2018年09月11日
VFC アヴァロン レオパルド ♯4 レスポンスアップカスタム 前編
いや~約1カ月も更新を怠ってしまいました・・・!
ネタはたまっているのですがブログに書く時間があまりとれず、結構な間が空いてしまいました。
さて、今回はVFC Avalon Leopard CQBのレスポンスアップカスタムをやってみたいと思います。
以前に行った初期調整の内容をおさらい。
1.ピストンの左右のガタ取り
2.チャンバーのガタ取り
3.メカボ磨き
4.ショートストロークスイッチ組み込み
という感じでした。
ショートストロークスイッチ入れてレスポンスアップは完了じゃないの?って思っている方もいるかもしれませんが、ちょっと違います。
さて、ここで電動ガンのレスポンスとは何かを解説します。
前にも少し書きましたが、人間は"撃つ"と脳が指令を出し、人差し指を動かしてトリガーの引き始めから弾が発射されるまでの一連の流れを全て含めてレスポンスと感じています。
つまり、まだ電動ガンが動く前段階の指がトリガーを引いている時間までもレスポンスの一部と感じてしまっているということです。
電動ガンのレスポンスと言うとメカボ内部のことを語られがちですが、どちららかと言うとトリガーの遊びを無くし、人間の指の動きを少なくしてやるほうが圧倒的にレスポンスが良くなったと感じます。
つまり、トリガーの引きしろが有るか無いかがレスポンスの感じ方に多大な影響を与えているということです
下の図を見てください。
図で分かりやすく書きましたが、Bの電動ガンが動作して発射されるまでの時間よりもAの脳が指令を出してトリガーを引いて通電させるまでの時間の方が長いです。
実際のところ、Aのトリガーを引いている時間は図より更に長いと思います。
トリガーを引いている時間ってそんなに長いか?と思われる方がいるかもしれません。
例えば、大体の電動ガンはフルオートで秒間15発程度撃てるのですから、理論的にはセミ連射でも秒間14発は撃てるはずですよね?
でもそれは無理ですよね?何故か?
それはトリガーの引きしろがあるのと人間の指が遅いからです。
電動ガン自体は少なくとも1秒間に10発以上撃てるポテンシャルを持っていますが、トリガーを引くという動作の遅さがそれを不可能にしているのです。
セミで連射するという観点からすると、撃った後にトリガーを元の位置まで戻す動作まで必要になります。
人間の脳が指令を出し、人差し指がノーマル電動ガンのトリガーを1センチほど引ききり、更にそのトリガーを1センチほど元の位置に戻さなければ次弾は撃つことができず、この動作を完了させるには少なくとも0.2秒以上はかかります。
ここの動作がネックになっているからノーマル電動ガンでセミを高速連射するのが難しいのです。
因みにスタンダード電動ガンが通電してから発射されるまでの時間は0.06~0.07秒程度で、ハイサイクル電動ガンの場合は0.03~0.04秒程度ですので電動ガン自体の動作はトリガーを引く指の遅さに比べたら微々たるもので、ここを更に頑張ってレスポンス上げたとしても大した実感は得られません。
電動ガン自体は0.05秒で仕事をするのに、人間はトリガーを引いて通電させるまでの動作が0.1秒以上もあります。
果たして0.05秒しかない電動ガンの動作を縮めるか、0.1秒もある人間の動作を縮めるか、どちらが効果を感じられるでしょうか・・・??
レスポンスが良くなったと好評いただいているショートストロークスイッチですが、「入れただけでレスポンスが良くなった」「キレがよくなった」と、感じるのは指を動かすAの時間を大幅に短縮できるからです。
実際にサバゲーでは相手を視認し、撃つと決めてから発射されるまでの時間の短さが求められています。
ですから、電動ガン自体の動作を早くするよりも人間がトリガーを引ききるという動作を早く完了させる為の補助をした方が実質的なレスポンスがアップするということです。
ショートストロークスイッチを入れたことでエアガンそのものの動作はなんら変わりはありませんが、必要な指の動きをノーマルから1/3~1/4程度に抑えることができますから、キレが良くなったと感じるのは道理です。
ショートストロークスイッチはあくまで人間がトリガーを引くときに指の動作を少なくしてあげる為のものなので、内部メカ自体のレスポンスはアップには寄与していません。
電子トリガー=レスポンスアップという概念で捉えている人も多いですが、何故レスポンスを良く感じるかというと、入れるだけでトリガーのストロークが短くなることが大きな要因です。
もちろん、プリコック機能が備わっているDTM、TAITAN、陽炎なんかはピストンを予め引いた状態で止めるプリコック機能や、アクティブブレーキが備わっているので電動ガン自体の発射までのスピードを速くしていますが。
トレポンやG&GのETUを搭載した電動ガンがレスポンス良いという風潮もありますが、そう感じるのは引きしろが短いのとハイトルクモーターを11.1Vで回しているからであって特別な何かがあるわけではありません。
まぁそれが特別っちゃ特別なのですが。
ちなみにETUは普通のFETにマイコン制御のバースト機能を付与しただけのものですのでエアガンの動作自体は普通です。
ショートストロークスイッチでも同じトリガーフィーリングを作れます。
ですから、安価にレスポンスを良くしたいならショートストロークスイッチを入れ、コネクタと配線を高効率化して13:1のギヤでも入れて、任意で7.4Vか11.1のリポを使えばトレポン並みのキレに出来ます。
で!今回カスタムするAvalon Leopard CQBはトリガーストロークはギリギリまで短くしてあるので、実際に通電してから発射されるまでのBの時間、つまり電動ガン自体の動作を短くしてみたいと思います。
前置きで電動ガン自体のレスポンスアップはそこまでの実感を得られないと言っておきながらカスタムします(笑)
ショートストロークスイッチとレスポンスの話をしたかったのでレスポンスカスタムと記事のタイトルに書きましたが、今回のカスタムの本来の目的は秒間サイクルを上げることにあります。
で、副産物としてセミのレスポンスも向上すれば良いなという感じです。
ある程度サバゲーでの耐久性も欲しい&そんなにお金かけたくないのでお手軽な感じでいきたいと思います。
モーターはZC Leopard製のハイトルクモーターにします。
このモーターの立ち位置的にはEG-1000とEG-30000の中間あたりのサイクルですが、トルクがサマコバよりちょっと上という感じ。
なんといっても5000円でお釣りがきちゃう価格が良いですね!
リポでの使用を前提にしているモーターなので耐久性もそこそこのオススメモーターです。
バッテリーは11.1VのPEQタイプです。
いつもは7.4Vでやってますが、今回はパワーゴリ押しの脳筋カスタムです(笑)
バッテリーとモーターで無理やりサイクル上げる感じですね。
本来ならギヤは13:1とかにする必要があるんですが、エア容量を確保したままレスポンス(サイクル)を上げたいのでとりあえずギヤは純正のままいきます。
とりあえず欲張ってみて、あとから落としどころを見つけるスタイル!!
単純にレスポンスだけ限界まで求めるならダブルセクターギヤやアクティブブレーキ付きFETとかTAITANのFCUなどいろいろと選択肢があるのですが、基本的にレスポンスを求めれば求めるほバッテリー消費が激しくなり、細かなメンテナンスを必要とします。
耐久サバゲーなんかでは低燃費であることも大事なファクターですので、今回はサバゲーで普段使いするのちょうどいい感じを目指します。
いつも結論は同じですが、自分でカスタムしてハイサイクルを作るなら最初からマルイのハイサイクル買った方が効率的です。
お金、手間、時間、全てにおいてです。
しかし、それを言っちゃあおしめぇよ!的なアレなので元も子もないことは考えずにやっていきましょう。
まず今回の構成で11.1vだとミニコネクタは溶けてしまいそうなのでオミットです。切り飛ばしてしまいます。
というか基本的にリポバッテリーを使うならミニコネクタはやめた方がいいです。
オプションナンバーワン(Option No.1)
さらっとメカボまでたどり着きました。
VFCのM4タイプの電動ガンの分解方法は過去記事を参照してください。
VFCのVer.2改は後ろからスプリング取れるのが良いですよね~!!これをQDスプリング方式といいます。
QDとはクイックデタッチャブルといい、手早く簡単に着脱可能という意味です。
ご開帳!
前回整備してからあんまり使ってないのでキレイです。
高効率配線に取り換えるのでVFC純正FETを取り出しました。
被膜を剥いてみた。
うーむ、新しい配線をハンダ付けし直すのがめんどくさそうなのでもうこれは使わないことにします。
それに11.1の電圧&高電流の脳筋カスタムに耐えれるか微妙ですので。
というわけでFETは安心安全安価のACETECH製MOSFETにしました!
モーター側の配線はライラクスのEGエレメントコードで、バッテリー側はイーグルフォースの16Gのシルバーコードにしました。
バッテリー側は窮屈なのでエレメントコードだと硬すぎるんですよね。
イーグルフォースのはシリコン被膜なので取り回しが容易です。
因みにガンジニアさんのデータによると両者の通電効率はほぼ同じ。
配線はこんな感じ。
今回気づいたのですが、普通のFETは信号線が1本だから本線もスイッチまで伸ばさないといけませんが、ACETECHのMOSFETは信号線が2本スイッチに行くので本線が短く済むのでいいですね!
ギヤ類を組付けました。さてどうなることやら
今回もQRSストック内にFETを収めるので基部にこのような大きい穴を空けました。
未加工の物と比べるとこんな感じ。
というか、この穴拡張加工をしないとストックを組んでからFETを取り付けないといけなくなるのでめちゃくちゃ面倒になります。
ここはそこまで強度に関係ないはずなので最初から大穴空けた状態で発売してほしかったー。
こんな感じで収まりました。
今回はバッテリーが少し小さいのでスペース的にも問題ありません。
コネクタはT型にしました。XT60も用意していたのですがガンズグローバの社長さんに聞いたら流石にオーバースペックだと言われたので今回はT型にしました。このコネクタは50Aまでいけます。相当な負荷をかけない限りは50Aなんて超えないので全く問題ないでしょう。
モーターにもいつもの丸端子でネジ留めしたので通電関係の抵抗は可能な限り排除しました。
まぁ欲を言えば配線は2.0sqあたりの方が良いのかもしれませんが・・・。
T型コネクタはAmazonで大量に入っている安いやつ買ったことあるのですが、オスとメスのかみ合わせが悪かったりするので下記リンクのスクエア製がオススメです。
で、組み上げて撃ってみるとセミでバーストしてしまうという症状が・・・・!
うーむ、やはり脳筋過ぎたか・・・。
バーストの原因の説明と解消方法は後編に持ち越し!!
ということでまた次回!
後編はコチラ
Posted by 大門団長 at 22:30│Comments(0)
│電動ガン VFC AVALON LEOPARD CQB
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