2015年11月25日
グロック17用ハイブリッドサイト製作記②
親戚の結婚式で北海道に帰っていたのですが雪がすごかったですね~!
一度はあの雪の中でサバゲーしてみたいなぁと思いました(笑)
雪用の迷彩とか必要になるな・・・!
前回3DCGで紹介したグロックハイブリッドサイトですが、いきなり試作品が完成しました!!
前回は3Dデータをモデリングしたところで止まっているのでその続きから。
このデータをdmmに発注したわけです。
dmmでは実に様々な素材を選べる!
とりあえず、「ABSライク」という素材で注文してみたのです。
で、届いたのがコチラ。
原型の仕事で3D出力された様々な素材を触ったことがありますが、一番嫌いなやつでした(笑)
くそっ、やっちまったぜ。
以前、某底辺野郎の水陸両用ロボットの原型に携わった際に使った素材なんですけど、表面がネバついていて非常に扱いづらいんですよこれ。
使用マシンも表記してくれれば回避できたのに~!
まぁ、それでも来てしまったものはしょうがないのでコイツを試作品に仕上げていきますよ。
まずは一次試作を仕上げてみて、天窓でしっかり集光するのか、シリコン型で抜けるか、実際にグロックに取り付けられるか、使えるかなどを検証して二次原型で修正していくわけです。
とりあえずグロックに取り付けてみた。
しっかり採寸してモデリングしたのでバッチリだぜ!!さすがオレ(笑)
3Dデータではエッジがバリバリなのに出力するとエッジが丸まった印象。
みなさん、3Dプリンタってこんなもんですよ。
この素材のプリンタは800万の機械だったと思います。
一時期はニュースで3Dプリンタは何でも作れる夢の機械みたいな煽りで話題になりましたが、800万の機械でもこんなもんなんです。
最終的に人の手で磨かなければ使い物になりません。
3Dプリンタの技術自体は30年前から存在しており、2009年に特許が切れた為にベンチャー企業がこぞって3Dプリンタを発売し、安価なモノが流通し始めたのが話題のきっかけです。
表面が完全に滑らかに仕上げられるようになるまではまだまだ時間は掛かりますね。
とは言っても3000万クラスの機械ならなかなかの綺麗さですけどね!でも3000万クラスでも表面はツルツルにはなりません。
個人レベルで買える30万レベルの機械はおもちゃみたいなもんなので、遊び程度のレベルでしか使えません。
そもそも使う人間がデータを作れないと使い物になりません。
3Dプリンタオペレーターという職種もあるくらい出力するのにもコツが要りますので紙のプリンターとは訳が違います。
そういうこともあってdmmみたいなサービスがあるんだと思います。
3Dプリンタは無から出力品が現れる所がすごいと思われがちですが、完璧な出力品なら塊から削り出す3Dプロッタという機械の方が技術が熟しているので遥かに優秀です。
製品レベルのものが作れますね。
3Dプリンタはデザインナイフやニッパーやドライバーと同じように、あくまでも道具でしかありません。
NASAが金属とゴムと樹脂を同時にプリントできる機械を開発したらしいですが、その機械が普及したら「夢の機械」と言えるでしょうね。
電気回路と筐体が一度に出力できれば一気に幅が広がると思います。
と、3Dプリンタをディスり気味に説明しましたが、私のような個人クリエイター的な職業の人間からしてみれば、3Dプリンターの技術はすごくモノづくりにスピードを与えてくれますし、3Dプロッタでは技術的に不可能だった逆テーパーを造形できるのは革新的なのですが、テレビのように一般家庭でなんでも作れる的な煽りはやりすぎってことです。
強度もそこまで無く、ギザギザの出力しかできない3Dプリンタが家庭にあっても利用する場面って皆無ですからね。
よくお皿とかマグカップを出力できるとか言いますけど、100均で買ってきたほうが早いし良い物が手に入りますよ(笑)
つい熱く語りすぎてしまったぜ・・・・!
3Dプリンタに対する過度な期待を持っている人の誤解を解きつつヤスリで磨きあげたのがコチラ。
この素材の表面のネバつきは180番のヤスリじゃないと取れないので結構メンドーです。
しかもヤスリの目がすぐに詰まるっていう・・・!
まぁ今回は試作なので凹の部分は磨かずそのまま。
で、黒く塗ってみた。
黒くしたら一気にサイトっぽくなってきたぞ!
iPhoneって黒い物を撮影するのにめちゃくちゃ弱い気がする。
採光窓の内側まで磨くのはダルかったのでそのまま。
結構ガタガタになってますね。ホントこんなもんですよ3Dプリンタ。
まぁ外側が綺麗になってるから別にいいか!
余談ですが、数年前まではプラモデルのパッケージ見本のお仕事は工場で試験的に生産したテストショットが送られてきたのを塗る感じだったのですが、最近はいち早くネットなどで告知する為に3Dプリンタで出力したパーツが送られてくるのがめっちゃ嫌です(笑)
全ての面を磨いてツルツルにしてから塗らないといけないので労力とギャラが釣り合ってないです。
で、集光アクリル棒を入れてみた!
どうよ!めっちゃ光っとる!イイ感じ!
自分で言うのもなんですが、なかなか良い出来です。
フロントサイトにも入れてみた。
良い。良いぞ。
で、下側に蓄光樹脂を入れて完成!
蓄光樹脂は1.6mm径のモノが市販されてなかったので自分で作りましたよ。あ、1.6mmなのはアクリル棒が1.6mmだからです。
多分マルイのM&P Vカスタムのサイトもそのくらいの径なはず。
透明エポキシに蓄光顔料を混ぜて、1.6mmの棒で型取りしたシリコンに流して硬化させてます。
めっちゃ面倒です(笑)
ということで試作品が完成!
なんとか生産できそうな雰囲気が出てきました。
商品として完成しましたら販売致しますので是非宜しくお願い致します。
価格はいまのところ未定です。
次回は性能チェックして、修正ポイントを洗い出して3Dデータに反映させます。
ということでまた次回!
一度はあの雪の中でサバゲーしてみたいなぁと思いました(笑)
雪用の迷彩とか必要になるな・・・!
前回3DCGで紹介したグロックハイブリッドサイトですが、いきなり試作品が完成しました!!
前回は3Dデータをモデリングしたところで止まっているのでその続きから。
このデータをdmmに発注したわけです。
dmmでは実に様々な素材を選べる!
とりあえず、「ABSライク」という素材で注文してみたのです。
で、届いたのがコチラ。
原型の仕事で3D出力された様々な素材を触ったことがありますが、一番嫌いなやつでした(笑)
くそっ、やっちまったぜ。
以前、某底辺野郎の水陸両用ロボットの原型に携わった際に使った素材なんですけど、表面がネバついていて非常に扱いづらいんですよこれ。
使用マシンも表記してくれれば回避できたのに~!
まぁ、それでも来てしまったものはしょうがないのでコイツを試作品に仕上げていきますよ。
まずは一次試作を仕上げてみて、天窓でしっかり集光するのか、シリコン型で抜けるか、実際にグロックに取り付けられるか、使えるかなどを検証して二次原型で修正していくわけです。
とりあえずグロックに取り付けてみた。
しっかり採寸してモデリングしたのでバッチリだぜ!!さすがオレ(笑)
3Dデータではエッジがバリバリなのに出力するとエッジが丸まった印象。
みなさん、3Dプリンタってこんなもんですよ。
この素材のプリンタは800万の機械だったと思います。
一時期はニュースで3Dプリンタは何でも作れる夢の機械みたいな煽りで話題になりましたが、800万の機械でもこんなもんなんです。
最終的に人の手で磨かなければ使い物になりません。
3Dプリンタの技術自体は30年前から存在しており、2009年に特許が切れた為にベンチャー企業がこぞって3Dプリンタを発売し、安価なモノが流通し始めたのが話題のきっかけです。
表面が完全に滑らかに仕上げられるようになるまではまだまだ時間は掛かりますね。
とは言っても3000万クラスの機械ならなかなかの綺麗さですけどね!でも3000万クラスでも表面はツルツルにはなりません。
個人レベルで買える30万レベルの機械はおもちゃみたいなもんなので、遊び程度のレベルでしか使えません。
そもそも使う人間がデータを作れないと使い物になりません。
3Dプリンタオペレーターという職種もあるくらい出力するのにもコツが要りますので紙のプリンターとは訳が違います。
そういうこともあってdmmみたいなサービスがあるんだと思います。
3Dプリンタは無から出力品が現れる所がすごいと思われがちですが、完璧な出力品なら塊から削り出す3Dプロッタという機械の方が技術が熟しているので遥かに優秀です。
製品レベルのものが作れますね。
3Dプリンタはデザインナイフやニッパーやドライバーと同じように、あくまでも道具でしかありません。
NASAが金属とゴムと樹脂を同時にプリントできる機械を開発したらしいですが、その機械が普及したら「夢の機械」と言えるでしょうね。
電気回路と筐体が一度に出力できれば一気に幅が広がると思います。
と、3Dプリンタをディスり気味に説明しましたが、私のような個人クリエイター的な職業の人間からしてみれば、3Dプリンターの技術はすごくモノづくりにスピードを与えてくれますし、3Dプロッタでは技術的に不可能だった逆テーパーを造形できるのは革新的なのですが、テレビのように一般家庭でなんでも作れる的な煽りはやりすぎってことです。
強度もそこまで無く、ギザギザの出力しかできない3Dプリンタが家庭にあっても利用する場面って皆無ですからね。
よくお皿とかマグカップを出力できるとか言いますけど、100均で買ってきたほうが早いし良い物が手に入りますよ(笑)
つい熱く語りすぎてしまったぜ・・・・!
3Dプリンタに対する過度な期待を持っている人の誤解を解きつつヤスリで磨きあげたのがコチラ。
この素材の表面のネバつきは180番のヤスリじゃないと取れないので結構メンドーです。
しかもヤスリの目がすぐに詰まるっていう・・・!
まぁ今回は試作なので凹の部分は磨かずそのまま。
で、黒く塗ってみた。
黒くしたら一気にサイトっぽくなってきたぞ!
iPhoneって黒い物を撮影するのにめちゃくちゃ弱い気がする。
採光窓の内側まで磨くのはダルかったのでそのまま。
結構ガタガタになってますね。ホントこんなもんですよ3Dプリンタ。
まぁ外側が綺麗になってるから別にいいか!
余談ですが、数年前まではプラモデルのパッケージ見本のお仕事は工場で試験的に生産したテストショットが送られてきたのを塗る感じだったのですが、最近はいち早くネットなどで告知する為に3Dプリンタで出力したパーツが送られてくるのがめっちゃ嫌です(笑)
全ての面を磨いてツルツルにしてから塗らないといけないので労力とギャラが釣り合ってないです。
で、集光アクリル棒を入れてみた!
どうよ!めっちゃ光っとる!イイ感じ!
自分で言うのもなんですが、なかなか良い出来です。
フロントサイトにも入れてみた。
良い。良いぞ。
で、下側に蓄光樹脂を入れて完成!
蓄光樹脂は1.6mm径のモノが市販されてなかったので自分で作りましたよ。あ、1.6mmなのはアクリル棒が1.6mmだからです。
多分マルイのM&P Vカスタムのサイトもそのくらいの径なはず。
透明エポキシに蓄光顔料を混ぜて、1.6mmの棒で型取りしたシリコンに流して硬化させてます。
めっちゃ面倒です(笑)
ということで試作品が完成!
なんとか生産できそうな雰囲気が出てきました。
商品として完成しましたら販売致しますので是非宜しくお願い致します。
価格はいまのところ未定です。
次回は性能チェックして、修正ポイントを洗い出して3Dデータに反映させます。
ということでまた次回!
【送料無料!】東京マルイ ガスブローバックガン グロック17 3rdジェネレーション 【18才以上用... |