2013年11月03日
ホロサイトのレンズを明るくしてみる!
EoTech EXPSホロサイト(レプリカ)を改善していきます。
このホロサイトはレンズの面積が広いので視界も広く、質感と使い勝手の両方を求めるサバイバルゲーマーにも人気の機種で実際にフィールドへ行ってみると使用率が高い照準機器です。
しかし、質感の良い外見とは裏腹に「レティクル調整範囲が狭い」「ドットの輝度が足りない」「レンズが暗い」等々、実際にサバイバルゲームで使うには厳しいという酷評も多く見受けられます。
当ブログではレティクルの調整範囲の問題とドットの輝度の問題は解決してきましたので今回は私的に最後の問題「レンズが暗い」を解消していきたいと思います。 細かい問題は挙げてもキリがないので・・・。そもそもレプリカですし。
改造のビフォーアフターだけ紹介してやり方をブラックボックスにしてしまう方が多いですが(途中写真取ったりするのがメンドーなだけ?)当ブログはオープンソース主義なのでなんでもひけらかしていきますよ!
ですが、これから紹介する方法がレンズの暗さに対して問題と考えてる全ての方の解決になるかは分かりません。
私の中ではひとまずの決着が付きましたので書いていこうと思います。
・・・・とマジメに前置きを書きましたがやることは簡単です。
対眼レンズをひっぺかしてタミヤの0.2mm透明プラ板に替える!これだけです。
ということでいってみましょう!
ここまでの分解の仕方は過去の記事を参考にしてみてください。
次世代 M4 CQB-R ③ ホロサイト分解・改造
次世代M4 MK18 mod.1 ⑲ ホロサイト分解その2
問題のレンズをチェック!白い壁を背景にするとレンズの暗さが分かります。
この暗さに加えて3.0VのCR123電池を使うことでLEDの輝度が低くなり、余計暗く感じる訳です。何度も書いてますがこのEXPS系のホロサイトには3.6VのCR123充電池を使うことで輝度を簡単に上げることができます。
下から覗いてみると・・・・
対物レンズ(前側)はクリアーですね!
暗いのは対眼レンズ(後側)の方でした。
眺めて楽しむ方にしてみればこの暗いレンズが高級感が出てて良い所なのかもしれませんね。
ってワケです。
レンズ交換に使う道具はこんなもんです。
左から
・カッター
・はさみ
・定規(できれば金属製)
・接着剤(できればエポキシ系)
です!あとタミヤの透明プラ板0.2mm!!
レンズはシーリング材(ゴムっぽいやつ)で固定されてるだけなのでレンズの外周をカッターで切り込みをいれてやると簡単に外せます。
改めてこうやって見るとやたら暗いレンズですね。厚さは約2mmほどです。
で、買ってきたタミヤの透明プラ板を切り出していきます。
タミヤのプラ板は大きいのでハサミを使って作業しやすい大きさに切り出します。0.2mmなので画用紙を切る感覚で切ることができます。
作業する際は以下の2点に注意してください。
・変な圧力を加えると歪み易い
・引っかき傷に弱い
ですので最終的な切り出しはカッターかデザインナイフで行います。雑に扱うと擦り傷が付いてしまいますのでそれも大いに注意してください。
適度に切り出したプラ板の上にレンズを置いて、外周をカッターで軽くなぞります。
というか油性ペンでマーキングするのでも良いです。
こんな風にキズを付けるだけでOKです。
そうしたらようやく切り出しです。先ほどのキズをガイドに切り出していきます。プラ製の定規だとカッターでエグってしまうので金属製がオススメです。
さっき使う道具で紹介した定規とは違いますが気にしないでください。
コツとしては軽い力で何度もなぞるように切り込みを入れる!でしょうか。切れ味が悪かったらすぐに新しい刃に変えてください。古い刃は失敗の元になります。
この最終切り出しの段階でハサミを使うとプラ板が微妙に湾曲してしまい、そのまま装着するとレティクルがびよーんと伸びてしまいますので注意!必ずカッターかデザインナイフで!
角は無理して丸く切る必要はありません、図のように2回カットすればOKです。
デザインナイフを持っている方は刃を押し付けて切ってしまえばキレイになります。
切り出した透明プラ板。明るさが天地の差!!
外寸だけは気をつけてください。若干小さい分には問題ないですが、元々のレンズより少しでも大きいとハウジングに戻したときに歪んでしまいます。
ではレンズを貼り付けていきます。私は瞬間接着剤を使っていますが、プラ板が白化する恐れがありますのでみなさんはエポキシ系の接着剤を使用して下さい。
かなりクリアじゃないか!!
で、組み立てて点灯させてみるわけですが冒頭に全ての方の解決になるかは分かりませんと書いたのは”若干”レティクルが滲んでしまい、この滲みを許せるかは個人でそれぞれ違うだろうと思ったからなんです。写真を見てもらうとわかりますが若干なんです若干!
コレが気になるかならないかは個人でかなり違う気がします。私は肉眼で見ると写真ほど滲みは気になりません。
写真を見て「これくらいならイケる!」と思った方は是非やってみてください!
滲みの原因はプラ板に厚みがあるから!です。以前の記事でホロサイトの仕組みを解説しましたが、レンズの厚みがある分、光が2重に反射してしまうのです。なので0.2mmプラバンの場合は角度的に考えてレティクルの円が0.1mmくらいズレて2つ投影されているのです。
では、最初から付いている暗いレンズは2mm厚なのに何でレティクルが2重にならないかというとレンズの片面にアンチグレアコート(光の反射を抑える膜)を施してあるからです。そしてそのアンチグレアコートが暗さの原因になっています。
たまに新品のEXPSでもレティクルが薄く滲んでいる個体がありますが、それは恐らくアンチグレアコート剤のムラのせいだと考えられます。
試しに2mm厚のアクリル板でレンズを作ってみました。
結果はこうなります。
厚みの分ズレ2重に投影されてますね。
0.5mmのアクリル板でも試しましたがこちらも厚みが多い分だけズレて2重に投影されてしまいます。
なので0.2mmの透明プラ板なワケです。
じゃあ薄ければいいじゃん!ってことで、0.1ミリのポリカーボネートを通販で買って試してみましたが、ピラピラな紙みたいで使い物になりませんでした・・・(汗)
なので「面」の状態を保てる出来るだけ薄い透明な板という条件を満たしたのがタミヤの透明プラ板0.2mmなんです。安価ですしね!
もし気になる方は是非お試しを!もし滲みが気になってダメだ!って方は元に戻せば今まで通り使えますんで。
色々実験した挙句にもっと色々考えたのが↓
「2ミリのアクリル板にアンチグレアコート剤を塗ればいける?いや、どこで手に入るんだ?そしてこういう内側からのLED光の反射も抑えれるのか? あ!パソコンのモニターに使われているアンチグレアコート済みのアクリル板も有るのか~えーと値段は・・・高けぇ!ていうかさすがに高い金払ってすることでもないだろ!!レプリカだぞ!?」という紆余曲折があって私はタミヤのプラ板に落ち着きました。
なのでブルジョワジーな方はパソコンのモニタ素材等も試してみて下さい(笑)もし実行した方がいらっしゃれば結果なんかコメントいただけると嬉しいです。
うーん疲れた!また次回!
2013/11/07 追記
名無し2様から対物レンズもプラ板に変換した場合はどうなるか?との質問を受けましたので実験してみました。
最初から付いていたレンズをひっぺかして2ミリのアクリル板を取り付けてみます。
結果は・・・・
レティクルが小さくなってしまいました。
最初から付いていたガラスのレンズを見てみるとブラウン管テレビの画面みたいに湾曲していますね。
反射したLED光を拡大して見せる為の加工だと思います。
一応これと同じ物を作ろうとアクリル板をヒートプレスして頑張ってみましたが、同じ物を作るのは無理でした。
みなさん、対物レンズは代えがきかないのでしっかり保護してやりましょう。
もし割れてしまった場合は実験写真のようにプラ板に変えてやれば一応小さいレティクルが表示されるので使えないことはないです。「とりあえず使えれば良い」という事でしたらレティクルをドット化してしてしまうのも1つの手かもしれません。ドット化する際は気持ち大きめの穴を開けてフィルターを作ってやらないとドットも小さくなってしまうので注意ですね。
以上です。
このホロサイトはレンズの面積が広いので視界も広く、質感と使い勝手の両方を求めるサバイバルゲーマーにも人気の機種で実際にフィールドへ行ってみると使用率が高い照準機器です。
しかし、質感の良い外見とは裏腹に「レティクル調整範囲が狭い」「ドットの輝度が足りない」「レンズが暗い」等々、実際にサバイバルゲームで使うには厳しいという酷評も多く見受けられます。
当ブログではレティクルの調整範囲の問題とドットの輝度の問題は解決してきましたので今回は私的に最後の問題「レンズが暗い」を解消していきたいと思います。 細かい問題は挙げてもキリがないので・・・。そもそもレプリカですし。
改造のビフォーアフターだけ紹介してやり方をブラックボックスにしてしまう方が多いですが(途中写真取ったりするのがメンドーなだけ?)当ブログはオープンソース主義なのでなんでもひけらかしていきますよ!
ですが、これから紹介する方法がレンズの暗さに対して問題と考えてる全ての方の解決になるかは分かりません。
私の中ではひとまずの決着が付きましたので書いていこうと思います。
・・・・とマジメに前置きを書きましたがやることは簡単です。
対眼レンズをひっぺかしてタミヤの0.2mm透明プラ板に替える!これだけです。
ということでいってみましょう!
ここまでの分解の仕方は過去の記事を参考にしてみてください。
次世代 M4 CQB-R ③ ホロサイト分解・改造
次世代M4 MK18 mod.1 ⑲ ホロサイト分解その2
問題のレンズをチェック!白い壁を背景にするとレンズの暗さが分かります。
この暗さに加えて3.0VのCR123電池を使うことでLEDの輝度が低くなり、余計暗く感じる訳です。何度も書いてますがこのEXPS系のホロサイトには3.6VのCR123充電池を使うことで輝度を簡単に上げることができます。
下から覗いてみると・・・・
対物レンズ(前側)はクリアーですね!
暗いのは対眼レンズ(後側)の方でした。
眺めて楽しむ方にしてみればこの暗いレンズが高級感が出てて良い所なのかもしれませんね。
ってワケです。
レンズ交換に使う道具はこんなもんです。
左から
・カッター
・はさみ
・定規(できれば金属製)
・接着剤(できればエポキシ系)
です!あとタミヤの透明プラ板0.2mm!!
レンズはシーリング材(ゴムっぽいやつ)で固定されてるだけなのでレンズの外周をカッターで切り込みをいれてやると簡単に外せます。
改めてこうやって見るとやたら暗いレンズですね。厚さは約2mmほどです。
で、買ってきたタミヤの透明プラ板を切り出していきます。
タミヤのプラ板は大きいのでハサミを使って作業しやすい大きさに切り出します。0.2mmなので画用紙を切る感覚で切ることができます。
作業する際は以下の2点に注意してください。
・変な圧力を加えると歪み易い
・引っかき傷に弱い
ですので最終的な切り出しはカッターかデザインナイフで行います。雑に扱うと擦り傷が付いてしまいますのでそれも大いに注意してください。
適度に切り出したプラ板の上にレンズを置いて、外周をカッターで軽くなぞります。
というか油性ペンでマーキングするのでも良いです。
こんな風にキズを付けるだけでOKです。
そうしたらようやく切り出しです。先ほどのキズをガイドに切り出していきます。プラ製の定規だとカッターでエグってしまうので金属製がオススメです。
さっき使う道具で紹介した定規とは違いますが気にしないでください。
コツとしては軽い力で何度もなぞるように切り込みを入れる!でしょうか。切れ味が悪かったらすぐに新しい刃に変えてください。古い刃は失敗の元になります。
この最終切り出しの段階でハサミを使うとプラ板が微妙に湾曲してしまい、そのまま装着するとレティクルがびよーんと伸びてしまいますので注意!必ずカッターかデザインナイフで!
角は無理して丸く切る必要はありません、図のように2回カットすればOKです。
デザインナイフを持っている方は刃を押し付けて切ってしまえばキレイになります。
切り出した透明プラ板。明るさが天地の差!!
外寸だけは気をつけてください。若干小さい分には問題ないですが、元々のレンズより少しでも大きいとハウジングに戻したときに歪んでしまいます。
ではレンズを貼り付けていきます。私は瞬間接着剤を使っていますが、プラ板が白化する恐れがありますのでみなさんはエポキシ系の接着剤を使用して下さい。
かなりクリアじゃないか!!
で、組み立てて点灯させてみるわけですが冒頭に全ての方の解決になるかは分かりませんと書いたのは”若干”レティクルが滲んでしまい、この滲みを許せるかは個人でそれぞれ違うだろうと思ったからなんです。写真を見てもらうとわかりますが若干なんです若干!
コレが気になるかならないかは個人でかなり違う気がします。私は肉眼で見ると写真ほど滲みは気になりません。
写真を見て「これくらいならイケる!」と思った方は是非やってみてください!
滲みの原因はプラ板に厚みがあるから!です。以前の記事でホロサイトの仕組みを解説しましたが、レンズの厚みがある分、光が2重に反射してしまうのです。なので0.2mmプラバンの場合は角度的に考えてレティクルの円が0.1mmくらいズレて2つ投影されているのです。
では、最初から付いている暗いレンズは2mm厚なのに何でレティクルが2重にならないかというとレンズの片面にアンチグレアコート(光の反射を抑える膜)を施してあるからです。そしてそのアンチグレアコートが暗さの原因になっています。
たまに新品のEXPSでもレティクルが薄く滲んでいる個体がありますが、それは恐らくアンチグレアコート剤のムラのせいだと考えられます。
試しに2mm厚のアクリル板でレンズを作ってみました。
結果はこうなります。
厚みの分ズレ2重に投影されてますね。
0.5mmのアクリル板でも試しましたがこちらも厚みが多い分だけズレて2重に投影されてしまいます。
なので0.2mmの透明プラ板なワケです。
じゃあ薄ければいいじゃん!ってことで、0.1ミリのポリカーボネートを通販で買って試してみましたが、ピラピラな紙みたいで使い物になりませんでした・・・(汗)
なので「面」の状態を保てる出来るだけ薄い透明な板という条件を満たしたのがタミヤの透明プラ板0.2mmなんです。安価ですしね!
もし気になる方は是非お試しを!もし滲みが気になってダメだ!って方は元に戻せば今まで通り使えますんで。
色々実験した挙句にもっと色々考えたのが↓
「2ミリのアクリル板にアンチグレアコート剤を塗ればいける?いや、どこで手に入るんだ?そしてこういう内側からのLED光の反射も抑えれるのか? あ!パソコンのモニターに使われているアンチグレアコート済みのアクリル板も有るのか~えーと値段は・・・高けぇ!ていうかさすがに高い金払ってすることでもないだろ!!レプリカだぞ!?」という紆余曲折があって私はタミヤのプラ板に落ち着きました。
なのでブルジョワジーな方はパソコンのモニタ素材等も試してみて下さい(笑)もし実行した方がいらっしゃれば結果なんかコメントいただけると嬉しいです。
うーん疲れた!また次回!
2013/11/07 追記
名無し2様から対物レンズもプラ板に変換した場合はどうなるか?との質問を受けましたので実験してみました。
最初から付いていたレンズをひっぺかして2ミリのアクリル板を取り付けてみます。
結果は・・・・
レティクルが小さくなってしまいました。
最初から付いていたガラスのレンズを見てみるとブラウン管テレビの画面みたいに湾曲していますね。
反射したLED光を拡大して見せる為の加工だと思います。
一応これと同じ物を作ろうとアクリル板をヒートプレスして頑張ってみましたが、同じ物を作るのは無理でした。
みなさん、対物レンズは代えがきかないのでしっかり保護してやりましょう。
もし割れてしまった場合は実験写真のようにプラ板に変えてやれば一応小さいレティクルが表示されるので使えないことはないです。「とりあえず使えれば良い」という事でしたらレティクルをドット化してしてしまうのも1つの手かもしれません。ドット化する際は気持ち大きめの穴を開けてフィルターを作ってやらないとドットも小さくなってしまうので注意ですね。
以上です。