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Posted by ミリタリーブログ at

2016年06月27日

MEUピストル ガスコキ化!

夏っぽくなってきたということで、最近はガスコキ化の依頼が増えてきておりますので紹介したいと思います!










今回は東京マルイのMEUピストルです!




M92Fが米軍に正式採用されてからも9mm弾じゃ心もとないっていうので1911がカスタムされて使われ続けたっていうやつですね。














ハンマータイプのガスガンならガスコキ化が可能です。

依頼で多いのが、M92FとデトニクスとHK45かな?




MEUピストルは初めてですが、ガスコキにするにはいい機種だと思います。

ネジ切りしてあるアウターバレルとかもサードパーティから豊富に発売されているのでサイレンサーの取り付けが出来ますしね!


















ちゅーわけで分解していきますよ!

ガスコキ関連の記事はコチラ





因みにMEUピストルは改造前の初速は25度の0.2g弾で76~77m/sとなりました。





まずはスライドを外します。




分解についてはコチラのサイト様が詳しく解説されているのでオススメ!















グリップやハンマースプリングのユニットも外します。




















ようやく中身が出てきました!

まずはガスコキ化への第一歩、ノッカーロッカーとノッカーロッカースプリングを外します。
















これを外すことでマガジンのバルブを叩くノッカーをフリーにしてあげます。



















ピンセットなんかで簡単に取り外すことができます。



















次はガスコキ化のキモ!ハンマースプリングの調整です。

スプリングのテンションを弱めて、マガジンのバルブをギリギリ叩ける強さに調整します。




この中にハンマースプリングが入っているので取り外します。




















今回はこのくらい切りました。




切る長さは固体によって異なるので何度もガスを充填したマガジンを装填して試すしかありません。


ガスが全て吹き出るようではハンマースプリングが強すぎるので少し切ってやる必要があります。

















良い感じになったらOK!
























そんでお次はピストンの取り外しです。




ガバメント系で一番大変なのがこれを取り外す時!




普通に力技でスライドをぐいっと広げて取るので結構指が痛くなります(笑)



















このピストンヘッドを取ります。




















ピストンヘッドは大きめのプラスドライバーで取るだけなのでカンタンですね~!





あとは元通りにしてやれば一応ガスコキ化は完了します。


この状態での初速は55~56m/sほど。


かなり下がりました。










下がった理由はハンマースプリングを弱めたことによるガス放出量の低下。

もう1つはピストンを外したことでガスが流出してロスしているから。













ガスブロはシリンダー内に入ってきたガスを前と後ろに分けて流しています。

前は発射する為、後ろはスライドをブローバックさせる為です。






ブローバックさせる為のガスも結局は行き場が無いので最終的には前に流れていきます。

















ですが、蓋としての役割を果たしていたピストンヘッドを外したことで後ろにガスが漏れてしまい、結果的に大幅な初速低下となったのです。




まぁ初速は低下しますが30mは飛ぶので一応使えます。



しかし、これではガスコキの特徴が1つ死んでしまうことになります。



と言いますのも、ガスコキのメリットの1つとしてガスガン特有のトリガープルの軽さによる遠射での安定性が挙げられます。

固定ガスガンのソーコムなんかは高初速&高精度という特徴があるにも関わらずトリガーが重くて発射時にどうしてもブレるので35m以遠になってくるとなかなか当てるのが難しくなってきます。




なので、折角ガスコキで軽いトリガープルによる遠射での扱いやすさが手に入ったのに初速が低いと遠くまでBB弾が飛ばせません。

これでは勿体無いので初速を上げる必要があります。



















じゃあシリンダーのケツにフタすりゃいいじゃん!ってなるんですが、そもそもシリンダー内にピストンが入る為の無駄なスペースが多く、その空間でガスをロスしてしまいますのでそんなに初速は上がりません。



















で、やるのがこれ!

ガスルートの新造!




マガジンから放出されたガスがロスするのは勿体無いのでシリンダー内にこのようなガスルートを作ってやることで全てのガスを発射エネルギーに回すことができます。














で、パテでルートを新造したのがこれ!





パテをうまいこと詰めてノズルまでガスを誘導できるようにしました。


流体力学とかは全然詳しくないですが、このように高速で気体を流す時はルートが途中で広くなったり狭くなったりすると勢いがロスしてしまいます。

なので、このマガジンと接する四角の入り口の口径でルートを作る必要があります。

これがなかなか難しいんだな~!


最終的には特殊な形状の極小ヘラで調整します。

この辺が原型師の腕の見せ所!
















で、ガスルートを新造後の初速はというと





76~77m/s




ルート新造前は55m/sでしたから




初速が約22m/sも上昇しました。




ハンマースプリングを弱めてガス放出量が少ない状態ですが、ガスルートを新造することでカスタム前と変わらない数値に戻すことができました。


















で、今回はオプションで依頼があったのでマガジンバルブを拡張して初速をもう少し稼ぎます。




バルブを外していきますよ~!




















因みにこれはタニオコバから発売されているマルチユースバルブレンチです。




細い方で注入バルブも対応できます。



オススメ!


















ちゅーわけでバルブを取り外しました。




丸い穴がガスの通り道になるのですが、ココを拡張してやるとガスの放出量が増えます。

機種にもよりますが、ガスコキでバルブ拡張をした場合は初速が2~3m/sほど上がります。

ガスブロの場合は分るか分らない程度にブローバックが強くなって初速が1m/s上がるかな~?というくらいです。













歯医者が使うのと同じ極小の超鋼ビットで拡張していきます。




今回は3本のマガジンを拡張しました。













施工前と比べるとこんな感じ。




バルブの素材が真鍮なのでスポークを細くしすぎると折れてしまいますので程ほどにするのが良いと思います。








最終的に初速は80m/sまで上がりました。


更にはエアダスターやライラクスのハイバレッドガス(HFC152a)を使うと初速が84m/sまで上がりました。

普通に40mフラットで飛ぶので遠射も余裕です。







HFC152aはマルイのガスのHFC134aよりも圧力が弱いとされており、ガスブロとかだと確かに初速は少し下がるのですが、なぜかガスコキの場合は初速が上がります。


ガンジニアさんの検証ページでも使用する銃によってはHFC152aの方が初速が上がるという結果が出ていました。
















今回の依頼主さんは太っ腹なのでショートストローク化も発注してくれました!



ガスコキは次弾を装填できる分だけスライドを後退できればいいので、ショートストローク化をすることで素早い装填が可能になります。












プラパイプを28mmに切ってリコイルスプリングの中に入れることでショートストローク化が可能です。
















そんで、ショートストローク化したということはスライドストップが掛かりませんので切り欠きも新造しました。

3センチほどスライドストロークが短くなりました。




スライドの裏側の金属のレールも少し削る必要があります。
















しっかりとスライドストップが掛かります!



















これがスライドストップした姿




サイレンサーを付けると驚異的な消音火器に変貌します・・・・。













1人でサバゲーに行った際なんかはスニーキングをして敵の裏を取ったりするのでガスコキをメインで戦ったりします。

そのときに必要なのは連射性能よりも音の静かな武器になるのでガスコキはかなり使えます。

敵にバレたら終わりなので隠密に敵を倒すってのはスニーキングに必須なのですよ。



音量はソーコムの半分程度ですので森の中なら5mでも気づかれませんよ。




※現在はカスタム依頼は受け付けておりません。








  
タグ :ガスコキ

Posted by 大門団長 at 21:33Comments(3)■ガスガン■