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Posted by ミリタリーブログ at

2012年06月23日

次世代 M4 CQB-R ② トラブル編

予告していた通り、次世代M4のトラブルとその解決方法を書きたいと思います。と言ってもそこまで色々なトラブルを経験したわけではないので参考にならないかもしれません。

では、メンテナンスを兼ねて分解していきたいと思います。





分解方法はネットショップ香港マニアさんのブログを参考にすると良いと思います。次世代SOPMODの記事ですがCQB-Rも同じなので大丈夫です。(http://www.airgunshop.jp/freepage/?id=44 香港マニア店長ブログ引用)

非常にお世話になっているブログです。参考にした方はここで買い物しましょう。



ひとつ注意ですがリンク先にも書いてあるように分解した痕跡があると東京マルイのほうで修理を受け付けてくれないので自己責任にて御願い致します。どうしようもなくなったらエチゴヤなどのショップに御願いすると良いです。



バッファーの端子。スゲー汚い!しかも端子の一部が折れている・・・だが通電すれば全く問題ないのだ。







シリンダーヘッドとピストンヘッドがカオス。




土がそのまま付いとるやんけ・・・。何故だと思ったらバッファーチューブのキャップネジをつけてなかったのが原因でしょうきっと。


このキャップネジをしていないとシリンダーまで遮るものがないので汚れやすくなるんですねきっと。



ピストンのギヤも最後がちょっと削れてるだけでそんなに問題はないですね。


セクターギヤも大丈夫です。


ちなみに電源はガンショップFirst製SOPMOD用9.6ボルト仕様のカスタムバッテリーを仕様しています。


一年前に買った時は1本7800円もした。今はリポバッテリーで軽くて同じスペックの物が3000円ほどで買える。なんでこのバッテリーを買ってしまったんだと今非常に後悔している。寿命が来たらリポにしよう。



ちなみにパワーバッテリーを使うとギアの磨耗が早いと言われている。

同時にワラシナ君が次8.4ボルトのバッテリーを使用し始めたが結局撃った弾数は同じくらいで壊れた。そこまで壊れるスピードに差はないのかもしれない。ただパワーバッテリーを使って壊れやすくなることは間違いないことだと思う。通常よりギア同士が早い速度でぶつかり合うのだからそれなりにリスクはあるはずだ。



話が逸れるがサバゲーで有利になりたいという理由だけでパワーバッテリーで連射速度を上げるのは止したほうが良い。サバゲー始める前の私がそうだった。秒間25発のハイサイクル並みにできるなら話は別だが次世代ではせいぜい秒間1、2発ほどしか増えない。たったそれだけ増えただけでは何も変わらない。

サバゲーを有利に進める要素はもっと別にある。あくまでも個人的な見解だが、銃の性能はサバゲーで必要な要素のごく1、2割ほどでしかない。もちろん銃の性能は良いに越したことはないのだが。こういう話はまた別の機会に書きたいと思う。





ようやく本題に入るのだが、ギアが空回りして撃てなくなった!とかトリガーを引いても動かない!という場合は分解してみると明らかに壊れた箇所があるのでそれを交換すれば直る。しかし、「微妙に調子が悪い」というのがどうにも質が悪いのだ。

私を一番苦しめたのが給弾不良というやつだ。

フルで撃つと弾が出たり出なかったり、また弾が30メートルほどでひどく散らばったりする。



次世代M4の給弾不良についての記事がなぜか殆ど無かった(私の検索の仕方がが悪かっただけかもしれない)ので、迷える誰かの為に記事を書こうと思う。





まず考えられるベタな原因が幾つかある。

①マガジン
マガジンに弾を込めてから、ストッパーを開放してみる。それで弾がスムーズに出なければマガジンを掃除するか交換したほうが良い。


②チャンバー
給弾口のふちが磨り減っていたりするとマガジンのストッパーを解放できていないので給弾不良の原因となる場合がある。そうなっているなら交換だ。ホップのパッキンがズレていないかもチェックすべき。


③BB弾
長い間ショップに陳列されていたバイオBB弾は経年劣化で変形している場合がある。あえて書くがガンショップFirstで買ったダイアモンドリングのバイオBB弾は3割ほどが変形していてひどく給弾不良を起こした。新品の弾でもサードパーティ製の弾は稀に給弾不良を起こす場合があるので一度マルイ製のBB弾に切り替えてみると良い。


可能な限りBB弾の通り道を掃除して上記の3点をチェックして問題がなかったのなら「タペットプレート」という部品の磨耗に原因ある。


このパーツはメカボックスの中に入っており、弾の給弾で非常に大事な役割を担っている。赤枠のパーツがタペットプレートだ。




そんでコレがタペットプレートの先端に付いているノズルという部品で圧縮されたエアーを吐き出すパーツ。






ノズルはチャンバーの奥にBB弾を送り込む役割も担っており、普段は後退位置にある。BB弾がチャンバーに入ってくるとホップパッキンのところまでBB弾を押し込んでエアーを吐き出し発射する。その瞬間ノズルはチャンバーの給弾口を塞いでいて、HOPと書いてある所の「P」の右端くらいまで来ている。






チャンバーの給弾口


発射が終わると次の弾を装填するためノズルが後退し、チャンバーの給弾口が開く。その瞬間にマガジンのバネの力で押し上げられた弾が入っていくのだが、タペットプレートという部品が磨耗しているとノズルが本来戻るべき位置まで戻らず、BB弾が微妙にノズルの先端に引っかかって上手く給弾されないのだ。



下が新しくて上がダメになったタペットプレート。矢印で示しているところが磨耗していると給弾不良を起こす原因部分。目測で0.5ミリほど磨り減っている。



何故ココが磨耗するのか、給弾不良を起こすのかは画像を見てもらえれば分かりやすいと思う。弾を発射する時にタペットプレートとノズルはこの位置にある


セクターギアが反時計回りに回転してピストンを後退させるのだが、それと同時にギアの出っ張りがタペットプレートとノズルを後退させ、次弾を装填させる。




これが最大にノズルを後退させている状態だ。先の画像の矢印の部分が磨耗してくると磨耗した分だけノズルの後退する距離(幅)が減っていく。そうすると本来もどらなければならない位置までノズルが戻らなくなり、チャンバーの給弾口をノズルの先端が塞ぎ、ついには給弾不良を起こす。








分かりやすいgifを見て下さい。

先ほど説明したタペットプレートが削れるとノズルの後退距離が短くなり、チャンバーにBB弾が送り込めなくなることが分かると思う。









ちなみにネットの間違った情報で「ノズルの先端を削る」という方法がある。BB弾が通れるように邪魔なノズルを削るということだが、何も分からなかった私は見事に騙された。

確かにノズルを削ることでBB弾がスムーズにチャンバーに流れるようになって一時的に給弾不良は無くなるのだが根本的な解決にはならない。それどころか削った隙間からエアーロスが起こり、弾のバラつきも発生する。当時ノズルを削って初速が72m/sまで下がってしまった。






なかなか分かりづらい文章で申し訳ないのだが分かっていただけただろうか。
タペットプレートが0.5ミリくらい磨耗しただけで給弾不良が起きてしまうのだ。

どこかのブログにも書いてあったが次世代M4は本当にタイトな設計、絶妙なバランスで成り立っているということが分かる。



給弾不良がひどいという方はタペットプレートを疑ったほうが良いだろう。





















  

Posted by 大門団長 at 00:39Comments(0)次世代M4