボタンを押すと1倍→1.5倍→2倍→3倍→4倍→5倍→6倍と選択可能。
デジタルズームなので6倍にすると単純に液晶の解像度が1/6になり、ドットがクソ大きくなるので全然使えないです(笑)
あと、ボタンの説明時にズームボタン長押しで無段階ズームと表記しましたが、0.1刻みでズームするってことです。あんま使わないです。
画面の表示モードの切替を見ていきます。
まずはWHITE。
熱源体を白く表示するモード。
あ、因みにこのサーマルはテレビの健康番組とかで見るサーマル映像とはちょっと違います。
テレビでよく見るやつは、全ての温度に色を割り当ててグラデーションで表示しています。
このサーマルの場合は画面内で一番熱い部分だけをハイライトで表示する感じになっています。
ハンティング用なので景色の中で一番熱いものだけを表示したほうが使いやすいってことですな。
これはHI-WHITE。
熱源体を白で表示し、その中でも熱い部分を更にハイライトで表示するモード。
BLACK
単純にWHITEモードの逆です。
コレがHI-BLACK。
熱源体を黒で表示し、さらにその中でもひときわ熱い場所を赤→白で表示するモード。比較的明るい場所ではこれが使いやすい。
RED
GREEN
これらはWHITEモードにフィルターかけただけですな。
あと、 LTO Trackerはリフレッシュレートが30hzあるのも良いです。
リフレッシュレートっていうのは1秒間に画面が切り替わる回数になります。
つまり1秒間に30回も画面が更新されるので被写体の動きがなめらかなのも人気の理由ですね。
実はFLIR ONEというスマホ用のサーマルも持っているのですがあれは8hzくらいなのですっげぇカクカクするんですよ。
FLIR ONEのレビューについてはまた今度やります。スティンガーのビルで雨漏りするので原因箇所を特定するのに買ったんです。
で、先日は岐阜県の明野高原で行われたフォートレス主催のアケノハチタイに行ってLTO Trackerを使ってみたので使用後レビューを。
因みにアケノハチタイは14:00~22:00まで行われるので昼、夕方、夜と全てのパターンで試しましたよ。
まず、昼間は絶対にドットサイトが必要なのでメインはTRUGROドットにして、サーマルは補助と割り切ってオフセットしました。
プロっぽくてなんかカッコイイ!軍用ではないにしろ、ちゃんと意味のあるものを乗っけてるっていうね。
昔に買って一切使うことのなかったオフセットマウントが始めて役に立った(笑)
LTO Tracker自体は東京マルイのハイマウントで取り付けています。
そういや、このVFC アヴァロン レオパルド CQBも箱出し状態で初の実戦投入!なんか普通に使えてそこそこ飛びますわこれ。
で、まず昼間ですが、ピーカン照りの元だと全く使えないです。
太陽光が草や木なんかに当たり、その熱を拾ってハイライトで表示してしまうのでどれが人か判別不能。
それに解像度がそんなに高くないからね!
昼間は完全に目で索敵した方が早い。
そんで、人かどうか判別が難しい時にサーマルで覗いてみるって感じかな。それでもわからないけどね(笑)
木々が多くて日陰になっている場所ならぁまぁ見えましたけど、熱源体を見て熱を帯びた草木か人かを判断する経験が必要ですね。
サーマルをすぅーっと横に流してスキャンすると途中で明らかに植物ではない何かが見えますので、逆にその後に肉眼で確認して射撃してヒット取ったのは5回くらいありましたね。
まぁ真昼間なら無くていいかなって感じです。重くなるし。
耐久戦なら戦線保持の為にジッとしていることが多いのでサーマルで敵を探して待ち構えるとか使い道はありますが、15分間のフラッグ戦なんかは要らないですね。
夕方から徐々にサーマルが効いてきます。
今の時期で言うと5時半くらいからですね。
直射日光が当たらなくなると一気に人が丸見えに!
夜は別の銃にこんな感じでマウントしました。
サーマル自体のレティクルはゼロインできないので後ろにはフリップアップサイトをマウントして狙いをつけられるようにしています。
フリップアップサイトは明るいうちにゼロインを合わせておきます。
因みに後ろにドットサイトを乗せてもサイティングできません。
目の前の画面を見ることになり、そうなると焦点距離が近すぎて頬付けする位置が少しでもずれると画面上で1センチとかドットがずれます。
画面上で1センチずれるってことは30m先では5~6mくらいズレます。
というかどこ狙ってるのかわからなくなります。
レベルアップサバゲーの動画でも説明してますが、通常はサーマルを使う際は1倍、または2倍のスコープを後ろにタンデムで乗せてサーマルを覗くことでサイティングするのが定番です。
スコープはレティクルがドットのように動かず、固定されているので比較的ズレませんがそれでも多少の視差は起こるので頬付けがしっかりできてないと照準がズレます。
で、私が考えたのはアイアンサイトをタンデムする方法
フロントサイトとリアサイトという照準点を2箇所あわせる為に頭の位置は絶対に同じ場所にしなければならないのでドットサイトみたいな焦点距離とか関係ないし、視差がほとんど起こりません。
これなら毎回画面の同じところにサイトをもってこれるので結構イイ感じにサイティングできました。
この方法はサーマルが銃身と水平に取り付けられているかが前提となります。多少のズレなら問題ありませんが、サーマルが少し斜めになってしまうと自分は正面を狙ってるつもりでも全く別の方向を見ていることになります。
ただ、実際にゲームをやっているとサイトが邪魔くさくて、結局はサーマルの画面上で大体この辺に撃ったら相手がヒットって言ったな~じゃあこの辺に弾が飛んでるってことか~みたいな適当な狙い方になってしまいました(笑)
なので一番良いゼロインは昼間に45m先の金属のターゲットの裏側にホッカイロを取り付けてサーマルで感知できるようにし、画面には同径のポリカレンズをハメこんで、着弾した場所に油性ペンで印をつけるっていう方法ですね。ポリカは画面に密着できてた方が視差が無くて良い。
これがLTO Trackerでの確実かつ簡単なゼロイン法かと思います。
実際に夜に使って一番良かったのがこのREDカラー表示!!
これがね!夜目を潰さずに済むんですよ!
「おぁー!REDの表示はこの為にあったのかぁぁぁ!すげぇぇ!」と1人で興奮してました(笑)
あ、そもそも赤い光って暗闇に慣れた目を保護するって知ってましたか?なので軍用のアングルライトとかには赤いフィルターとかが入ってるんです。
波長の長い赤い光は暗順応した目の細胞への刺激が少ないのです。
このREDモードがあるだけでもかなり優秀ですよLTO Trackerは!
で、そもそも赤は光が弱いのでこのモードにしておけば画面の光が顔に反射してもバレ難いことも分りました。
試しに、仲間に見てもらったのですが、HI-BLACKモードだと画面の光が強すぎて10m先からも顔が青白く光ってると言われたんですけど、REDモードなら5mの場所からでもほとんど顔に光が反射してないとのこと。
夜にLTO Trackerを使うならLEDモード一択ですね!
夜は1人で敵地に潜り込んで40分くらい無双してしまいました。途中で敵が「そこ!なに味方撃ちしてんのよ!」と言ってきたのですが、すみません、私は敵です・・こんな場所に敵チームの人間が居る訳ないと思ったんでしょうね。
そんなこと言われてしまう状況に持ち込めるくらいの反則装備ってことです。
最終的に私が味方のNV持ちに後ろから撃たれてしまったのですがね(笑)
ただし、あんまりコレに頼ると五感が鈍ってサバゲーがヘタクソになりそうなのが怖いのであまり使わないようにしたいと思います。
そもそも夜戦自体あんまり機会がないしね!
ということでレベルアップサバゲー9発目でレビューしてますので動画で性能をご確認下さい!夜の公園で撮影したので夜戦での見え方が分ります。
で、画面の光が横に漏れたり、後ろの浅い角度からのガメン被弾が怖いのでこんなの作りました。
アイカップと言っていいのかな?別に目に密着させる為に作ったわけじゃないけど(笑)
しかも1mm厚のポリカレンズを挟めるようにしてありますので画面保護も可能で、しかもポリカに印をつければゼロイン可能というスグレモノ(笑)
上下分割で、M2規格のネジで簡単に装着できるようにしています。
まだ、試作品段階ですが、調整して販売したいと思いますのでLTO Trackerユーザーは是非宜しくお願い致します。
ということで以上、サーマルのレビューでした!
また次回!
以前からナイトビジョンやらサーマルやらはチームの仲間が24耐とかで使っていて貸してもらっていたので有効性は十分に知っていたのですが、いかんせんコレ系は値段が高くて死ぬほど金を持っている人の贅沢な趣味といった感じのジャンルで手を出せませんでした。
しかし、今年の3月にリューポルドからリーズナブルでイイ感じの機種が発売されて話題になっていたので買ってしまいました・・・。
半年は豆腐ともやし生活だよマジで・・・。
高い買い物なのでその分ガチサバゲーマー視点でガッツリとレビューしてみますよ~!
そんで早速、レベルアップサバゲーの方でもレビューしてみました!
実際に夜の公園でサーマルがどれだけ威力を発揮するかを検証しています。
まぁ動画はブログの最後にも貼っておくのでまずは記事を読んでださいよ(笑)
リューポルドはハンティング用のスコープとかサーマルスコープを製造しているアメリカの企業になります。
LTO Trackerが日本に入ってきたばかりの時は15万ほどしたのですが、ちょっと前に値崩れして10万前後で買えるようになりました。
そんで、私のは画面の液晶がドット抜けしてるとかで更に赤字価格まで下がっていたので即ポチしてしまいました。
光学機器マニアでもないのでとりあえず使えればおっけー!
値段的には東京マルイの次世代アーリーバリアントの定価くらいです(笑)
箱を開けるとこんな感じ。
かぁ~高けぇ買い物しちまっただ~!たいして使わないのに(笑)
よく、ナイトビジョンとサーマルを混同してしまっている人が居ますが、両者は全く別物になります。
ナイトビジョンは夜の月明かりや星の光を数万倍に増幅して昼間のような視界を得る為の装置になります。
サーマルは熱を感知して可視化する装置になります。
ナイトビジョンは景色が明るく見えるとはいえ、視界は狭いのでブッシュに隠れられると人を見つけることは困難になります。
サーマルはセンサー範囲内にある熱源体をハイライトで表示するのでブッシュに隠れていても草木の隙間から熱を感知することができるので夜戦でのサーマルは脅威となります。
ただ、バリケードなんかに隠れて熱を遮断してしまえば見えなくなります。
バッテリーはCR123になります。
中央のリングを回すとこのように開きます。
対物レンズ側が+で接眼側が-になります。
各ボタンの操作方法はこんな感じ。
対物レンズ側はこうなってます。
この奥にサーマルセンサーが入っています。
このレンズは直径6mmで奥まっているところに配置されているので被弾はそんなに心配はないかな?と思っているけど被弾したら目も当てられないな(笑)
レンズが割れるのってほぼ水平にピンポイントに着弾するしか無い気がするけど。
このレンズを守る為に更に一枚ゲルマニウムレンズを被せるとかね!何万掛かるんだか・・・。
他の方のブログではACOGのキルフラッシュを被せていました!感知度は落ちるみたいですけど普通に使えてましたね。
実際に起動した画面はこんな感じ。
天井のシーリングライトを覗いています。画面内で一番熱い部分をハイライトで表示するモードです。
このLTO Trackerのサーマルセンサーの解像度は206 x 156で、液晶画面の解像度は240 x 204 になります。
軍用の100万超えの機種なんかだと解像度が600レベルなので視界の広さ、索敵のし易さが段違いです。
で、このサーマルスコープが人気なのは見た目がスコープらしいデザインかつ、一番細い部分が30mm径なので普通のマウントリングなんかで簡単に銃に固定できるところにあります。
今までのサーマルってこれが定番なんですけど、デザインがハンティング系なのでミリタリーチックではないんですよね。
あーでもLTO Trackerもミリタリーチックではないのかな?
ホントのミリタリーなサーマルってこういうのだもんね。
これ、チームの仲間が持ってるんですけど、24耐で貸してもらったら解像度もめっちゃ高くて人にレティクル合わせると色が変わるしで反則でしたね。
LTO Trackerとかは人を見ても人の中で一番温度の高い所をハイライトするので一見するとそれが人か判別するのが難しかったりするのですが、画像のCNVD-Tは中身のプログラムが対人に特化していて、人の輪郭をハッキリ表示してくれるのでサバゲーでの使いやすさは段違いでした。
ただし値段はLTO Trackerの10倍以上します(笑)
そんで、このLTO Trackerも起動ボタンを2回押すとレティクルが表示されます。
ただ、レティクルは調整はできませんのでサイトとしての機能は果たしません!意味ねー(笑)
レティクル調整できたら最高なのにな~と思って詳しい人に聞いてみると、サーマルにレティクル調整機能を付与してしまうと「サーマルサイト」という別の括りになり、軍用品扱いとなるのでアメリカから輸出できなくなるそうです。へぇ~勉強になった。
なので、このレティクルはただのお飾りです!少年の心を持つ大人を喜ばす為のネタ機能と言ってもいい(笑)
どうしてもこのスコープ自体でゼロインしたい場合はマウントごと動かせるようにするしかないです。
ズーム!
実際にアケノハチタイで使用したんですけど、1.5倍から2倍が使いやすかったですね。
ボタンを押すと1倍→1.5倍→2倍→3倍→4倍→5倍→6倍と選択可能。
デジタルズームなので6倍にすると単純に液晶の解像度が1/6になり、ドットがクソ大きくなるので全然使えないです(笑)
あと、ボタンの説明時にズームボタン長押しで無段階ズームと表記しましたが、0.1刻みでズームするってことです。あんま使わないです。
画面の表示モードの切替を見ていきます。
まずはWHITE。
熱源体を白く表示するモード。
あ、因みにこのサーマルはテレビの健康番組とかで見るサーマル映像とはちょっと違います。
テレビでよく見るやつは、全ての温度に色を割り当ててグラデーションで表示しています。
このサーマルの場合は画面内で一番熱い部分だけをハイライトで表示する感じになっています。
ハンティング用なので景色の中で一番熱いものだけを表示したほうが使いやすいってことですな。
これはHI-WHITE。
熱源体を白で表示し、その中でも熱い部分を更にハイライトで表示するモード。
BLACK
単純にWHITEモードの逆です。
コレがHI-BLACK。
熱源体を黒で表示し、さらにその中でもひときわ熱い場所を赤→白で表示するモード。比較的明るい場所ではこれが使いやすい。
RED
GREEN
これらはWHITEモードにフィルターかけただけですな。
あと、 LTO Trackerはリフレッシュレートが30hzあるのも良いです。
リフレッシュレートっていうのは1秒間に画面が切り替わる回数になります。
つまり1秒間に30回も画面が更新されるので被写体の動きがなめらかなのも人気の理由ですね。
実はFLIR ONEというスマホ用のサーマルも持っているのですがあれは8hzくらいなのですっげぇカクカクするんですよ。
FLIR ONEのレビューについてはまた今度やります。スティンガーのビルで雨漏りするので原因箇所を特定するのに買ったんです。
で、先日は岐阜県の明野高原で行われたフォートレス主催のアケノハチタイに行ってLTO Trackerを使ってみたので使用後レビューを。
因みにアケノハチタイは14:00~22:00まで行われるので昼、夕方、夜と全てのパターンで試しましたよ。
まず、昼間は絶対にドットサイトが必要なのでメインはTRUGROドットにして、サーマルは補助と割り切ってオフセットしました。
プロっぽくてなんかカッコイイ!軍用ではないにしろ、ちゃんと意味のあるものを乗っけてるっていうね。
昔に買って一切使うことのなかったオフセットマウントが始めて役に立った(笑)
LTO Tracker自体は東京マルイのハイマウントで取り付けています。
そういや、このVFC アヴァロン レオパルド CQBも箱出し状態で初の実戦投入!なんか普通に使えてそこそこ飛びますわこれ。
で、まず昼間ですが、ピーカン照りの元だと全く使えないです。
太陽光が草や木なんかに当たり、その熱を拾ってハイライトで表示してしまうのでどれが人か判別不能。
それに解像度がそんなに高くないからね!
昼間は完全に目で索敵した方が早い。
そんで、人かどうか判別が難しい時にサーマルで覗いてみるって感じかな。それでもわからないけどね(笑)
木々が多くて日陰になっている場所ならぁまぁ見えましたけど、熱源体を見て熱を帯びた草木か人かを判断する経験が必要ですね。
サーマルをすぅーっと横に流してスキャンすると途中で明らかに植物ではない何かが見えますので、逆にその後に肉眼で確認して射撃してヒット取ったのは5回くらいありましたね。
まぁ真昼間なら無くていいかなって感じです。重くなるし。
耐久戦なら戦線保持の為にジッとしていることが多いのでサーマルで敵を探して待ち構えるとか使い道はありますが、15分間のフラッグ戦なんかは要らないですね。
夕方から徐々にサーマルが効いてきます。
今の時期で言うと5時半くらいからですね。
直射日光が当たらなくなると一気に人が丸見えに!
夜は別の銃にこんな感じでマウントしました。
サーマル自体のレティクルはゼロインできないので後ろにはフリップアップサイトをマウントして狙いをつけられるようにしています。
フリップアップサイトは明るいうちにゼロインを合わせておきます。
因みに後ろにドットサイトを乗せてもサイティングできません。
目の前の画面を見ることになり、そうなると焦点距離が近すぎて頬付けする位置が少しでもずれると画面上で1センチとかドットがずれます。
画面上で1センチずれるってことは30m先では5~6mくらいズレます。
というかどこ狙ってるのかわからなくなります。
レベルアップサバゲーの動画でも説明してますが、通常はサーマルを使う際は1倍、または2倍のスコープを後ろにタンデムで乗せてサーマルを覗くことでサイティングするのが定番です。
スコープはレティクルがドットのように動かず、固定されているので比較的ズレませんがそれでも多少の視差は起こるので頬付けがしっかりできてないと照準がズレます。
で、私が考えたのはアイアンサイトをタンデムする方法
フロントサイトとリアサイトという照準点を2箇所あわせる為に頭の位置は絶対に同じ場所にしなければならないのでドットサイトみたいな焦点距離とか関係ないし、視差がほとんど起こりません。
これなら毎回画面の同じところにサイトをもってこれるので結構イイ感じにサイティングできました。
この方法はサーマルが銃身と水平に取り付けられているかが前提となります。多少のズレなら問題ありませんが、サーマルが少し斜めになってしまうと自分は正面を狙ってるつもりでも全く別の方向を見ていることになります。
ただ、実際にゲームをやっているとサイトが邪魔くさくて、結局はサーマルの画面上で大体この辺に撃ったら相手がヒットって言ったな~じゃあこの辺に弾が飛んでるってことか~みたいな適当な狙い方になってしまいました(笑)
なので一番良いゼロインは昼間に45m先の金属のターゲットの裏側にホッカイロを取り付けてサーマルで感知できるようにし、画面には同径のポリカレンズをハメこんで、着弾した場所に油性ペンで印をつけるっていう方法ですね。ポリカは画面に密着できてた方が視差が無くて良い。
これがLTO Trackerでの確実かつ簡単なゼロイン法かと思います。
実際に夜に使って一番良かったのがこのREDカラー表示!!
これがね!夜目を潰さずに済むんですよ!
「おぁー!REDの表示はこの為にあったのかぁぁぁ!すげぇぇ!」と1人で興奮してました(笑)
あ、そもそも赤い光って暗闇に慣れた目を保護するって知ってましたか?なので軍用のアングルライトとかには赤いフィルターとかが入ってるんです。
波長の長い赤い光は暗順応した目の細胞への刺激が少ないのです。
このREDモードがあるだけでもかなり優秀ですよLTO Trackerは!
で、そもそも赤は光が弱いのでこのモードにしておけば画面の光が顔に反射してもバレ難いことも分りました。
試しに、仲間に見てもらったのですが、HI-BLACKモードだと画面の光が強すぎて10m先からも顔が青白く光ってると言われたんですけど、REDモードなら5mの場所からでもほとんど顔に光が反射してないとのこと。
夜にLTO Trackerを使うならLEDモード一択ですね!
夜は1人で敵地に潜り込んで40分くらい無双してしまいました。途中で敵が「そこ!なに味方撃ちしてんのよ!」と言ってきたのですが、すみません、私は敵です・・こんな場所に敵チームの人間が居る訳ないと思ったんでしょうね。
そんなこと言われてしまう状況に持ち込めるくらいの反則装備ってことです。
最終的に私が味方のNV持ちに後ろから撃たれてしまったのですがね(笑)
ただし、あんまりコレに頼ると五感が鈍ってサバゲーがヘタクソになりそうなのが怖いのであまり使わないようにしたいと思います。
そもそも夜戦自体あんまり機会がないしね!
ということでレベルアップサバゲー9発目でレビューしてますので動画で性能をご確認下さい!夜の公園で撮影したので夜戦での見え方が分ります。
で、画面の光が横に漏れたり、後ろの浅い角度からのガメン被弾が怖いのでこんなの作りました。
アイカップと言っていいのかな?別に目に密着させる為に作ったわけじゃないけど(笑)
しかも1mm厚のポリカレンズを挟めるようにしてありますので画面保護も可能で、しかもポリカに印をつければゼロイン可能というスグレモノ(笑)
上下分割で、M2規格のネジで簡単に装着できるようにしています。
まだ、試作品段階ですが、調整して販売したいと思いますのでLTO Trackerユーザーは是非宜しくお願い致します。
ということで以上、サーマルのレビューでした!
また次回!