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Posted by ミリタリーブログ at

2017年03月27日

東京マルイ HK45タクティカル 【ガスコキ化・分解】

千葉に来て12年ですがこんなに寒い年度末は初めてではないでしょうか。

寒すぎて風邪ひいちゃうよ!













前々から書いていましたが東京マルイのガスブローバックHK45タクティカルは完成度が高くてガスコキにも最適な機種だと睨んでいたので実際にガスコキ化してみたいと思います。

























【告知】

本日3月27日発売のPEACECOMBAT誌の中で大門団長が2つの記事に載っています!



1つは新コーナー「大門団長の大量破壊コラム」

本号より1年間コラムを書かせてもらうことになりました。
今までブログでやってきたオリジナリティのあるカスタムを誌面上でやっていきます。

今回は東京マルイのガスショットガンKSGを冬でも使えるような夢のカスタムを施してみました!




ピースコンバット誌で掲載した内容を4月末頃に当ブログで補足します。
誌面を読んでないと分らない内容になるので要チェック!







もう1つは前号に引き続き松嶋えいみさんのコーナーにて大門式サバゲー術を紹介!

今回は【アウトドア編】ということで私の真骨頂です(笑)

外で私がどのような思考で行動しているか、どのようなテクニックを使っているかを紹介しています。

今までどのメディアでも紹介されていない技術を紹介しているのでガチ勢も装備系もエンジョイ系もみなさん知っておいて損はない内容になっています。




定例会で使いたくなるようなテクニックを凝縮!



ホントは連携とか匍匐の仕方とかいろいろあるけど誌面で伝わりやすいのをピックアップしました。
タクトレとかそういう実銃系の技じゃなくてサバゲーに特化した技術なのでリアル派の人には受け入れられないと思いますが(笑)


知ってるのと知らないとでは全然違います。

更に実践するとしないとでは月とスッポン!



他にも面白い記事が沢山載ってますので面白いですよ~是非ともピースコンバット誌を宜しくお願い致します!

















てなワケでHK45タクティカルを分解しつつガスコキ化の方法を紹介していきましょう。


ガスコキって何?って方は過去の記事を参照してみて下さい。





まずは説明書にも載っている通常分解を行います。

スライドを画像の位置まで引いてスライドストップを引き抜きます。




















指で引っ張るだけで抜けますよ。ちょっと最初は引っかかる感じがしますが小刻みに揺らしながらグッグッと引っ張れば抜けます。


























内部を引き抜く必要があるので反対側のスライドストップレバーも取ります。





フレームから出ている突起を避けるように上にずらしてから引き抜きます。


















この辺から東京マルイのアフターサービスは受けられなくなるので自己責任にてお願い致します。



2箇所のネジを外します。






















そうすると内部フレームが外れますので少し浮かせてノッカーロッカーを取り除きます。



















ノッカーロッカーとノッカーロッカースプリングはラジオペンチなんかで摘んで引き抜けばOK。























次にハンマースプリングを短くする作業に移りますのでグリップパネルを外します。

これも通常分解の範囲内ですね。




ピンをポンチで叩いたらパネルが取れます。



















ハンマースプリングユニットを取り出します。




常に温かい気温の中で使うのであれば1.5巻程度を切ります。

寒い中でも使うのであれば3巻き程度切ります。



小まめに切っていって自分の好きなところで止めてもらえればOK。


私は夏用と冬用のスプリングを2つ用意しています。

スプリングの全長を短くするほどに初速が低下していきますが、寒くても撃てるようになります。

長ければ高初速になりますが、マガジンが少し冷えただけで生ガスが吹くことになります。



因みにガスコキ化で法定初速を超えることはありませんのでご安心を。
マガジン内の気化室の容量とインナーバレルの長さの関係で超えないのです。電動ガンのシリンダーとインナーバレルの関係と同じです。

インナーバレルを伸ばすと危ないですが、今の所HK45用のロングインナーバレルって無いと思うので問題ないでしょう。


















次にピストンアッセンブリをカスタムしていきます。




リコイルスプリングとアウターバレルを外し、更にブリーチをスライドに固定しているネジも外します。













スライドのガワを思い切ってグイッっと広げてやるとブリーチが外せます。




















ピストンヘッドと台座、ネジを外しておきます。

ピストンヘッドはツメでプリッと取れます。
























ガスルートの新造をしていきます。

なぜこのカスタムをしなきゃならんのかってのはこの記事を参照してください。




こちら側からピンを叩いて抜きます。
















ガスをブローバック側と発射側に振り分けしてコントロールするパーツが取れました。




















外径7ミリ、内径5ミリのプラパイプを13ミリにカットします。




使用しているプラパイプはコレ














切ったパイプをピストンカップ内に入れて、瞬間接着剤で固定します。

流し込みタイプだと余計なところに流れていくので高粘度タイプがオススメ。




私はコレを使いましたが、量が多くて普通の人は使い切れないと思うので透明なゼリー系でいいと思います。















エポキシパテでガスルートを作っていきます。




エポキシパテってのは固まるとプラスチック並みの強度になる紙粘土みたいなもんです。

このエポキシパテは2つの樹脂を混ぜると化学反応を起し、3時間で硬化します。
60度くらいの気温の中に放置すれば1時間で硬化します。

原型でよく使われる材料ですが、原型師の中にはこれをオーブントースターに入れて強制的に硬化促進させる猛者も居ます(笑)




まぁエポキシパテって書いてあれば何でもいいと思います。硬化時間は3時間から12時間のものまであるので注意!














極小スパチュラや棒なんかを駆使してガスルートを新造しました。




ガスルートを新造するとしないとでは初速が20m/sも違います。


















1.5mm径の真鍮線を54ミリにカット。




















カットしたものをスプリングが入っていたところに入れます。




コレを入れないとダメなんです。

ダメな理由は文章で説明しにくいので飛ばします(笑)
























次はショートストローク化を行います。

手動でコッキングして次弾を装填するのですが、フルストロークである必要はありません。

弾を装填するだけならショートストローク化した方が引く距離が短くなって楽なのです。連射もやりやすくなります。



外径10ミリ、内径8ミリのプラパイプを31ミリの長さにカットしてリコイルスプリングガイドに入れます。



先にパイプを入れてからスプリングの順番です。
















ショートストロークしたわけなのでスライドストップがかからなくなります。

ショートストロークの状態でもスライドストップが掛かるように加工していきます。





HK45は実は内側に亜鉛合金のスライドストップが付いていて耐久性に優れています。








ショートストローク化ではこのせり上がってくるストッパーが掛かるようにしなければなりません。















このスライドの内側についている金属パーツの一部分を削ってストップが掛かるようにしていきましょう。

















削る場所の寸法はこの通り。




深さは2.5ミリです。


いつもの超硬ビットで削れます。
















加工したパーツを全て元に戻します。



リコイルスプリングがちょっとたわんじゃってるのでスプリングも切っていいかも。

スプリングを切るとカマすスペーサーは少し長くしなきゃいけないのでその辺は現物合わせで頑張ってみてください。

スプリングは切らなくても今の所問題はありません。見た目と気持ちの問題かな(笑)

















スライドストップレバーを入れる為に切り欠きを1ミリほど延長します。




















矢印の所にも切り欠きを追加して完成!




















マガジンの方も加工していきます。

ショートストローク化をするとノーマルマガジンのリップでは抜弾抵抗が高すぎてスライドが閉まらなくなるのでリップから弾が抜けやすいように加工します。





リップはこのような形にして弾が抜けやすくします。

形状と削り具合は現物合わせで行ってください。普通のデザインナイフやアートナイフでカット可能ですよ。



個人的にタミヤの黒いアートナイフよりもオルファのアートナイフの方が机の上で見つけやすいのでオススメ(笑)

















ついでにマガジンのバルブも加工してボアアップを行います。

















リューターでこのように削ってガスの吐出量を増やします。

真鍮のバルブでコレをやると締めるときに気をつけないとスポークが折れ曲がるので細心の注意が必要。




ライラクスやタニオコバのバルブと同じような効果になります。



因みにガスブロだとこの加工は殆ど効果は感じられません。

体感できないレベルでブローバックスピードが上がり、初速も微妙に上がりますが誤差のレベル。

ブローバックスピードも初速もガスの冷え具合で全然変わるので体感できる人は少ないでしょう。





ガスコキなら全てのガスを発射エネルギーに使えるのでこのバルブの場合だと初速が2~3m/s程度向上します。

加工したマガジンとノーマルマガジンを温蔵庫で同じ温度にしてテストした結果です。


















で、ガスコキ後の初速はコチラ。




ハンマースプリングは夏用の強め
マガジンは32度に暖めてる状態
使用BB弾はSⅡSのプラ弾
計測機種はX3200





まぁゲーム中にマガジンを32度で保つのは不可能ですから戦っている最中は大体83~85m/sに落ち着いています。

あんまり初速高くするとマズルから発せられる破裂音が大きくなるからガスコキの最大の利点である消音性が失われるのでせいぜいこのくらいが限度かなと。









いや~いろんなガスブロを分解してきたけどHK45が一番完成度高いね!

分解しやすいし、耐久性のある構造になっているので見た目が気に入るのならHK45オススメ。



あと、ガスコキでオススメな機種は大型ピストンカップを搭載しているやつですね。

大型ピストンカップってことはマガジンもでかい=気化室も広くなっているので初速が稼ぎやすいです。

ハイキャパもいいですね。

あとはサイレンサーをつけられるかどうかも重要なポイント。



大体の機種はサードパーティからM14逆ネジが切られたアウターバレルが売られているのでそれを装着すれば問題ないです。


それらの点を全てクリアしているのがHK45タクティカルっていうわけです。





裏取り時に敵に悟られることなく次々と敵を倒すという離れ業が可能になります。

ソーコムよりも音が静かで、シアが軽いので遠射時もブレません。

連射速度もトリガーの重いソーコムと比べると遜色ないですね。頑張れば秒間2発いけます(笑)












ということでまた次回!









  

Posted by 大門団長 at 22:09Comments(0)ガスブロ HK45 タクティカル